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東京女子医科大学第三者委員会への質問状2

東京女子医科大学第三者委員会の皆様へ 質問状2
2024年5月24日

先の質問状への回答文書を迅速にお送りいただき、誠にありがとうございました。
一同拝読し、よく検討の上、さらなる質問を提示させていただくこととなりました。

【りぼんの会からの質問1】
貴委員会が調査する「大学資金の不正支出の有無及びその状況に関する事実関係、関係する内部統制ないしガバナンス上の問題の有無及びその状況」で情報提供として求められる範囲について、より具体的にご提示ください。

貴委員会からのご回答
「本年5月10日付の案内文にて、「当委員会は、東京女子医大から独立した立場で、同大学資金の不正支出の有無及びその状況に関する事実関係、関連する内部統制ないしガバナンス上の問題の有無及びその状況等の調査を行っています。」と述べております。もし第三者委員会に伝えたい情報がありましたら、幅広くお寄せいただきたく存じます。その情報が第三者委員会の調査範囲に含まれるか、あるいは情報を踏まえて調査範囲を拡げる必要があるかについては、第三者委員会において判断いたします。」

りぼんの会における検討
幅広く情報は求めるが、それを今回の第三者委員会の調査範囲に含めるかどうかは委員会次第とのご回答で、依然調査の範囲が明確ではないため、意見を提出するにあたっての躊躇を払拭することは残念ながらできませんでした。

【りぼんの会からの質問2】
通報者の安全の確保、さらに免責について、より具体的にお示しいただくとともに、通報者の情報が理事会に伝わったり、通報後に何らかの不利益がもたらされた場合の責任の所在もまたお示し下さい。

貴委員会からのご回答
「本年5月10日付の案内文にて、「このホットライン(通報窓口)にお寄せいただいた情報は、当委員会に直接送信され、当委員会内(調査補助者を含む。以下同じ)で調査のために利用されます。どなたがどのような回答をしたかという情報については当委員会内で厳重に管理され、東京女子医大の職員その他の関係者に見られたり、知られたりすることはありません。」と述べている通りです。通報者に関する情報が理事会に伝わることはありません。なお、通報後に何らかの不利益がもたらされた場合の責任の所在は、不利益をもたらした主体にあると思料いたします。」

りぼんの会における検討
「不利益をもたらした主体」に責任の所在があるとのご回答ですが、情報管理上の問題から「不利益をもたらした主体」に情報が漏れた場合の責任の所在はご回答に明確に示されませんでした。なお、通報者の免責については、全く回答がいただけておりません。

【りぼんの会からの質問3】
通報者が、後に通報とは別件で大学から懲戒など処罰を受けた場合について、第三者委員会はこれを監視するなどして関与していく姿勢があるかどうかもお伺いしたく存じます。

貴委員会からの回答
第三者委員会は、本年4月19日の開示文に示された大学からの委嘱事項に基づいて調査を行っています。通報者が後に通報とは別件で大学から懲戒など処罰を受けた場合については、大学に設置されている理事会、監事などのガバナンス機関が監視することになると思料いたします。
 
りぼんの会での検討
質問3への回答の文章は、「第三者委員会は、報告書を提出したら後のことには無関係である」と宣言しておられるようにも読めます。しかし、今回の第三者委員会の目的が「同大学資金の不正支出の有無及びその状況に関する事実関係、関連する内部統制ないしガバナンス上の問題の有無及びその状況等の調査」である以上、第三者委員会は委員会後の大学ガバナンスについてもしっかり注視していく必要があるのではないでしょうか。

これらのご回答の上、さらに以下について質問させていただきます。

【りぼんの会からの質問4】
第三者委員会では、これまでの一連の流れのなかでキーパーソンとなる人物の聞き取り調査をなさっていると聞きました。しかし、りぼんの会が知る、例えば大学と現在係争中の元職員など、最重要と思われるキーパーソンへの聞き取り調査はまだなされておらず、打診もないと聞いております。聞き取り調査の対象者はどのような観点から選んでおられるのでしょうか。

【りぼんの会からの質問5】
学内から第三者委員会からの調査報告にあたり、肥塚直美理事が理事会側の代表者になるとの情報がありましたが、これは正しいでしょうか。

繰り返しになりますが、この質問状は、貴委員会に送付すると同時に、X(Twitter)とNote上で公開いたします。貴委員会の回答もまたX(Twitter)とNoteで公開する予定でおります。ひとえに勇気をもって通報する女子医大職員・元職員の心理的、社会的安全確保のためですので、ぜひご協力をお願いいたします。

2024年5月24日
女子医大を復活させるOGの会有志りぼんの会 一同

東京女子医科大学第三者委員会の皆様へ 質問状2


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