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人生は綱渡りみたいだよね

 世間では、「1月もあっという間」とか「本当に時間が経つのが早い」という声が。
 でも私にとっては、地獄のように長くて、31日の今日でさえ、まだ終わらんのかと思っている。

 こんなに時間の流れが遅かったことは、成人になって初めてかもしれない。
 全治6ヶ月の大怪我で入院した1ヶ月の方が、まだ早かった。

 それでも、元旦に震災にみまわれた方々は、きっと私なんかよりも、もっともっと長くて1日1日を必死に生きている筈。
 私なんて、見た目はノンキで、ただただ心の中が嵐なだけ。

 元旦に届いた訃報から1ヶ月、私の心はさまざまな感情に翻弄された。

 その中でも一番キツかったのは、怒りだった。
 「なんで勝手に死んどんねん」
 「普通の別れじゃなくて、永遠の別れなのに、なんで何も言ってこなかったんだ!」と…。
 突然の訃報を受け入れられずにいた頃の方が、「そういう人だったもんね…」なんて、まだ優しい感情を持っていたし、悲しみの方が身体は楽だった。

 怒りという感情が、一番身体に堪える。
 1月の中頃は、ずっと右の瞼がピクピクしていた。
 それが徐々に目が勝手に閉じてしまうほどになってきて、これはイカンと思ってネットで「瞼ピクピク」で検索したら↓眼瞼ミキオニアだと。

まぶたがピクピクと痙攣している状態を眼瞼ミオキニアと言います。 まぶたにある眼輪筋という筋肉が不随意に攣縮している状態です。 通常片眼性であり、睡眠不足、肉体的精神的疲労、ストレスなどによって起きると考えられています。 数分から数時間で自然に軽快することが多く、休息や睡眠により改善します。

日本眼科学会のサイトより

 ストレスは大いに心当たりがあるから、「これはいけない。もう取り返しのつかないことに怒っても意味はない。終わったことへの思考の堂々巡りはやめよう」と自分に言い聞かせたら、翌日からスコンと治った。
 なんと心と身体は密接なんだ!

 本当に怒りという感情は肉体を蝕むものだと、改めて思った。

 それでも、怒りを手放したとて、生き辛い。
 そんな時は、娘と娘の愛犬に会いに行ったり、親友に電話をして、いっぱい笑う。
 笑うことが、一番心に優しい。

 たまにYouTubeで良い動画だなと思った時に、その動画のコメント欄を見ると、色々な人生、色々な感情を抱えた人達がいる事に気づく。
 睡眠導入や、リラクゼーション音楽の動画などには、自らの病気への不安や、家族の死や、借金苦など…様々な苦しみを抱えた人達のコメントを見かけるし、面白い動画のコメント欄には、「今日すごく嫌なことがあって凹んでいたけど、お腹抱えて笑えて元気出ました」というコメントをよく見る。

 私は割と格闘技好きで、最近はあまり見ていなかったけど、先日の武尊選手の死闘は感動的で、Instagramもフォローしているので、見ていたら、こんなコメントが↓

 本当に皆、必死に生きてる。
 理不尽な世の中を、綱渡りのようにバランスをとりながら、落ちないように懸命に生きている。

 なんとか前を向こうとしている、顔も名前も知らない人たちが、愛おしく思えて目頭が熱くなる。
 少しずつゆっくり歩を進めていこう。
 なんか…ありがとう。
 
 

 自分自身の感情に折り合いをつけながら、少しずつnoteも綴っていこうと思っているので、どうぞ宜しくお願いします。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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