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私もジーンズを洗う、「憂いのGYPSY」/B'z

「憂いのGYPSY」、IN THE LIFE(1991)/B'z収録のバラードなんだけど、
なんか急に良さが押し寄せてきたので語ろ…

まず冒頭の詞が好き

もしも時が止まり
色褪せない写真のように
すべてがこのままだったとしたら
愛の速度なんて気にせずに
君の胸に抱かれていられるのに

この時期の歌詞は詩的な表現とか
オシャレな比喩が多い印象なんだけど、この曲も例に漏れないかんじ
「愛の速度」ってすごいな、はじめのうちから終わりを考えてしまうあたりが暗くて良い

稲葉浩志の詞は根暗なところがマジでいいので…

このツイートで書いたのはサビの一部で、前後はこれ

誰も好きにならないままで
いまどきの夜はもう越せないよ
なにかひとつを守ってゆける
勇気と自信がまだないけど
何もしょわずにずっといつまでも
街を歩いてはゆけないよ

良いよね
1人で過ごすの好きだけど、最近シンプルに孤独(1人でも多人数でいてもある)は
いやだな…って思うから、1行目がすごく好き
さらに続く2・3行目の、年相応の責任を取る決意をして手探りで歩もうとする部分に
すごく若さを感じて良いなと思った


曲名がB'z特有のダサ加減なのも、
大正義「ALONE」や「もう一度キスしたかった」の陰に埋もれる一因では?と思うんだけど、
こうやって熟読すると確かにそういう曲だったんだな…って知れた


10年くらいタイトルの意をよくわからんで聴いてたな………

😌



でも同じアルバム収録の「あいかわらずなボクら」では

大好きな人に会いたい時に会えればいいのにな

とか

やりたいようにやりたいことできればいいのにな

って言ってるのもめっちゃ良い
まだ好きなようにやってたいって奔放さと、それなりに「ちゃんと」し始めなきゃ…って焦りが同居していて、
同世代になって聴くとかなり20代の感じが表れてるアルバムなんだよな
恋愛に限らず………

発売から30年近く経っているので、
人間、変化して当然だけど、いま「マジェスティック」みたいな多幸感あふれる曲を書いてると思うと
"人生"というものに対して希望が湧いてこん?………
そう悪くもなさそうって気になる

というようなことを考えながら「憂いのGYPSY」に戻るんだけど、
急に一節出てくる夢の話、

夕べの夢の中で僕のジーンズが
泥と埃に塗れていた
そしてそれを面倒くさそうに
しかめっつらで洗ってる自分がいた
とても幸せに汗をかいているように見えた
ただ それだけ

これ、そういう"責任を持つこと"のメタファーじゃんね…
10代の時はあんまり考えたことなくてスルーしてたけど、20代半ばにもなると気づけば私もジーンズ洗ってたわ


そしてすでに「意外と悪いものでもないんじゃないか」って話をしてる
私、正直まだできるだけジーンズのことは考えずに生きたいんですが…🥺


当時の稲葉浩志、マジで同世代?やば…


まあ同IN THE LIFE収録の
「Crazy Rendezvous」では欲のままにすっぴんの女を深夜に拉致る男だから
話半分に聞いといたほうがよさめではあるよな…

😌

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