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リブルを支えてくれる人たち①〜宍喰漁協の長尾参事〜

美しすぎる海で牡蠣の養殖をしている株式会社リブルの岩本です。

今回から、リブルとつながり、サポートをしてくださっている方々にリブルについて語っていただきます。自分達で語る姿とはまた違ったリブルが見えてくると思っています!

初回は宍喰漁協の長尾参事にご登場いただきます。
長尾さんは岩本が最初に牡蠣の試験養殖を始めようとしたとき、いろいろと相談に乗っていただきました。長尾さんがいなければ、牡蠣の養殖を始めることはできませんでした。リブルの大恩人です…!

徳島県海陽町の宍喰漁協とは?

はじめまして、宍喰漁協の長尾です。
漁協の仕事は幅広く、金融機関としての役割、共済などの保険加入取りまとめ、漁に必要な燃料や用具の販売など、組合員の仕事や生活のサポート全般を行っています。
また、どのように付加価値をつけて魚介類を売り出していくかを考えたり、子どもたちへの水産業の理解を促したり、PR活動も大切な仕事です。

宍喰漁協は120人ほどの組合員がいて、徳島県の中では大きい方ですね。
伊勢海老、アオリイカなどを狙う漁船や、徳島県では唯一近海マグロ船が所属しています。


牡蠣の養殖、最初は無理だと思っていました(笑)。

最初に岩本くんから「牡蠣の養殖をしたい」と聞いたときは、
現実離れしたこと言ってるな、と思いましたよ(笑)。

というのも、以前に宍喰漁協の組合員が牡蠣のタネ(種苗)を仕入れてチャレンジしたことがあったんですよ。

でも、夏のある日、突然全滅してしまった。

その経緯を知っていたから、このへんの海では牡蠣はダメだと思いこんでいたのです。

でも、岩本くんは
「従来の垂下式養殖ではなく、シングルシード方式でやるから、チャレンジさせてほしい」と。

→シングルシード式養殖について詳しくはこちら

そこまで言うならやってみたら、ということで
宍喰漁協が試験養殖をしていることにしてスタートしました。
岩本くんたちは宍喰漁協の試験養殖をお手伝いしている、という形にして(笑)。

始めるときは宍喰漁協の組合員の皆さんに認めてもらう必要があります。
それで1年に1回開催される総会に岩本くんを呼んで
「牡蠣の養殖をしたい」と組合員たちの前で訴えてもらいました。
そこで「やったらええわ!」となったのですが、
このステップを踏んでおかないと、後々もめますからね。
そういった調整も、漁協職員の役割のひとつです。

もちろん、最初はうちの職員も一緒に試験養殖をしていたんですよ。
サイズを測ったりして、一緒に試行錯誤していました。

リブルのメンバーは、クレバーでタフ。

リブルを見ていると、
ひとつひとつの成功や失敗に一喜一憂することなく、
常に次の一手を考えて動いている。
若いのにクレバーやな、と思っています。

現在のリブルの養殖場がある那佐湾の奥の方は干潟で、
干上がったときは水温が40度になることもある。
これだけ高温になるから、牡蠣はダメだと思っていたんですよ。


干上がると、水深40センチ程度に。潮干狩りもできます。

でも、そんな那佐湾の中でも水深や海流を調べて、
何とか牡蠣が生き残れる場所を探してきました。

台風が直撃して牡蠣が全滅してしまったこともありましたが、
そこまで落ち込むこともなく、
じゃあ次はこうすれば台風が来ても大丈夫、と前を向いていました。

タフやなあ、と。

もしかしたらガッツリ落ち込んでいたのかもしれませんが(笑)。

リスクを分散して、成功率を上げている。

養殖は最近いろんなところで増えていますが、
魚類養殖には保険があっても、那佐湾の牡蠣養殖にはないんですよ。
だからリスクが高い事業とも言えるんですね。

でもそんな状況の中、
リブルでは牡蠣の成品以外にも
種苗を販売したり、技術指導をしたり、
多角的にやっている。
それがリスクヘッジになり、成功率が高くなり、事業が軌道に乗る。

このあたりもクレバーやな、と思います。

日本全国の人に、宍喰の美しい自然で育った牡蠣を食べてほしい。

漁業は高齢化が課題とよく言われますが、
宍喰も例外ではなく、後継者不足は深刻です。
60歳70歳はまだひよっこ(笑)
リブルが新しい漁業として発展することで、若い漁業者を生み出しくれるのではないかと期待しています。

リブルは
「美しい海で育った牡蠣をどうぞ」と言っている。
こんなことを言ってるのはリブルだけですよね。

美しい宍喰で育った牡蠣をぜひ。

宍喰の美しい自然を見てもらって、
こんなキレイな場所の牡蠣を食べたい!
と、日本全国の人に感じてもらえることが、この地域の活性化につながると思っています。

宍喰の名物のひとつに、アカムツ(ノドグロ)があります。
延縄を使った特殊な方法で1匹ずつ釣り上げているので
刺身がおいしい超高級魚として、京都市場ではトップクラスの値がつくブランド魚です。

リブルが作っている「あまべ牡蠣」も、
同じように地域の名物になると良いですよね。

期待しています!

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