【温活知識】カイロを貼るのに効果的な場所や正しい使い方!
カイロの使い方を知っていますか?
こんにちは、最近柚子茶がマイブームの鍼灸サロンRe.birthの藤下です。
寒い冬の日は、衣類による温度調整に加えて、使い捨てカイロで暖を取るのがおすすめです。
衣類の上から貼れるタイプのカイロを愛用している方もいると思いますが、効率よく体を温めたいなら、カイロを貼る場所にも注意する必要があります。
今回は、使い捨てカイロを貼るのに効果的な場所や、使い捨てカイロの仕組み、使用時の注意点などについてお伝えします。
◆使い捨てカイロを貼るのに効果的な場所
指先など体の末端は心臓から遠く血流があまり良くないので、そこだけ暖めても全身の冷えは改善しにくいのです。
使い捨てカイロを適切な場所に貼れば、効率よく体を温めることができます。
ここでは、使い捨てカイロを貼るのに効果的な場所を5つご紹介します。
■1. 首の後ろ
首には頸動脈と呼ばれる太い血管が走っているため、首元にカイロを貼ることで体中が温まりやすくなります。
また、首の後ろには「大椎(だいつい)」と呼ばれる風邪・悪寒などに効果的なツボがありますので、冬の風邪対策を万全にしたい場合は、大椎に合わせるようにカイロを貼るのがおすすめです。大椎は首を前に倒した際、首の後ろに突き出る骨のすぐ下にあります。
■2. お腹
全身の冷えが気になるときは、お腹にカイロを貼るのが有効です。おへそから指1本半ほど下のところにある「気海(きかい)」というツボにカイロを貼ると、寒さでだるくなった体にほどよい刺激を与えることができます。
大きめのカイロを貼れば、おへその位置にある「神闕(しんけつ)」というツボや、おへそから5cmほど下にある「丹田(たんでん)」というツボも温めることができ、お腹の奥の冷え予防に役立ちます。
■3. 背中
肩から背中にかけての筋肉である僧帽筋が冷えると、体がこわばり、血流が悪くなってしまいます。左右の肩胛骨の間には「風門(ふうもん)」と呼ばれるツボがあり、僧帽筋のコリやこわばりをほぐす効果が期待できます。使い捨てカイロは背骨に沿うように、左右に2枚貼り付けるか、大きめのカイロを使用するのがおすすめです。
■4. 腰
冷えによる腰痛が気になる方は、へそのちょうど真裏にある「命門(めいもん)」というツボに合わせてカイロを貼りましょう。命門は足腰のだるさを緩和するほか、お腹の不調を和らげる効果も期待できます。
また、命門を中心として指二本分ほど外側にある「腎兪(じんゆ)」は、冷え予防に効果的なツボとして有名です。左右の腎兪と命門すべてをカバーできるよう、カイロは横向きに貼るとよいでしょう。
■5. 足首
足のくるぶし付近には、首と同じく、太い血管が走っています。また、内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみには、足腰の冷えや痛みを和らげる「太谿(たいけい)」というツボがあります。カイロを使用するときは、アキレス腱を経由して、外くるぶしと内くるぶしをつなぐように貼ると効果的です。
◆使い捨てカイロの仕組み
使い捨てカイロは、使用前は冷たいままですが、体に貼ったり軽く振ったりすると、だんだん熱を帯びてきます。
これは、カイロの中に入っている鉄粉が、空気中の酸素と混ざり合って化学反応を起こす際に発熱するためです。
カイロには鉄粉のほか、化学反応の発生を促す水や活性炭、木粉、塩類などが配合されており、短時間で効率よく熱を発する仕組みになっています。
あと、「カイロを外袋から出したら、振ったり揉んだりして、早く温まらないかな?」と疑問に思っている方はおられるのではないでしょうか?
揉んだり振ったりしても、意味がありません!
昔のカイロは中身がよく混ざっておらず、揉むことで反応が進むことがありましたが、近年のカイロは品質が向上しているので、基本的に揉む必要はありません。
貼らないタイプ:よく揉んだから早く暖まるということはありません。外袋から出して数回振るだけで十分です。
貼るタイプ:揉むと中身の粉が片寄ってしまうので揉まないでください。
◆使い捨てカイロを使用する際の注意点
使い捨てカイロを使う際、とくに注意したいポイントを4つご紹介します。
実は普段やっていたことが、注意しないといけないことかも知れません。
■1. カイロを直接肌に貼らない
カイロを直接肌に貼り付けると低温やけどを引き起こし、ヒリヒリとした痛みや赤みが出る場合があります。低温やけどが悪化すると、水ぶくれや皮膚の変色が起こり始め、最悪の場合は皮膚が壊死してしまうこともあります。カイロを使うときは、衣類の上から貼り付けるか、ハンカチなどに包んで患部に当てるようにしましょう。
■2. 就寝中に使用しない
使い捨てカイロの最高温度は、安全に使用できるよう60~70℃程度に設定されています。実際には、普通に使っている状態で最高温度に到達することはなく、使い捨てカイロを使用した実験における最高温度の実測は40℃台前半に留まっています。
ただ、布団の中など熱がこもる場所で使用すると、カイロの温度が上昇し、最高温度を超えてしまうことがあります。普通のやけどと低温やけど両方のリスクがありますので、就寝中に使い捨てカイロを使用するのはやめましょう。
■3. ほかの暖房器具と併用しない
使い捨てカイロの上から、ヒーターなどの温風を当てると、カイロの表面温度が急上昇し、やけどする可能性があります。実際、使い捨てカイロと電気温風ヒーターを併用した実験では、最高温度の66℃を超え、76℃まで上昇したという結果が報告されています。
使い捨てカイロを使用する際は、暖房器具を使用しないか、直接温風が当たる場所を避けるようにしましょう。
■4. お弁当の保温に使用しない
冬はお弁当も特に冷めてしまって美味しくなくなります。カイロと一緒に包んだら温かさをキープできると思いがちです。しかし、カイロの温度は雑菌が繁殖しやすいので、オススメしません。
そうする方はあくまで裏技的な使用方法であって、メーカーとしてはオススメしてないそうです。カイロは熱々にはならず、雑菌が繁殖するのにも適温なので気をつけましょう。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか?
何気に使っていたカイロには、こんなにも使い道があり、注意することが沢山ありました。
すぐに暖かくなって、使い勝手はとてもいいカイロですが、やはりリスクもあるということは忘れずに使用してくださいね。
これから、冬になりもっと寒くなっていきます。
風邪や体調不良にならないように、今から寒さ対策をして体を温めていきましょう!
体の温め方はこちらの記事をご参考にしてみてください↓
もっと詳しく知りたい、温活したい、健康になりたい、綺麗になりたい、痩せたいなどございましたら、ぜひ鍼灸サロンRe.birthにご相談下さいね!