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難しい高齢者の栄養管理を、栄養サポートチーム専門療法士が解説

こんにちは。リハビリのジローです。
普段は、脳卒中の現場に居ますが、脳卒中の予防のために、糖尿病・高血圧高脂血症などの生活習慣病予防に力を入れています。

生活習慣病には、先の記事で述べているように運動も大切


なのですが、上に挙げた3つの生活習慣病を見てどのような点に気をつけると良いとされているでしょうか?

ざっくりですが
糖尿病:糖質の管理が重要
高血圧:塩分の管理が重要
高脂血症:脂肪の管理が重要
と、口から食べる物と深く関わっています。

専門的な説明は管理栄養士さんが指導してくれるとして、栄養に対する助言を求められることはありませんか?

その中でも、特に難しい高齢者の栄養管理、栄養摂取の特徴をお伝えします。通常の栄養指導に加えて、高齢者ならではの問題点を意識しておかなければ、なかなか上手くいきません。

身体機能から見た、高齢者の食事管理の難しさ


図1

良質なタンパク質をとるためにステーキ肉を!
低栄養予防で量をたくさん食べるように!
糖尿病食のため、薄味を心がけて!

↑のような指導は、よくありそうですが、図1のような事を加味すると、高齢者には通じないかもしれません。

生活習慣・社会背景から見た高齢者の食事管理の難しさ


それまでの習慣や、生活状況などを急に変えることは難しいです。また、健康的な食事をとろうと思っても、調理済み食品が増え、野菜や生鮮食品の摂取が偏るおそれがあります。

これも、野菜など、身体に良いものを食べましょう!と言う程度では、届かないでしょう。

高齢者の食事指導には、一人一人の個別性が重要になります。指導の先に、何を目的にするかという目標もさまざまなです。身体(特に飲み込みに関わるところ)の評価と、背景の評価(原因の原因)をしっかりできるようにしていきましょう!

うちの病院は管理栄養士さんが、リハビリセンターや、カンファレンスに来てくれるので、安心なのですが、そのような施設ばかりではないと思います。なぜか上手くいかないと思った時に参考になれば幸いです。


まとめ


高齢者の栄養管理は、身体的な面と、習慣や社会的背景の面を加味して、指導することが必要。

個別性に留意せずに、一般的な内容をお伝えすると、指導が失敗する。


本日も、目を通していただきありがとうございました。
引き続き、運動や栄養についての記事を投稿していきますのでよろしくお願い致します。




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