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【臨床研究日記 14 】9月中に関連論文100本読めた?

大学院で学んだ疫学・公衆衛生学の知見をもとに、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。

これから、臨床研究を始めてみたい!という人がいるかどうかは分かりませんが、誰かの道標になれば良いと思って、自分が行っている臨床研究の状況を逐一日記にまとめています。


理学療法士界隈では、先週に「日本神経理学療法学術集会」が大々的に開催され、学術活動にインスパイアされた人も多いと思います。


私の研究の進捗状況は、9月の頭から1ヶ月かけて自分が行おうとしている論文の精読を始めました。
今まで取り組んでいた研究とは異なる分野であったため、周辺的な知識も含めて知る必要がありました。

「9月の1ヶ月で関連論文100本は読むぞ!」と決めて取り組みました。

途中、英語を読むのがキツくなり、Chromeさんにお世話になったり、、

もう、日本語すら読むのがキツくなったので、ジイちゃんにお世話になり、、


結果……。

■  100本読めた??


読み終わったPDFを格納したファイルのスクリーンショット。
本来は、論文管理ソフトとか使った方がいいですけど。
相変わらず、紙管理しています。

9月末で自分の新たな研究分野でおおよそ70本を精読しました。

chatGPTにはCAを手伝ってはもらいましたが、図表や仮説検証のプロセスを知るには、読み返す必要があります。やはり、思ったようには時間が確保できず、100本ノックは難しかったです。

しかし、ある程度、この領域の知見を網羅的に得られたと思っています。

月末には、沢山の論文を似たカテゴリーで分ける作業をしました。


■  10月からは、研究計画を立てます


10月に入ったので、昨日からは、今までの先行研究で未知の部分と、自分の臨床疑問から研究仮説を形成します。

例の研究ノートに、PECO、FINERを記載しています。
(クリニカルクエスチョンをリサーチクエスチョンにする作業)
もちろん、すぐには形にならないので、書いては消してを繰り返しています。


研究の仮説を生成しています

そして、研究のアウトライン(研究計画)を作っていくことにします。

まだ、脳卒中に限って論文検索をしていたので、想定しているデータベースや解析方法などを使用した他の領域の論文を読み込む必要があります。

これを含めると、やっぱり論文100本くらいになるんでしょうね。
時間が詰まってきているので、研究計画を作りながら、先行研究の読み込みも進めていきます。


■  研究を計画するには、研究デザインが重要


研究デザインの王道はこの本と思いますが….↓↓。
(おぉ、調べたら2024年9月24日に新しい版が出ている!10年ぶりの大改訂と!)

ある程度の基礎知識が無ければ、読み解く事は難しいと思います。
まさに、10年前に買いましたが大学院で疫学を学ぶ前では内容を理解できませんでした。
最終的な到着地はここなのですが一発目でこれに行くと、ボキボキに心を折られる可能性があります(笑)。


私が読んで、一番良かった研究デザインの神本は↓↓

新谷歩先生は、他の本でもお世話になっており、一目お会いしたいと大阪市立大まで遠征したこともあります!
EZRを使った統計の講義でしたが、ハンズオンでもあり、とても理解が深まりました。

2019年 統計Boot Campにて。新谷歩先生に会いに行きました。


今回は、この研究のために、この本を買い足しました。↓↓

医師の関連の本とは思いますが、なぜか1ページ目から「リハビリ」を題材にしてくれていることもあり、理学療法士にも読みやすいと思います。

思いつきでデータを取り始めると、後で地獄を見ますので、初学者は「研究デザイン」についても大切に考えていただきたいです。

私は、この点を相談できる人が近くに居なかったのでとても困りました。

「疫学の人」と気軽に繋がれる環境があればいいなと思います。
今は、私自身が力不足ですが、長期的には困った人の気軽に相談にのれる程度の実力をつけていきたいです。

10月は、PECO作り(リサーチクエスチョン作り)と、研究計画書を本格化させていきます!

引き続き、よろしくお願いします。


!! 研究計画書が書けたら、大学院の後期試験狙えるかも!!


早いもので、10月から下半期です。大学院の後期試験は2月ごろですし、各大学で後半の大学院説明会が開催されています。

10月:研究室訪問

11月末:研究計画書の草案

12月:教授面談

1月:受験勉強(英語、口頭試問対策)

2月:受験

3月:入学金振り込み

4月:入学(社会人大学院生)

でいかがでしょうか??
ざっくりすぎ?


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