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【2303:編集後記】何千年後の人類が何をしているかより

まえがき

早くも桜が満開となった今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?

REASNOTでは、創刊4周年を記念して、 メンバーシップを立ち上げました!もしよかったら、のぞいてみてください。

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3/13から、屋外・屋内ともにマスクの着用は個人の判断に委ねると、政府から発表がありましたね。メジャー・インディーズ問わず様々なアーティストのライブが、有観客・声出しありで開催されるようになっています。WBCも盛り上がりました。長きにわたるコロナ禍の終息が見えてきたと言えます。


私は自らの判断で、2020年春からずっと、屋外ではマスクをしていません。屋内でも「絶対に着用してください」と求められた場面以外では、マスクせずに過ごしてきました。

厚生労働省の報道発表資料他、自分で集めたデータから、考えた結論です。

マスクだけでなく、コロナさんに対する過剰な感染対策は、コミュニケーションの阻害や経済的損失などを総合的に判断すると、メリットよりデメリットの方が大きいと思ってきました。


この3年間、コロナさんが直接の死因の方に加えて、事故死や持病の悪化による死でも体からコロナさんが検出された方は全て、コロナさんによる死者として計算されてきました。

死者の平均年齢は、初期から現在に至るまで一貫して、約80歳です(参考:東京都福祉保健局)。日本人の平均寿命は女性が約87歳、男性が約81歳ですから、ほぼ変わりません(参考:厚生労働省)。

2017/18及び2018/17シーズンのインフルエンザでは、0-9歳の1000万人あたり年間死亡者数は47人、10-19歳は15人、20–29歳は18人でした。
一方、2022年1月5日~7月5日のコロナさんでは、0-9歳は8人、10-19歳は6人、20-29歳は15人でした。30歳以下の人間にとっては、コロナさんよりインフルエンザの方が危険なようです。(参考:奈良県立医科大学)。

また、全年齢におけるコロナさんの死者の累計は、2023年3月13日現在、73,199 名となっています(参考:東洋経済)。日本では毎日約3,000人が亡くなりますから、約24日分ですね(参考:厚生労働省)。


上に挙げたようなデータから何を読み取るかは、各人の自由です。

私は「この程度の病気のために、ここまでの対策は必要ない」と思いました。「ノーガードで良い」とまでは言いません。しかし、インフルエンザや風邪と同じくらいの対策をすれば十分でしょう。超過死亡や自殺者の増加の方が、はるかに深刻だと思われます。


命の価値は平等です。子どもも、若者も、老人も。
そして、生きているということは、心臓さえ動いていればいいというものではありません。夢を見て、学び、働く。友人と遊び、恋人と愛し合い、家族と絆を深める。美味しいものを食べて、美しい景色を見る。
すべて尊重されるべき人生の価値です。

高齢者をはじめとした弱者の寿命を少しのばすために、他のすべてを犠牲にし、多額の税金を費やしたこの数年は、あまりにもバランスを欠いていたと思います。特に、若者の貴重な青春を奪ったことは、許されざる罪です。


コロナ禍は、データが揃っていなかった2020年春ごろはともかく、ほぼ人災だったと考えます。過剰な対策、判断の鈍さ。今回の発表も、遅すぎます。海外を見ても、一年前には決断すべきでした。
まあ、いつまでも何も変わらないよりはいいですが。


行政に対してはもちろん、メディアへの怒りが尽きません。

特に今回の発表を「3/13からマスク着用ルール緩和」といった見出しで、さも「これまでは着用が義務だった」かのように報じるのはおかしい。誤った事実認識を広め、歴史さえ改変しかねないと危惧しています。

日本において、マスクの着用が法的に義務化されていたことはありません。あくまで国から国民へ「お願い」をして、各業界団体がガイドライン等を制作した結果、着用が当たり前のような状況になっていただけです。

マスクに限らず、外出自粛やパーテーションの設置など、全てにおいて、強制力をともなう施策はありませんでした。


このコロナ禍を生きた各人が、「実際のところマスク着用は義務だったようなものだ」とか、「本当はもうマスクしたくないけどいつやめればいいか分からないから指針がほしかった」とか、思うのは自由です。

しかしメディアは、多様な事実を公正公平に伝えようと努力すべきでしょう。コロナさんそのものの危険度、ワクチンのメリットとデメリット、その他さまざまな情報について、この3年間、商業メディア各社の偏向報道はあまりにもひどかった。。


もっとも、これはコロナ禍に限った問題ではないかもしれません。
「欧米に追い付け追い越せ」と人々を動かし、「三種の神器だ。3Cだ」と物を買わせまくって導いた高度経済成長期。大本営発表を垂れ流し、竹槍でB29に挑むような無謀さで、玉音放送が流れるまで誰も立ち止まれなかった世界大戦期。服装・思想・食文化に至るまで、国と国民の形をがらりと変えた明治維新。我が国の近現代は、同じような歴史の繰り返しです。

「これが日本」なのかもしれません。

ただ私は、この時代に生きた一人として、メディアを名乗る者の一人として、責任があるだろうと思います。いつか歴史が審判を下すだろう時代の意味を待つだけでなく、自身の記憶を振り返り、考え続けたいです。


はからずも弊誌は2019年3月5日に創刊し、コロナ禍の前と、渦中と、過ぎた後の世界を取材する機会を得ました。ご協力くださったアーティストの皆様に感謝を捧げるとともに、書かせていただいた記事の一つ一つを無駄にしないよう、しっかり運営していきたいと思います。

5年目も、どうぞよろしくお願いいたします。

R28.ラムシャンク

ラムシャンクのvo.&pf.、響アスカさんと知りあったのは、2019年9月21日。池尻大橋のライブハウスで、対バンさせていただきました。

当時、アスカさんはソロのピアノ弾き語りすと。立った状態で、元気よくキーボードを弾き歌う姿が印象的でした。

REASNOTを創刊して1年目の私は、とにかく動きまくっていました。そのライブへ出演したのも、TwitterからDMでお誘いいただいたことがきっかけです。とにかく何でもやってみる!時期でした。

楽屋でもREASNOTを配りまくり、語りまくり。同じく対バンだった、RS.渡辺みちるさんの取材に繋がり、今では弊誌に欠かせない存在である、つばさくんとも出逢えた日でした。

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