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【2407:編集後記】鮮やかな声を連れて

まえがき

こんにちは。REASNOT編集長の紅葉です。

まず、お知らせがあります。8月は、通常の記事(特集)更新をお休みします。何かコラムを書きたいと思っておりますので、お楽しみに!

さて。

もう、、、暑い!溶ける!!

悲鳴を上げるしかない毎日ですね。皆様どのようにお過ごしでしょうか?

私は突発的に、友達と旅行をしてきました。

コロナ禍前に「行きたいね」と言っていて、20年8月に旅行する予定だった場所でした。残念ながらその時は、行けなくなったので…。リベンジできてよかったです。

私は何事も計画を立てるのが好きです。旅行をすると決めたら、その土地を調べたおします。観光名所、有名な食べ物、温泉付きの宿、それらの口コミ。交通機関の情報を見て、どういう経路で回るのが効率的か、一日乗車券を買った方が得になるかどうか…などと考えるのも大好きです。

しかし、今回の道連れは、まったく計画を立てない人です。そんなことは分かっていました。昔、一緒に旅行した時もそうでした。

学生時代に、彼女と一週間かけて東北地方を巡った時のことです。私は前述の通り、調べ魔です。数か月前から調査を開始し、東京駅を出発して岩手→青森→秋田→山形→福島→宮城と巡る計画を、ばっちり立ててました。

新幹線の指定席券はもちろん、各地のホテルを予約していました。電車やバスの時間も調べていました。修学旅行の旅程表みたいなものを作って、更新するたびに彼女にも共有していました。

しかし出発当日から、全ての予定が崩れました。

まず彼女が「岩手に住んでる友達の●●さんに連絡したら、車を出してくれるってよ!」と言うのです。そんな相談してるなら私にも教えてほしかった。まあ、車の方が便利なので、予定よりたくさん色んな場所に行けました(●●さんありがとうございました)。

それからも彼女は「近くに◇◇あるらしいよ、ついでに行こうよ」とか「今日中に△△市まで行けそうじゃない?行っちゃおうよ」とか言うんです。

おかげさまで、私は各地のホテルにキャンセルの電話をかけまくりました。申し訳ありませんでした。。唯一、予定通り泊まったのは、「ここだけは絶対に泊まる」と私が主張した蔵王温泉の旅館だけです。

ほんと、彼女のせいで大変でした。

「△△市まで行くのはいいけど、ここ泊まれるところあるの?!」「グーグルマップで『民宿』って書いてあるの見つけた」「HPの最後の更新日が3年前だけど今も経営してるのここ?!」なんて、半分喧嘩しながら、あちこち電話をかけて、ものすっごく「民宿!!」感が溢れる場所に泊まったり。

まあ、悪いことばかりじゃなかったんですけどね。

当初の計画では夕方の電車で到着するはずだった場所に、午前中のバスで行けたおかげで、とても美しい光景を見られたり。

ふらっと立ち寄った店で、めっちゃ美味しいものを食べたり。

私は計画を立てて、一つずつ実現させていって、「よーし完璧にやり遂げたぜ!」ってなる達成感が好きです。

でもそこには、偶然の出逢いとかって、あんまりないんですよね。

彼女といると、あらゆる物事が何一つ計画通りに進みませんが、セレンディピティに満ちています。旅行だけでなく、普段の生活でも。

学生時代を彼女と過ごしたおかげで、「計画を立てるのは大好きだけど、それが崩れてもイライラしない。『それはそれ』で楽しむ」っていう精神を身につけられたと思います。本当にありがたいです。

今回も案の定、行き当たりばったりな旅になりましたが、おかげさまで絶対に行くはずのなかった場所に行けて、とても楽しい思い出ができました。

たまにはこうして、心身を解放する時間をとりたいものですね!

長々と失礼しました。今月もどうぞよろしくお願いいたします。


R36.近藤康平

近藤さんを知ったのは、24年4月13日。SSW.20で取材した山田萌さんが企画された、板橋ファイト!でのライブでした。

↑このツイートを見た時から「面白そうだなー」と思っていて。山田さんのライブに行けるのも久しぶりだし、楽しみにしていました!

近藤さんが、山田さん、久保さんとコラボレーションするのは、この日が初めてだったそうです。初めて聴く曲に対して、インスピレーションだけを頼りに絵を描いていくなんて、私にはできません。絶対準備したくなっちゃう。すごいなぁ。山田さんたちの奏でる音楽に合わせて、真っ白なキャンパスに色が溢れていく様子は、とても感動的でした。

私が最初に「いいな」と思った絵は、久保琴音さんの雨の曲(おそらく『ペトリコール』…すみませんメモとってなかったので自信がありません)です。

最初は、ただ雨が降っていて、そこに女性が一人で立ち尽くしていて、最後に誰かが傘をさしかけにきてくれるんです。完成した絵の情景はもちろん、そこに至るまでの物語性が素敵でした。

そのあとも、心動かされる作品がたくさんありました。迷いに迷って、私は山田萌さんの『flower』の絵を購入させていただきました。

まず、色遣いがすごく好きです。最初に置かれた筆の色が緑で、青や黄色が足されて行って、「平原かな?」と思っていたら、ぱっとピンクが散ったときに「わあーっ」と嬉しくなったんです(語彙力)。

それが桜になって、一人で眺める女の子が現れて、あとから男の子?が寄り添ってくれて、背中を預け合っている感じになって。

この物語もすごくよかった。

そしてこの曲は、私が山田さんを取材した時、一番印象に残った楽曲なのです。せっかくなので、記念に購入させていただきました。

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