見出し画像

【R18:STORY】貴方が主人公の物語を届ける・飴色りぼん。

広島を拠点に活躍する弾き語りユニット・飴色りぼん。(あめいろりぼん。)。優しさと力強さを兼ね備えたGt/Vo.maaの歌声に、美しいハーモナイズを重ねるKey/Cho.aya。ピアノとギターが奏でる、切なくも温かな旋律。彼女たちが音楽に託す想いと、その背景とは!

ayaがmaaに一聴き惚れ!

広島県出身のmaaは、幼少期から歌手を夢見ていた。小学校1年生から中学校1年生までミュージカルを習い、3年生になるとフォークソング部に入ってギターを始めた。

最初のオリジナル曲を作ったのは、高校3年生のときだった。

「高校生のうちに、何か、一から自分で作った作品を残したいと思ったのがきっかけです」。

卒業後は、県内の大学に進学。音楽系サークルに所属した。

「春の終わりごろに、1年生主体のライブイベントがありました。バンドを組んで出演する子が多かったんですが、私はソロで、弾き語りで出演しました」と、maaは振り返る。

彼女のパフォーマンスに目を止めたのが、同じくサークルに入ったばかりのayaだった。

「『なんだこの子!?めちゃめちゃ上手い!』って驚きました。一目惚れならぬ、一聴き惚れってやつですね。『彼女と一緒にライブに出てみたいな』と思いました」。

山口県出身のayaは、3歳から約15年間エレクトーンを習い、高校生時代はキーボーディストとしてバンド活動をしていた。幼いころから音楽に触れてきた彼女の目にも、maaの姿は、ひときわ輝いて見えた。

ふたりがはじめて会話をしたのは、夏合宿のときだ。

「勇気を出して、私から話しかけました」と、ayaは懐かしむ。

「一晩中語り合って、よく聴く音楽や好きなアーティストが一緒だとわかって、仲良くなりました」。

意気投合したふたりは、まもなく『飴色りぼん。』を結成。2016年秋ごろから、サークル内の発表会に出演するようになった。

「スタジオで練習していた時、先輩が『ユニット名に「色」を入れたら良いんじゃない』とアドバイスしてくれたんです。ふたりとも可愛いものが好きっていうのもあって、『飴色』に『りぼん』をつけちゃいました」。

ふんわりとした気持ちで考えた、『飴色りぼん。』というユニット名。しかし時を重ねた現在、思い入れのある名前になっている。

「飴にはいろんな味や、色がありますよね。私たちの歌が、聴いてくれる人それぞれに異なる景色を見せられたらいいな。色んな人とご縁を結んでいけたらいいな。今は、そんな願いを込めながら歌っています」。

まさに、名は体を表すということかもしれない。

生活を大切にしながら、自分たちの音楽を続けたい

当初は学内で活動していた飴色りぼん。だが、maaがサークルを辞めたことをきっかけに、学外でも演奏をするようになった。

「まーちゃん(maa)ほど息の合う子はいなかったし、今もいないので、当然の流れでしたね」とayaが言えば、「私も同じです。ユニットを続けられて嬉しいです」とmaaも応える。

以降、maaがソロとして出演していた広島市内のライブハウスや、ayaの地元である山口県岩国市のライブハウスなどへ、月2、3回ほど出演。広島市中心部の広場・アリスガーデンでのイベントに出演したり、繁華街周辺で路上ライブをしたこともある。

画像1

なかでも印象に残っているのは、19年5月、毎年160万人以上の動員を誇る広島最大級のイベント・フラワーフェスティバルへ出場したことだ。

「『フラワーフェスティバルバンドバトル』という企画があって、広島や岩国を中心に活動されている『ベジタブルズ』さんと一緒に、『yellow stitch』名義で参加しました」。

フェスティバル当日、平和大通り沿いに設営されたステージでの演奏は、得がたい経験だったと言う。

「それまでは、あまり大きな舞台で歌う機会がありませんでした。ステージの位置がいつもより高いし、通りかかる人たちみんなが見てくれて、震えました」。

19年には代表曲『君の知らない僕』のMVを公開し、1st Singleとしてリリース。19年9月には、初のワンマンライブを敢行した。

20年はコロナ禍によって一時的にライブ活動の休止を余儀なくされたものの、ツイキャスやインスタライブでの配信や、カバー動画の制作に取り組んだ。21年2月には広島インディケットコミュニティ(HIC)のオーディションを勝ち抜き、広島クラブクアトロのステージに立っている。

さらにTBS系列の放送局・RCCラジオや、広島西部地域のコミュニティFM・『FMはつかいち』等のメディアにも出演。少しずつ活動範囲を広げてきた。

18年にはayaが、20年にはmaaが大学を卒業。現在は社会人として、スケジュールを調整しながら活動している。

「特に話し合いをしたことはありませんが、自然に、『仕事をしながら音楽を続けていこう』って方針が一致していました。ふたりとも、音楽活動のための時間を作りやすい職業を選んでいます。

普段の生活を大切にしつつも、真剣に活動して、自分たちの音楽が認められるようになっていったらなと思います」。

結成5年目を迎えた飴色りぼん。。これだけの期間、ユニットとして活動を維持するのは難しいことだ。

aya、maaそれぞれに、相方の尊敬するところを聞いてみた。

「まーちゃんは、好きな音楽とか服の趣味とか、とにかく気が合う友達でした。今はもう友達以上、家族のような感じですね」と、ayaは笑う。

「歌手としてもすごく尊敬しています。プロの方を含め、素敵なアーティストは沢山いますが、私は、まーちゃんの歌声が一番好きです。私が書いた歌詞に歌をつけてくれるのは、彼女にしかできないことです。思い描いていた通りのメロディを考えてくれるので、いつも感激しています」。

一方のmaaは、ソロとユニットでの違いを語る。

「自分のソロでは暗い曲が多いというか、ありのままの自分をぶつけた楽曲作りをしています。誰かとユニットを組むのはayaちゃんが初めてで、別の人に歌詞をつけてもらうのは素晴らしいことだなって改めて感じました。自分のワードセンスってやっぱり限られているので。ayaちゃんの表現は、私には真似できません」。

お互いがお互いの良いところを認め合う、相思相愛の関係。これこそ、長く活動を続ける秘訣なのかもしれない。

SNSの普及などによって表現方法が増え、働き方も多様化している現代。彼女たちのように社会生活とアーティスト活動を両立していく形も、理想のライフスタイルの一つだと思った。

text:Tsubasa Suzuki edit:Momiji

INFORMATION

2021.06.13(Sun) open 15:00 / start 15:30
『girls girls girls』

[会場] Yise(広島県広島市中区紙屋町2-3-23 アークビルディングB1F)
[料金] 前売¥2,000 当日¥2,500 学生¥1,000 ※+1drink¥600

2021.07.24(Fri) 周年イベント@岩国ロックカントリー
[会場] 岩国ロックカントリー(山口県岩国市麻里布町2-4-21 1F・B1)
Comming soon...

関連記事



お読みいただき、ありがとうございます。皆さまからのご支援は、新たな「好き」探しに役立て、各地のアーティストさんへ還元してまいります!