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【Meet Reapra】第4回:Reapra発!ありたい姿に到達するための超高速学習サイクル「あの手この手」とは!?(後編)

◎今回メインとなる読者:起業家の方

◎こんな方も是非!:不確実性の高い環境で成果を出したい方、日々の業務の生産性を高めたいと感じている方、自己変容に興味のある方、Reapraに興味がある社会人・大学生の方

謎多きベンチャービルダーReapraの社内チームを徹底解剖!
第4回はあの手この手チームの紹介です!

今回は後編です。
9月2日(木)に公開された前編では「あの手この手とはなにか」をご紹介しています。前編をまだお読みでない方はこちらから!

後編では「あの手この手のはじめ方」をご紹介するほか、三浦さんの起業経緯についても伺ってきました!

<この方が答えてくれました!>

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あの手この手学習をどう実践すれば良いの!?

―前編のお話から、あの手この手は終わりのない学習の道のりだということが分かりました。では、どうやってあの手この手の道を歩み始めたらよいのか。ここからは、あの手この手の実践についてお話を伺いました。

まずはなりたい姿を明確に

インタビュアー:
あの手この手学習の第一歩目をどう踏み出したらよいのか教えてください!

三浦:
ファーストステップは、なりたい姿を精緻化することだと思います。あの手この手学習が一番有効に働くのは、なりたい姿があるものの、そこに到達するための手段がよくわからない場合です。なりたい姿がすでにあって、到達する方法があらかじめ計算できるのであれば、タスクを素早く実行していくことが重要なので、あの手この手の学習はあまり必要ないはずです。

しかし、なりたい姿に対してどう向かっていけばいいかよく分からない状況においては、「到達するために毎日何ができるか」、「1週間ごとにどう進めたらいいか」、「1か月後にはどのくらい進捗していたらいいか」、そもそもの目標に対するアプローチ自体をあの手この手でいくつか考える必要があります。その上で、まずは自分ができそうなアクションのアイディアを幅広く出してみます。そうすると、それぞれのアクションについて、自分が価値を見いだせるかどうかや、感覚的にやりたいかどうかなど、感情などの反応が自然と出てくるはずです。

インタビュアー:
そうして出てきたアクションの候補から、どんなことに注意して実行するアクションを選択するべきでしょうか?

三浦:
がむしゃらにアクションを決定したい気持ちをぐっと堪えて、その意思決定をなぜ自分は選んだのか、その背景に自分のどんな思考の癖が影響しているのかを注意深く認知することだと思います。その上でもやりたい・やりたくない、いらだち、焦りという感情は出てきます。けれども、不確実で正解が存在しない環境で挑戦している限り、自分の予測は確実にはなり得ないし、自分の苦手なところに鉱脈がある可能性も多分にあります。それを意識しながら、とにかく数多くの小さなアクションを実行することが重要です。仮説検証にかける時間を最小限にするために、アクションは目安としてその日のうちに着手できる程度の大きさにするのがポイントだと考えています。

インタビュアー:
意思決定を気分に任せないことは難易度が高そうですが…。実際のあの手この手を実践された方はどうだったのでしょうか?

三浦:
難易度が高いため、急激に変えようとするのではなく、徐々に自分自身の性格や思考の構造理解を進め、小さな取り組みを通して徐々に変容を感じていくことが必要だと思います。例えば、エネルギーが高い時と落ち込む時のアップダウンが顕著に存在する人の場合、アップダウンがどういう時に生じやすいのか、その構造を時間をかけてどう変えていきたいのか。相対的にアップにし続けるためにはどういう意識をしたらいいか、ダウンになった時は何を考えたらいいか、早くダウン状態から抜け出すためにはどうしたらいいか、などといったことを小さく振り返りマイルールに落とし込むことがあの手この手の一つでしょう。逆に、ずっとエネルギッシュであまり落ち込むことなく日々進んでいる人であれば、自分が反射的に興味を持った事象に飛び込み、好きなように探索しつづけたいという部分に学習の癖があるかもしれません。その場合は、自分の好奇心に身を任せることが、本当になりたい姿に近づくことなのかを確認することが、あの手この手の方法となるかもしれません。

あの手この手には絶対解が存在するわけではありません。あくまでも、その人の学習のスタイルに合ったあの手この手があります。まずは自分のなりたい姿がどこにあるかを考え、それに対して今の自分がどこにいるかを多面的に見た時に、差分を埋めるための小さな方策をあらゆる方向から考えてみる。何をしたら良いのかが不透明であればあるほど、あの手この手が活きてくるのではないでしょうか。

あの手この手の進め方

インタビュアー:
ファーストステップがなりたい姿を精緻化することと言われても、そう簡単になりたい姿が描ける人は多くない気がするのですが…

三浦:
もちろん、なりたい姿を精緻化することにハードルを感じる人もたくさんいるかと思います。そういう方こそ、まさに「あの手この手」を活用してなりたい姿を描けるはずです。得意不得意に関わらず、あの手この手の必要性を感じ、取り入れたい意思がある方がいましたら、Reapraのあの手この手ダイナミックドラフトに、より詳しくあの手この手が解説されていますので、ご一読ください!

▼あの手この手のダイナミックドラフト(※1)はこちら

(※1)Dynamic (動的に)= 構成や内容が時間とともに変化していくことDraft(下書き)= 将来的に加筆・修正される余地はあるという前提で執筆したもの。直訳すると「動的な下書き」

「自我をしなやかに活用したあの手この手の学習」という概念自体、私自身があの手この手しながら作り込む余地が大きくあり、その作り込みが始まったばかりの概念です。自分のビジネスや活動に取り入れたい、一緒に研究したい、もっと深く知りたい、疑問があるなど、ご意見・ご感想のある方はReapraや私に気軽にコンタクトしてもらえると嬉しいです。

あの手この手は伴走者と共に

インタビュアー:
あの手この手の肝は「どう学ぶか」という日々の生き方、その姿勢であり、「何を学ぶか」のところは人それぞれだということが、これまでのお話から分かりました。とはいえ、あの手この手初心者の方がその姿勢を自力で正しく身につけるのは難しいでしょうし、学習を進めるなかでも「これでいいのかな?」と不安になってしまうと思います。正しくあの手この手のマインドセットを理解し、自分をメタ認知して改善することを進めていくために、なにか助けとなるものはありますか?

三浦:
仰る通り、概念を理解すれば後は全て自分ひとりで実行できるかというと、そうではないと思います。そのため、伴走者を意識的に活用することが重要だと思っています。例えば、毎日自分の行動や感情を一緒に振り返り、なぜそう感じたのか、どうしてこの行動を取ったのか、などといった質問を伴走者にしてもらうのも、新たなあの手この手のきっかけになるはずです。
自分がどれだけ客観的に「自分らしさ」を構造理解できていたとしても、自分がオーナーシップを持って取り組む事業やキャリアを左右するような取り組みには、自分自身のサバイバルがかかっているからこそ自分自身の思考の癖や自我が意思決定に影響してしまうことが往々にしてあります。その都度、これまでの意思決定メカニズムで快適なものは享受し、不快なものからは逃げるというスタイルでは、たまたま置かれた環境がフィットすれば成果は出ますが、しなやかに自己変容するというサイクルを取り入れないことで、急速な環境変化に対応しづらくなってしまう恐れがあると考えています。

インタビュアー:
無意識のうちにやりたいこと・得意なことのみを実践してしまい、やりたくない事・苦手なことは避けてしまう。そうした状況を回避するために伴走者の存在が必要なのですね。

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[あの手この手が難しいときと、その乗り越え方 あの手この手チーム作成]

あの手この手の起業家伴走

インタビュアー:
具体的な事例についてもお伺いしたいです。
あの手この手学習を取り入れている投資先の事例はありますか?

三浦:
よくある例でいうと、ベンチャー企業は起業家の想いから始まっている会社なので、事業作りや、アイデア出し、営業などは起業家自身が一番強い想いを持って取り組んでいます。そのため、起業家は自分自身がやりたいものに対して、好きなように時間を使ってしまう傾向があります。実は、会社の本来あるべき姿で考えた優先順位と、その人自身の動き方にギャップが存在していることがわかりました。それぞれの課題を解決するために、社内業務を仕組み化、効率化して人を巻き込んで大きくしていく必要があるけれど、その起業家自身の学習の癖から気分で「今日は営業をやる」とか、「溜まってきたから納品物を作る」みたいにやってしまっていることがありました。その現状に対して、時間の使い方のルールを決めずに、その人のやりかた、時間の使い方でやり続けるっていうのが本当にいいことなのかという話をさせて貰いました。

その後、まずは起業家の今の時間の使い方を、エクセルで可視化しました。やはり、その人が恣意的に時間を使い、なんとなく緊急度が高いものだけに取り組んでしまっている課題が見えました。一番効果があるはずと思っていた方法のみを実践し、今はそれでも売り上げは上がるし、強い思いを持って事業を推進している感覚は持てています。しかし、今後人を雇ってスケールしていったりとか、より組織としての生産性を上げていったりするという観点に立つと、実はできることはもっといっぱいあるし、むしろかなり自分勝手な時間の使い方になってしまっていないか?というのを一緒にコンセンサスをとって進めました。それを毎週、毎月の単位で振り返り、自分が何にどう時間を使うかを再考してもらいました。例えば、この分野は自分が時間を使う必要がなくなってきたから人を採用してお願いしよう、営業のこの施策に関してはもっと自分が時間を使わなきゃいけないという風に。以前はその人がなんとなく忙しく昼夜問わず頑張ってやっていたものを分析して仕組みに落とし、生産性を上げるという取り組みをしました。そうすることで、安心して人に任せる感覚を起業家が持つようになり、以前より事業が進捗したように思います。このように時間の使い方がネックになっている方は多いんじゃないかなって個人的に思っています。

インタビュアー:
これまで、がむしゃらに頑張っていたから良しとしてしまっていた学習の癖を考え直すことで、生産性が向上したのですね。

あの手この手の機会は日常にも溢れている

インタビュアー:
今は起業家のあの手この手について伺いましたが、そうではない個人の日々の学習におけるあの手この手の事例も伺いたいです。

三浦:
起業家とそれ以外で大きな違いがあるものでもないと思います。個々人が自我を活用しながらあの手この手することが肝であることは変わらないので。先ほどの例に挙げた、時間の使い方を見直すというのは、読者の方にとっても良いあの手この手の入口だと思います。皆さんがあの手この手に動機づいていても、自分自身の時間の使い方はどうしても自分のクセに影響を受けた自分勝手な時間の使い方になってしまうものです。
私でいえば、お願いされたことを断れないとか。これは面倒見がいいとか、色んな人に貢献したいとかっていう気持ちがあるので、必ずしも悪いかというと悪くはないですが、気付いたら会議がパンパンに入っていて本当に大事なこと(執筆など)に充てる時間が取れてないことがよくありました。

一日八時間労働するとしたときに、どのように分配するのかとか、何パーセントはこの時間に使うとかって取り決めをして、その中で学習するようにしないと私の生産性が上がらないし、インターン生をより上手に巻き込んでいくアイデアも生まれないと思いました。そのため、インターン生に私のカレンダーの中身を集計して貰って、時間を可視化して貰ったり、一緒に振り返ったりしながら、私自身の生産性を上げる取り組みを一緒にやって貰っていたんです。

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[三浦さんの時間管理ダッシュボード AKは「あの手この手」の略]

インタビュアー:
インターン生が三浦さんの時間を管理していたんですか!?

三浦:
はい。時間の使い方を省みるのは難しいので、伴走者がいてくれてすごく助かりました。

インタビュアー:
今みたいな例は、とても身近で分かりやすいあの手この手だなと思いました。

三浦:
あの手この手を取り入れられる機会は身近に溢れているっていうのは強調しておきたいです。例えば、家計簿なんかも、どうやったら家計の収支をプラスにできるか、という観点であの手この手出来ますし。まずは自分の時間やお金から見直してみるというのは取り入れやすいアプローチではないでしょうか。

あの手この手のこれから

インタビュアー:
これからのあの手この手の展望についてはどうお考えでしょうか。今後の意気込みをお聞かせください。

三浦:
私はあの手この手学習というものに対して、自分自身の経験から、ものすごくポテンシャルを感じています。あの手この手が本当に多くの企業や人々に取り入れられたら生み出すインパクトはとてつもなく大きいんじゃないかと信じており、自分自身がそれを形にしていくことにチャレンジしたいと強く思っています。

あの手この手の概念を執筆したり、Reapraの投資先の起業家を支援したりというのはこれまでも取り組んできましたが、これからは更に今の社会に対して「あの手この手を正しくインストールしていく」というチャレンジを意図的にしようと思っています。

あの手この手がうまく取り入れられてない状況や環境を批判することは簡単です。でもそうではなく、今の世の中が相対的に古いやり方で進んでおり生産性が低いという状況があるのであれば、それを機会と捉えて、徐々に変えていきたいと考えています。長期で見るとあの手この手で世の中が良くなる余地がきっとあると思うので、逃げずに向き合っていきたいです。

インタビュアー:
スケールの大きな展望が見えてきましたね。ワクワクしてきました!

【速報】三浦さん起業!!あの手この手の新たな地平へ!

―あの手この手チームの立上げからここまでチームを牽引なさってきた三浦さん。そんな三浦さんが起業するというニュースが入ってきました!

インタビュアー:
三浦さん、起業なさるとお聞きしました!どのような経緯で起業を決断されたのですか?

三浦:
元々、Reapraに入社した時は、キャリアをかけて没頭できる対象が存在しないという悩みを抱えていました。しかし、Reapraで働いてるうちに自己理解が進み、考えが徐々にアップデートされてきました。両親・親戚や、幼少期の体験から脈々と形成された自分らしさから、逆に没頭するテーマを決めこまずに、相対的に自分がイキイキできる環境を探し、選び続けるという学習の癖を強化していたことの構造理解ができたのです。また、社会と共創するマスタリーにより深く向き合おうとしたときに、今後、社会がより複雑になるのならば、自分がただよりよい環境を求めたり概念を語るだけでは不十分で、よりミクロの実践を伴いながら概念を創り込む必要性を感じました。せっかくの人生なので、もっとあの手この手に打ち込みたいと思い、起業を決意しました。

インタビュアー:
素敵ですね!起業してどんなことをされるのですか?

三浦:
株式会社dandanという会社を創業しました。dandan(だんだん)というのは、みなさんが連想されるように「少しずつ」「徐々に」という意味を込めています。『自分らしさを徐々に探求し自己変容し続ける生き方を促進する触媒となり、より良い人間社会に貢献する』をMissionに掲げています。自分らしさを活用したあの手この手の実践を通して、イキイキとした働き方や生産性の向上を支援したいと思っています。
時間管理や施策出し、振り返りなどといった、経営者やマネージャー向けのあの手この手支援をエントリー事業として始めていく予定です。起業家という新たな立場でのあの手この手を通して、自分自身も熟達していけるように頑張ります!

▼株式会社dandanのホームページはこちら

インタビュアー:
三浦さんらしくあの手この手で頑張ってください!
…ちなみに、三浦さんが退職された後、Reapraのあの手この手チームはどうなるんですか?

三浦:
あの手この手はReapraの初期学習プログラムという枠組みの1つに組み込まれているので、初期学習プログラムを担当しているチームのもとで引き続き研究実践が行われます。私はポジションは変わりますが、引き続き彼らと共同学習していきます。

インタビュアー:
安心しました。あの手この手の更なる発展が楽しみです!
三浦さんの新たなチャレンジをReapra一同応援しております!!

本日はありがとうございました。

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▼あの手この手に興味を持ってくださった皆さんは三浦さんのメールアドレスにご連絡ください。
go.miura@dandan-inc.jp

▼あの手この手を初心者の方向けに解説した記事(あの手この手チーム作成)はこちらから

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