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徒手格闘型身体表現01:立回りと殺陣

石田憲一
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<立回りと殺陣>
●「殺陣・チャンバラ映画史」より冒頭の定義紹介。
 ・歌舞伎では闘争形式を「タテ」という。闘争の演技そのものは「立回り」であり、その型が「タテ」だ。タテは立回りの立の字をとって略称されたという説が普通である。
 ・これによれば、振付けの型=手=「タテ」、実演=パフォーマンス=立回り、ということになる。
 ・当て字的に考えるなら、タテ=多手=手が多い=振付け動作を大量に用いた状態=闘争を見世物化したもの、という解釈も成り立つだろう。
●しかしながら、実際は「タテをつける」、「立回りをつける」、「手をつける」というようにどれも使われることから、どれにも振付けという意味が含まれていることがわかる。従って、「振付け」だけに意味を固定することは正しくないと言えるだろう。
●立回り=シン側視点、主観ショット → やる人(出演者)の視点
●殺陣=カラミ側視点、全体ショット → やらない人:やらせる人(演出側)の視点
●立回り=主役視点、殺陣=剣友会・殺陣師視点

そんな話をしています。

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