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【5日目】アンナプルナサーキット(ネパールでヒマラヤトレッキング)

現在2週間のアンナプルナ山脈一周(通称アンナプルナサーキット)のトレッキング中です。


■まずはじめに【お礼】
昨日(4日目)の日記を見ていただいた方から、noteでのサポート(投げ銭機能)や直接のお振込みによる金銭支援をいただきました。

いただいたお金は旅の中で、特にコロナ禍で大ダメージを受けていたり災害に見舞われた地域などで、積極的に使わせていただきます。
こちらからそのようなお声掛けをしていない中でのご支援、本当にありがとうございます。

■予定
【出発地】チャーメ(Chame,2670m)
【ランチ】Dhikur Pokhari
【終着地】ウッパルピサン(Upper Pisang,3310m)

■日記
【4:45】
空腹で目覚めてしまった。昨日夕食とは別にハンバーガーも食べたというのに。

そして昨夜はなかなか寝付けず、5時間睡眠。
まあ昨日8時間寝てるから問題ない。

【6:40】
朝食。
私は、ベジエッグヌードルスープで妻はコーンブレッドとTomatoスープ。
トマトスープは珍しく、トマト風味がした。
(ベースはやはりガーリックスープだったが)

ガイドのシヴァさんが高山病予防として持ってきた謎の調味料。食事に混ぜながら食べてとのこと。

唐辛子とペッパーなどの香辛料を混ぜたものだった。これが何故高山病予防なのかは知らないし、聞いてもいなければ調べてもいない。

【7:20】
朝食を食べ終え、出発ギリギリまで体を休める。
風邪は悪化(笑)

【8:00】
出発時に宿の前にあった売店でトイレットペーパーを購入。
1個100円と(山の中では)激安だったため、3個購入。

さあ、出発。やはり眠気が残る。

川を挟んで反対側のチョーメの町。
こちらも土砂崩れを起こしており、配管が剥き出し。

【8:10】
目の前に写る白と青い建物は学校だそうで、ギリギリで生き残っている。

やはり、町なだけあり、重機が入り復旧活動が行われている。それにしても人材も機材も圧倒的に少ないが。。

HYUNDAIも重機作ってるんだ、初めて見た。

【8:15】
2日目のランチで出会ったイスラエル人と再会。少しだけ会話しながら一緒に歩く。

【8:40】
高地に生息するヤクだ。力持ちのヤクは、荷物の運搬や農作業時に活用される。
牛と比較して、心臓は1.4倍、肺は2倍もあるそうで、高地で暮らすネパール人には欠かせない動物。

【8:50】
こっちのマツボックリめちゃでかい。

【9:10】
雪を纏う山脈もどんどん近くに見えてくる。

【9:45】
前半はフラットな道が多いとのことで、今のうちに持っておくと恒例となった妻の荷物持ちチャレンジ。


今日は元気そうで新記録更新を狙っている。(過去の最高記録は1時間7分だったけか)

【9:50】
村でもなく、パーキングエリア的な役割?で綺麗な建物があった。

手前に見えるガラス張りの建物はおしゃれなカフェで、多くの登山者やジープ組が休憩で立ち寄っていた。
我々は休憩せず、ゆっくりと進んでいく。

【10:00】
今日の妻はすごかった。めちゃめちゃ快速。
途中私とガイドが水を作るため5分ほど水道で立ち止まっていて、妻はそれを待たずに進んでいたのだが、15分以上追いつかなかった。

奥の方に歩いているのが妻だ。
何なら、普段荷物を持たないで歩いているより全然速かった(笑)

【10:30】
荷物交代をする素振りもなく、気がつけば標高3000mを超える。

そして今日最初の吊り橋。こちらから何も指示を出さずとも、こんなポーズを取る余裕まである妻。

【10:35】
アンナプルナ第2峰(7937m)がお出まし!
(少し右に見え雲がかったところがピーク)

「そこに山があるから登るんだ」とは全然ならない(笑)

【10:40】
急登ゾーンを前にして、交代するかと聞いても、まだ行けると妻。

おそらく私の体調が死んでいるので、頑張ろうとしているのだろうが、ガイドも外人も「ストロング」と妻を褒め称える。

急登ゾーンがひと段落した場所で、今日初めての座って5分だけ休憩。

【10:45】
まだまだ行くと張り切る妻。

何なら、私がそろそろ周りの目を気にし出す(笑)
鬼亭主関白かクソ怠け者やろうに写ってしまうのもしょうがない。

【11:00】
15分が経ち、チェンジ。記録は1時間9分!新記録更新。

そして何より、今日は速かった。写真は休憩でき、張り切る私。
何より周りの登山者に、俺も持つんだぞということをやっと知らしめられる

【11:20】
私に荷物チェンジをしてから20分で昼食を食べる村Dhikur Pokhariに到着

【11:35】
金銭支援いただいた方々のおかげでコーラを注文しました。ありがとうございます><
アンナプルナ第2峰をバックにグビっと飲む妻。

山男っぽく撮ってと私。

【12:05】
今日もまあまあな速度でランチが出てきた。
私はTHUKPA(うどんのようなもの)、妻は珍しくピザを注文。ヒマラヤの中で食べるピザは面白い。

毎回Mixed Pizzaを注文するのだが、パン生地も具材の種類も多さもチーズも何もかも違って、その宿のこだわりや味が出る。
そして、俗にいうピザではなく、初めて見るタイプ。
もちろん王道のレシピに寄せて作ってるピザはピザっぽいが、それでもピザに使う具材でゴチャゴチャ焼きましたって感じ。
手では到底食べれないのでスプーンで具材を拾って食べる。私は結構好きで日本でも流行るんじゃないかな。

そして、今日のピザはケチャップではなく、まさかのイチゴジャムベースw
赤く見えるのがイチゴジャムだ。

最初甘さに違和感を感じてはいたが、なぜか不味くはない。

【12:50】
食べ終わり、席を立つと軽い頭痛が走る。
軽度だが高山病症状が出始めた。
一応正直にガイドのシヴァさんに伝えるが、「まあ3000m超えたからね」で終わり。
大袈裟にしないでくれて助かった。
午後は2時間15分の道のりだというので頑張る。

いざ出発!!

出発すると珍しく平地が現れ大きい池みたいなのがある。なぜこういった平地に村ができないんだろうと不思議に思いながら通過する。

後で宿泊した宿のスタッフに話を聞くと、この土地は土砂崩れや雪崩のリスクが高い土地だそう。
4年前にここを通ったトレッキング客1名とガイド1名が雪崩で亡くなったという。

こんなに広くても、住むには危ないのか。山岳地帯恐るべし。

【13:15】
ガイドのシヴァさんによると前半フラット道で後半上りとのことで、妻が前半は持つよと。
今回のトレッキングで初の荷物持ちオカワリ。

今日は道中であまり村に出くわさず、ただひたすらに道を進むというような日だった。

【13:15】
でも本当に何処歩いても全然味の違う絶景が見えるので、全く飽きない。

【13:40】
歩くにつれ、どんどんアンナプルナの峰たちが見えてくる。

【13:45】
そうして妻もまだまだ頑張って登っていると、なんと!!!!
前を歩くガイドのシヴァさんが「あそこが泊まるとこ、見えた!」と。

え?もうついたの?笑

後半は2時間15分って聞いてたが、1時間で到着した。
実はこれシヴァさんあるある。
シヴァさんも3年ぶりのアンナプルナの為、ルートや通れる道もかなり変わっていて、シヴァさんの思うコースタイムにたまにびっくりするほどの誤差が生じることがある笑
(毎日1.5時間バッファあるし、人と話し情報収集しながら行くので、リスクは全然ないのでご安心を)

今回みたいな、思ったよりも早まる。このパターンはマジでウェルカム。
しかし昨日まではほとんど逆が多かった笑
結局我々のペースが少し速めなので、大きく遅れはしないが、「こんだけ頑張って、他の登山者抜かしまくって標準タイムより10分遅いの?」ってのがあったりする笑

とにかく、1時間以上の急登を覚悟していた私にとっては、超朗報だった。そして、妻よ、ずっと持たせてごめん笑

【13:55】
町に到着。妻は後半40分もち、今日の合計は1時間50分と大幅に記録更新。

【14:10】
今日もしっかりお湯の出し方レクチャーを受けシャワーを浴びる。

しかし、妻は2分でお湯が切れその後水シャワー。
私は、まさかの途中から52度のお湯が出るという暴走モード笑。

水で割るということもできない仕様で、火加減全て一番弱くするも温度変わらず。
シャワーを高い位置に固定し、私は土下座ばりに姿勢を低くして空中で冷めたお湯でシャワーを浴びた。

【14:50】
洗濯物をしやすい洗い場が素敵、洗濯用の桶まであった。
みんなと談笑しながら、洗濯。

しかもこれまで宿が谷間だった為、この時間になると太陽が当たらないのだが、ここは当たる。
洗濯物を干すのが気持ちいい。

【15:15】
日本での登山で、弾丸3000m8時間歩きとかしても、高山病にならなかったのに、あたま痛いわ体調悪いわでへばる私。

【15:30】
妻は宿のダイニングへ行き、私は部屋でスマホをいじっていると、ガイドのシヴァさんが寝てないか心配で部屋まできたため、私もダイニングへ。
ガイドとしては、当たり前かもなのだが、本当に起きてから寝るまで常に気にかけてくれるので、安心できる。

喉が赤く腫れ水を飲むのも痛い。喉用の薬も切れてしまったので、ハチミツをいただき、喉に直接垂らす。

【16:00】
ダイニングでだらだらしながら日記(note)を書く。
登山中はメモをとる余裕もなく、最後に全て書くようになってきているので、なかなか時間がかかってしまう。

【16:30】
チャイを飲みながら子供たちの遊びを眺める。


工事に使うようなメジャーをお互いが持ち、ゴムパッチンゲームみたいなことをしていた。

【17:00】
ダイニングの暖炉に火が灯る。

宿のキッチンはこんな感じで、薪で火を焚き料理する。

【17:30】
今日は早く寝たいので、早めに夜ご飯を食べる。
妻は安定のダルバート。
そして私はちょっとイレギュラー、目玉焼きとお米に持参したふりかけと、お味噌汁。


全く食欲がなく、だがたくさん食べなければならないので、最大限食べたいと思うもの×あっさりでこのメニューを食べることに。

妻のダルバートの具の野菜炒めのようなものとチキンを、少し拝借しながら食べた。結果ご飯もおかわりして、めっちゃモリモリ食べれた。

【18:30】
日記を仕上げる。
停電が続くが、宿のソーラーで蓄電した電気でダイニング部屋の電気をつける。
電気がついた瞬間、ガイドのシヴァさんがお祈りしていたので理由を聞くと、「神様(太陽)からいただいたものなので」と、私もありがとうと手を合わせた。

【19:00】
宿の子供に英語を教える妻。

この子は既に私の英語力を超えている、私も横で聞くが、基礎がないのでチンプンカンプン。

【19:30】
妻の指示で高山病に効くという薬のダイアモックスを飲む。
別に常に痛いわけじゃないし、寝れないわけでもないから飲まないでおこうとしたら、何でも高度順応を早めてくれる効果があるので、軽くても初期症状が出ているのなら、飲んでおくに越したことはないとのこと。

看護師の妻は頼もしい。

【20:30】
町にはまだ電気が通らない。ありがたいことに宿のソーラー電池のおかげでWiFiは繋がるが、電池不足な為、今日はもう携帯もいじらず就寝する。

明日の朝までに電気が復活すれば良いが

■明日の予定
明日はマナン(Manang,3519m)まで移動する。
コースタイムも長く、標高も最高で3680m地点まで登る。
なので、いつもよりも早めに7時30分までには出発予定。

この状況だと確実に高山病の症状は出るだろう。最大限風邪を治すようあったかくしてたくさん寝たい。

おやすみなさい。

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