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読んだもの観たもの_202307

仕事やら私生活がソーハードすぎて、久々のレビューです。ここ数ヶ月くらいで摂取したあれこれをまとめておきます。
読んだもの観たものはまだいっぱいあるのですが、長くなるので6作品だけ書いときます。


うすくらふみ『すこしだけ生き返る』

・疲れた全社畜はこれを読め。孤独のグルメの整体とかマッサージとかストレッチ版。
・昔より疲れやすくなったなぁ、若い時ほど無理がきかないなぁ、という自覚をうっすら持ち始めた人間におすすめ。自分もそうです。
・各話で紹介されるお手軽マッサージがまじで効くし、40代主人公の発言や思考にめちゃ共感できるし、靴下は今後も立ったまま履き続けたい。


井上まい『大丈夫倶楽部』

・大人になると、「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫」と返すことを強いられているような気になってしまう人は多いと思う。
・そんな社会にもみくちゃにされて追い詰められて歪んだ幻覚が見えてしまっているひとにおすすめ。自分もそうです。
・とにかく主人公の花田もねに共感する。ポジティブでド天然のおねえさんだが、彼女がひとりで過ごしているときは結構そうでもない薄暗さがあるのがリアルでいい…。
・子どものころの方が自由があったな…と思っている社畜は、読むと心が軽くなります。
・高校生のときに急にシャボン玉をやりたくなって、家の玄関で吹きまくっていたら、近所の人から異質な目で見られたことを思い出す。ええやろ別に!シャボン玉しても!フラフープしても!
・花田もねが自分の配信のリスナーさんにめちゃ雰囲気似ていて、勝手にそのひとの声で再生される。
・4巻まで読んだが、読めば読むほど「芦川さん…!!!」となる。


押見修造『血の轍』

・なるべく心がしんどくないときに読んでくれ。
・毒親漫画として有名だけど、対人間で煮え切らない思いをしている人は全員、思い当たる部分が多くてめちゃ心にくると思う。
・煮え切らない思いを抱いたまま大人になってずっとそれを引き摺り続けていると、心の中が停滞状態になる感覚がある。それでも慣れと惰性で手を動かし続けることはできるかんじ。
・16巻まで読んだが、最近はそういう話が多い。すべての物事が水戸黄門みたいにすっきりさっぱり勧善懲悪なわけではない。


ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』

・飯テロアニメや漫画やドラマに目がないので、まじでさいこう!!!となりながら読んだ。
・個人的に昔から思っていることとして、「結婚するとか付き合うとかで同棲やら同居やらするの絶対むりだ…お隣さんくらいが丁度よくない…?」と思っていたので、2人の距離感がめちゃいいなぁと思う。
・あと登場人物全員かわいい。そして百合である。恋愛ものは普段あまり読まないので、尊いってこういう感情か…と実感した。
・全員すきだけど春日さんが最推し。いっぱい食べる子はかわいい。


もてぃま『東京深夜少女』

・2回ほど遊びにいった歌舞伎町のサキュバスシーシャが、この漫画の背景に使われているという話を聞いて、読んだ。まじで推しの店だー!となった。
・可愛い絵柄で内容はえぐめ。『血の轍』はままならないことに対する諦念が大きいが、『東京深夜少女』は登場人物が若いこともあって、抗おうとしている印象が強い。
・あと全員かわいい。こういう女の子たちに人生をだめにされたい。
・自分も昔夜職のバイトをしていたことがあるので、個人的にはこういう作品は心にくる。夜職からどう足を洗うのか悩んでいるおねえさんたちが、当時周りに多かったので。
・「夜の世界が望むかわいさ」を失うのはあっという間で、その後の彼女たちがどうなっていくのか、みたいなことを考えてしまって病む。


南勝久『ザ・ファブル』

・母上が過去におすすめしてくださっていたので読んだ。1つめのシリーズは最終巻まで読破した。次のシリーズも絶対読む。
・つよつよ殺し屋ニキが一般社会に溶け込もうとしつつも勧善懲悪でバッタバッタ敵をなぎ倒してくれる勧善懲悪系。
・名言「プロとしてーーー」がきた瞬間は、これかーーー!と興奮しました。自分もこの構文を使いこなしたい。
・子どもの頃、水戸黄門だいすきだったので、同じ波動を感じる。勧善懲悪きもちいい。大人になると、そんなすっきりさっぱり勧善懲悪に落ち着くことはないから、余計に爽快感がつよい。
・広告規制でサンマ持たされてるの笑った。
 https://www.bengo4.com/c_18/n_15241/




そんなわけで今回のレビューはここまで。残りはまた今度!
どの作品も疲れた社畜に効く。ままならないのもリアルだし、勧善懲悪は現実では起こりえないのできもちがいいし、問題を先送りにするのも我々大人には必要なことだ。

伝説のファブルサンマ広告(提供元:ぴろっこ@pirokko1さん)


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