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不動産屋の役職

家を借りたい、不動産を売りたい、買いたい、様々な理由で出向く不動産屋。今はだいぶイメージは変わってきましたが、少し前は不動産屋っていうと身構える人は多かった印象です。
実際に不動産業界には、本当に様々な方がいらっしゃいます。
これは私の実体験というか、今の職場のお話です。

私の職場の会社には、営業部長がいます。

当然、この人の指示で私たち部下は仕事をするのですが、この人は宅建免許を持っていません。
業界的にはよくある話なのですが、宅建免許を持っていても、それだけでは営業成績が上がる訳じゃなく、成績が良いからこそ出世するんですよね。

こうした方は大勢いらっしゃっていて、実際に免許は無いけど、百戦錬磨の経験と実績があるからこそ、様々なお客様のニーズや問題解決も可能になるんです。

しかし、うちの会社の部長というのは、残念ながら役職だけで、経験も知識も一切ないんです。この方、不動産屋だったら誰でもしっているような、用途地域すらまったく知らないんですよね。
なぜ、このような知識と経験が無い方でもやっていけるのか、それは中古マンションだけを取り扱っている人だからなんです。
詳細は割愛しますが、土地・戸建の取扱いとなると、様々な相当の知識が必要になってきますが、マンションの場合は、ある程度スムーズにいってしまうところがあります。
もちろん難しいマンションも沢山ありますが、大半が何とかなってしまうのが現実です(難しそうなのは避けている可能性がありますw)

対外的には部長という肩書の為、案件が自然と向う側から入ってきているのですが、残念ながら、まったくの素人です。むしろ、お客様の方が詳しかったりもします。当の本人は、ただの運転手ですw
ここでどんな問題が発生する可能性があるか。
それはずばり、変な物件をつかまされる可能性があります。なぜなら、本人はまったく問題無いと思っていますし、悪気はありません。問題がある事自体を解っていないのですから。。。

私はかつて、この部長が悪気も無く、建て替えが出来ないマンションを、ご自身の恩師へ仲介しているのを見てしまいました。これは序の口で、他にもいくつもあります。しかし、お客様はご存知ではないでしょう。何年か先に気が付いてしまうかもしれません。この部長がしっかりと日々勉強やアップデートをしていけば、これらの問題は確実に防げたでしょう。

何が言いたいかというと、免許を持っていなくても詳しい方は大勢いらっしゃいます。逆に免許を持っていたとしても、経験値の少ない方もいます。しかし、安易にその人の肩書だけで全てを信用してはいけません。
そうした不動産を仲介してもらう機会があったとき、可能であれば、その人に質問などをして、おおよその実力をはかるのが良いと思います。

普通の方は、不動産を購入するのは一生に数回もありませんから、しっかりとした方を担当者に選ぶようにしてください。

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