意外と知らない?広告予算の立て方について ~WEB広告・ネット広告編~
師走も近づいてきて、来年度の広告予算の立て方について悩んでいる方も少なくないと思います。
私自身、広告主の現場担当者の方と話しをさせて頂く中で「適切な広告予算はいくらなんでしょうか?」と相談される機会も少なくありません。
WEB広告を扱う広告代理店の立場であれば、手数料は20%で固定されていますので、広告費が多ければ多いほど売り上げが増えるので、冗談半分本気半分で「多ければ多いほどいいですよ」と笑顔でお答えします。
但し、実際問題、適正な予算はあるので、ネット広告での適正な広告予算についてまとめてみました。
適正な広告予算とは?
出典:https://hansokunodaigaku.com/koukoku_post/1414/
WEB広告に限らない売上に対しての広告費のデータとなりますので、参考値となりますが、1~20%と結構幅があります。もちろん企業の状況にもよりますので、アクセルを踏んで一気に攻勢をかけて広告するという場合も少なくないので、あくまでも一般論です。
表に従うのであれば不動産会社で年間売上が1億円が見込めるなら4%であれば1,000万円を年間広告費に設定するという形になり、広告予算が400万円が適正となります。
個人的にはこの予算の立て方が一番楽だと思います。
ネット広告の指標から算出①
多くのネット広告は1クリックあたり100円のようにクリック単価制度が基本軸になります。基本的にはオークション制なので競合が多く高いクリック単価で入札されると広告枠が高騰することがあります。
WEB広告で不動産関連であれば不動産売却に関するキーワードでGoogleやYahoo!の検索連動型広告に広告を出す場合は最低限1クリック1,000円で上位表示させようとすると5,000円が必要となります。
賃貸であれば100円前後で出稿できますので、同じ不動産業界でもクリック単価の価格は幅が大きいです。ちなみに不動産売買であれば上位表示させようとすると500円前後で検索連動型広告で上位表示にこだわらないのであれば100円前後でも集客できます。
当然といえば当然ですが、繁忙期と閑散期がありますので、時期によってオークションの競争が変動しますので、それに比例してクリック単価も上下に乱高下します。
賃貸で月間1,000クリックが必要と考えるのであれば、クリック単価を100円と想定して、10万円が月間広告予算になります。
ネット広告の指標から算出②
①ではクリック単価で必要な広告費を計算しましたが、問合せ単価から広告予算を算出する方法もあります。
賃貸で月間1,000クリックで問合せ率が1%であれば10件の問合せとなります。クリック単価が100円で月間予算が10万円となっていたので10件の問合せで1問合せ単価が1万円と算出されます。
この問合せ単価から広告予算を出すのであれば50件の問合せが欲しいのであれば50万円が月間広告予算となります。
但し、2つの罠があって、検索連動型広告の場合、検索する人が無制限にいるわけではないので、予算を引き上げても検索数が足りずに広告予算を使い切れないこともあります。(その場合はキーワードを拡張していくことになります。)
もう一つは問合せ率の変動です。計算例では1%の問合せ率としていますが、問合せ率が高くなれば、問合せ単価が下がって、より多くの問合せを獲得できますが、問合せ率が下がると問合せ件数が未達になります。。。
問合せ率を高める施策との連携が必須です。
まとめ
長々と書いてきましたが、基本的には不動産業界の同業他社を意識して広告予算を立てるという点をご理解ください。
検索連動型広告や各種ウェブ広告の運用代行についてはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。