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不動産のリスティング広告について

とある不動産会社様が2018年から1年間お任せてしてきた広告代理店に不満があるとのことで別の広告代理店に変更したいと考えているので、提案が欲しいという連絡を受けました。

いくつかの広告代理店に提案依頼をお願いしていたそうですが、予算の関係でコンペではなく、自動的に決まりました。

リスティング広告を請け負う広告代理店の中には月額最低金額を決めているところが多いです。

とくに月額10万円で足切りしていることが多いので、今回、コンペにならずに確定になりました。

広告代理店のリスティング広告運用では、基本的に広告出稿額の20%の手数料をもらうことが多いですが、月額10万円だと2万円の手数料となります。たとえば月額5万円の広告出稿の場合、手数料は1万円になるため、広告代理店としては請けると赤字になります。

受注はしたのですが、今までリスティング広告を運用してきた会社は月次レポートがありませんでした。週次レポートがなく、月次レポートのみというのはリスティング広告代理店では一般的ですが、月次レポートがないというのはあまりない事例です。

厳密には媒体の管理画面からCSVファイルをダウンロードしてきて、まったく加工もすることなく提出してきたそうです。

さらに改善提案も一切なく、「今月も順調に予算内で出稿しました」という報告だったとのことです。

また一切、キーワードや広告の変更を行なうことがなかったということで、令和の時代にも関わらず、そんなリスティング広告を運用する広告代理店が存在しているんだ!と衝撃的でした。

逆に言うと、適当な広告代理店が跋扈しているのが、ネット広告業界と考えると怖い部分もあります。


ちなみに、担当者の方は、リスティング広告に限らず、ネット広告に疎いというわけではなく、理解はしている方だったので、尚更、なぜ1年間も放置していたのか?については正直不明です。

推測ですが、2020年からいろいろ会社内での動きがあって、ネット広告、とくにリスティング広告を強化していくという方針があったんではないかと思われます。

リスティング広告で、広告代理店をコロコロ変えるのも、信頼関係という意味ではあまり良いとは言えません。

但し、そもそも今回の事例のように予算が少ないとないがしろにされてしまうのも事実なのです。

きちんと広告運用を行ってくれるリスティング広告に精通している代理店探しは必須だと言えます。

不動産のリスティングは正直に申し上げますと、レッドオーシャンになっていて広告費を使わないと、ライバルに勝つことが容易ではない時代です。

少ない予算で効率的に集客するには、正しい広告代理店選びが重要です。


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