転職のリスク
最近SNS上では転職を検討されている方も多く、中には転職を煽る投稿も多いなと個人的に感じています。
その背景には転職してやたら成功している投稿が多かったり、個人事業主などで人材紹介業を営んでるいる者が多いのも関係するでしょう。
私は元転職エージェントですが、転職を美化することは好きじゃないですし、あくまでも転職は人生を変える一つの手段として考えています。
そこで、今回は転職のリスクというお題で転職エージェントの視点で記事を書いてみようと思います。
転職は一つの選択肢
自分のやりたいことや叶えたいことがある方は、転職を選択肢にするのも良いでしょう。
ですが、転職を検討する前に現職でチャレンジできることは全てやっておきましょう。
例えば、社内公募にエントリーしてみる、有志の集まりに参加するなど機会は意外とあります。
そのため、まずは現職でやれることをやって、その上で見えてきたものがあれば、転職する価値はあります。
逆に現職でやり切らなければ、転職先でも中途半端な過ごし方になってしまいます。
ネガティブな転職は避けるべし
上司と馬が合わない、仕事内容が合わないなど、ネガティブなことを感じるのが人間です。しかし、このネガティブな感情を起点に転職すると転職先で失敗します。
なぜなら、そもそもの目標がなく、きっかけがかなり浅いからです。
あと、転職先でも嫌なことは発生しますし、ネガティブな感情はどうしても生まれます。
ポジティブな思考でないと頑張ろうという気持ちになれず、どうしても消去法でやり過ごすことになってしまい長続きしません。
その結果、短期で退職される方も多いですし、ここは避けたいところです。
転職はあくまでも通過点
転職すれば年収が跳ね上がる、新しい人間関係を築けるなど、転職するメリットはたしかにあります。
ですが、ここで気をつけたいことは、「転職後はあくまでも通過点である」こと。
元々掲げた目標があって転職した訳ですから、その目標に向かって辛抱する時間はどうしても必要です。
その時間が6ヶ月、1年、2年かもしれないですし、辛抱しても意外と成果が現れないかもしれません。
そのため転職後をゴールにしてしまうと、入社前後で大きなギャップを生んでしまい、イメージと違った...と思うでしょう。
新しい環境で成果を出すために、目標を成し遂げるために、しばらく辛抱しなければなりませんが、これを耐えられるか。
現職が居心地良く、特に不満もなく自分らしく働けているのであれば、無理して成長実感とかを求めて転職する必要はありません。
私自身、転職後1年間は勝手が分からず、ぎこちない動きで試行錯誤の毎日でした。そのため、周りから「あいつは大丈夫か?」と心配されることもありましたし、転職したことを後悔する時もありました。
今はそれなりに楽しくやっていますが、転職には一定のリスクも発生するので、一つ知っておいても損はありません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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