移住開始!羊蹄山よろしくね。

2022年1月、新千歳空港の上空から見下ろす景色は安定の雪景色。天気は晴れ。ワクワクというより、やっとここにたどり着いたという安心感の方が大きくて、移住準備よくやった私、とまだ移住生活はスタートしていないのに達成感を味わっていました。いやいや、今日はこの後も色々ミッションが続きます。諸々の手続きもあるので、旦那も一緒に来てくれました。

ニセコまでもう一旅

新千歳空港を利用する人なら皆思っている事だと思いますが、レンタカー屋さんと空港のアクセスが不便です。大手レンタカー屋でも空港から送迎車で10分、送迎車を待ったり手続きを入れると車を借りるまでに最低30分はかかるという、時間ドロボーなしくみが存在します。今回私が長期レンタカーをする会社はそれらよりさらに遠く、新千歳空港からの見込み移動時間は40分。電車とタクシーを乗り継ぎます。ゴロゴロと荷物を引きずり、初めての駅に降り立ち、どこで拾えばよいかわからないタクシーを探す、、、。意外とタクシーはすぐにつかまり、レンタカー屋さんに向かうのでした。

タクシーの窓から見える景色は、雪景色。ん、市内の道路ってこんなに雪が積もっていたっけ?と思い運転手さんに聞いてみました。「今年は雪が多くて除雪が間に合わなくて、そのまま凍ってしまってこのあり様なんだよ」どおりで、雪道に慣れているはずの歩道の通行人が苦戦している様子が伺えます。「タクシーのお仕事も大変ですね」と伝えたら「お母さんだって運転大変だよ、頑張ってね」と言われて気が付きました。おっと、そうだった、私も毎日運転するのよね、大丈夫か?いや、みんな運転しているしきっと大丈夫、と根拠のない自信で自分を振るい立たせるのでした。

3か月のレンタカーをコスパ重視で借りたのでしょうがないのですが、移動で30分、そこから手続きに20分かかりました。それでも、3か月ナビなしの軽自動車が10万円程度で借りれたので、コスパ的には満足です。軽自動車の名前は単純にケイちゃんにしました。ケイちゃん、3か月ヨロシクね。滑ったり、スタックしたりしないでね、と一方的にお願いをして荷物を積んで、ようやくニセコに向けて出発です!

今回は高速道路を使用して小樽経由でニセコに向かいます。高速道路を使用してニセコに行く設定にすると小樽が道中に出てくるのです。小樽には「寿司屋通り」なんて言う魅力的な名前の通りがあり、今日の2つ目の目的、小樽でお寿司をいただきました。何時に到着できるかわからなかったので予約をしていなかったのですが、予約せずとも美味しいお店に入れました。

小樽で海とはおさらばして山方面、ニセコを目指します。この日は雪が降っていなかったのでニセコまでも順調に運転できましたし、ニセコエリアに入った瞬間、羊蹄山を見る事ができました。これから毎日羊蹄山を見て暮らすのかと思うと、自然と口元が緩んでしまうのでした。

雪の壁との生活の始まり

お家のオーナーとは倶知安町(くっちゃんちょう)のコンビニで待ち合わせです。事前に家の住所を教えても雪できっとわからないからコンビニにしましょう、と言われていました。ところが、コンビニの入り口も雪で隙間から出入りすしなくてはいけなくて、コンビニに入る事も手間取りました。

オーナーと待ち合わせをして家に無事到着、借りるお家の周りも、家に向けて曲がる道も全て雪の壁。この雪の壁の景色の中から何か特徴を見つけ、早目に覚えないと家にたどり着くのも困難なのだと悟りました。

家は大きな石油ヒーターが2つ。石油ヒーターは自分で給油しなくても外にある給油タンクから自動で継ぎ足されるタイプのようです。家に着いた当日にインフラ系の名義変更の手続きは全て終わらせ、さてさて、ようやく倶知安生活が始まろうとしていました。

リビングの窓の外には羊蹄山。羊蹄山の頭の上は灰色の雲に覆われてしまっていて、5時にもならないのにもう周りは薄暗くなっていました。母子での生活に不安がないと言えばウソになります。

「おやすみなさい、羊蹄山。明日からよろしくね。」

諸々手続きは残っているものの、移住しようと思ってから今日まで3か月弱。本当に北海道生活が始まりました。やろうと思って行動すると本当に世界が変わる、移住しだけで息子にはそんな実例を見せてあげられたと思います。たった少し、行動する事。その大切さを教えてあげられたのではないでしょうか?

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