アンゴルモア大王 荷物到着#85
姉、帰ってきて初めて送った荷物の総量を白状する。
なんと大小合わせて22箱に上る荷物を送ったんだと。
忘れていたが、それだけ送るくらいなので、実家に戻ってきた時は、
手に持てる荷物の限りで、まあ大きなショルダー式トートバッグに、斜め掛けのショルダーもパンパンの状態。更に先に述べたような、コートの変な着方。
思わず、あちゃーと頭を抱えたくなる姿だったのだ。
兎にも角にも、帰ってきてしまったものいまさらどうにもならない。
わたしだってどうしたら良いのか、最善策が見えないまま、ついに恐怖の大王は東京に降臨してしまった。
荷物は姉の到着から1日おいて、届けられた。家の中には入りきらないので、玄関外に積み上げてもらう。
トータル4万5千円也。その日の夜には雨が降るという予報が出たので、急遽青いビニールシートをホームセンターで購入。こういう手間もわたしの仕事だった。
その日デイサービスに行っていた母は、トイレに向かう廊下が狭くなっているのを見ると、ナニコレ⁉️と声を荒げる。姉の荷物だと言うと、嫌だね〜としかめっ面をして見せた。
予想はしていたが、荷物の多さ、そしてそうまでして持って帰る必要があったのか、疑問を感じる内容物。
ダンボールにはそれぞれ入れた物が何か分かるように内容が書かれていたが、例えばスーツ、春コートなどと書いてある箱を見て、絶句するわたしと母。京都にいる時も、東京でも、そんなかしこまった服が今の姉の生活にはほぼ必要無いと思われるのに。わざわざ高い送料出して持ってくる必要があるのだろうか?食器と書かれたダンボールから現れたのは、100円ショップで買えそうな茶碗やらマグカップ。わたしからすると、捨てろ‼️と思った典型が、世話になってた宗教団体で売っている箸。かじったのか、先がだいぶ短くて、長さが揃ってない。命を繋ぐパワーの入り口に使用する物だから、先が割れたり、長さが揃わない箸なんて最悪だというに。どんなお値段だったか知らないが、こんな箸でモノ食べてると、明らかに運気減退だと思うけど?それにわたし達の箸を入れている場所に一緒に仕舞う事も嫌だ。
悪いものが付いてきそうで。
この荷物の山がいつ片付けられるか?
と心配だった。週末は母をショートステイに行かせて、その間に荷物をなんとか姉な部屋に押し込む事に成功した。
わたしだけではなく、ワシ夫も手伝ってくれたので、思いの他早く片付けられた。
やっと少しばかり落ち着いたと思ったら、母がデイサービスの看護師から厳重注意されて帰ってきた。やはりまた、午後になると37度が越える熱が出る。
翌週、今度は母の方を見る必要があった。