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空気が読めないんじゃなくて、読まない。


以前、鴻上尚史さんの『「空気」を読んでも従わない』という本を読んだ。
いままで自分が漠然と違和感を感じていた、空気を読むという事について、実に分かりやすく説明がされていた。
岩波ジュニア新書なので、読みやすく書かれていておすすめ。


以下、「空気を読む」とは。

空気(くうき)を読(よ)・む
読み方:くうきをよむ
その場の雰囲気から状況を推察する。特に、その場で自分が何をすべきか、すべきでないかや、相手のして欲しいこと、して欲しくないことを憶測して判断する。

デジタル大辞泉

「空気を読む」とは、自分の本当の気持ちや考えとは関係なく、その場の人々(主にマジョリティ)が求めていることを瞬時に判断し、それに従うという事だ。
そしてその行動は、周りへの配慮ではなく、自分を守るために行われることが多い。

つまり何が言いたいかというと

私は『空気を読む』という言葉が、好きではない。

先日、娘の習い事でこんなことがあった。

その日は18時〜20時半までの練習だったので、私は開始15分前の17時45分に娘を送って行った。
するとほとんどのメンバーがすでに来ていて、自主練をしていたのである。そういえば確かに、体育館は17時から借りているので自主練をしたい人は早くきてもいい、との連絡がグループラインに入っていた。

レッスンが始まって帰ろうとすると、同じクラスの先輩ママからこんな事を言われた。

先輩ママ「こういう日の集合は17時になるんです。」

私「…!?」

先輩ママ「いえ、レッスン開始時間は18時なので、遅れてきても全然いいんです。来れる人が来るので無理はしなくていいです。
でも集合は17時になります。」

私「!!?????」

その周りの皆さんも、うんうん、と横で頷いて聞いていて、余計にわからなくなってしまった。

どうやら、17時から体育館を借りているので、誰かは17時に来なくてはいけないという事らしい。

それなら1人がそれを担うのは大変だから、みんなで交代制にするとか、そもそも施設に連絡して18時から使わせてもらうとか…。
いや、そもそもみんなできる事なら自主練がしたいと喜んで早く来ているのかもしれない。
そもそも、そもそも、そもそももそもそ…笑

もう考え始めると疑心暗鬼になってしまいそうなので、考えるのを早々に諦め、結論を出す。

事実と憶測をごっちゃにしてはいけない。

整理しよう。

レッスンの開始時間は、18時。
無理はしなくていい。
娘(と主に私)の体力的に17時にいくのは無理。

結論。私たちはレッスン開始時間に行く。

しかし、日本人的に「空気を読んだ場合の正解」は「みんなに合わせて17時にいく。」
であると思われる。

もちろん、娘と私の体力がもりもりで、自主練が必要だと思った時は喜んで早く行こうと思う。
また、他の人が「やはりいつも早く行くのが大変だ」となった時には、私たちも協力は惜しまない。みんなで相談して、誰かだけ負担感をもつことがない、気持ちの良い集まりになったら一番いい。

空気は読まないが、周りの人への配慮は惜しまない。

私は、いつも自分の気持ちに正直に生きていきたいと思う

そしてみんながそうなったらいいな。


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誤解がないように書きますが、娘の習い事の先輩ママさんたちは、とても良い方達です。子供達もみんな面倒見が良くて良いお姉さんたちで、本当に居心地の良いお教室です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。



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