クラウドファンディングを終えて〜READY BOX代表Ulalaインタビュー〜

先日無事150%達成で終了したREADY BOXのクラウドファンディング。初めてのクラウドファンディングを終えたUlalaに今回の経験をインタビューしました。様々なメディアにも取り上げていただきましたが、今回はUlalaの側でこのクラファンを一緒に走ったひえいが、より一層深くインタビューしました。

１　どうしてクラウドファンディングを始めようと思ったの？

まずはやっぱり、世の中にどれくらいの需要があるのか知りたかったんだよね。社会の反応を見る、っていう感じかな。

人に見せてどんな評価がくるのか。本気で「このBOX、この仕組みを、本当に広げたい」と願うulalaだからこそ、達成しなかったらしなかったで課題もみつけられるから、といってこの挑戦を始めた。

他にも支援者を集めることで、「みんなと一緒につくっていく環境」を作りたかったんだよね。内輪でやる感じじゃなく、それこそ産婦人科医さんやNPOさん、いろいろなメディアでも取り上げていただいて、巻き込んで進んでいきたかったんだ。そしてそれ自体がこのBOXを多くの人に知ってもらうきっかけにもなると信じてたんだよね。

性教育や生理はどうしてもタブーとの戦いになるため、個人での活動では限界が来る。それを身に染みて感じているulalaだからこそ、人を巻き込んで、
届けたい人にちゃんと届くようにと初期の頃からその想いは変わらなかった。

２　大変だったこと

今回、イラストや文章、協賛企業様とのやり取りなど、多くのタスクを自らがになったulala。（イラレを使うのだって初めてだったというのが驚き）そんな彼女にリアルな体験談を聞いてみました。

今回クラファン実施にあたり、文章を書く、イラストを描く、デザイナーさんと監修さんをつなぐ、印刷会社や協賛企業様とのやりとり、、、、と本当にたくさんのタスクがあったんだよね。笑
もちろんめっちゃ大変だったから、次はもっと周りを頼って行こうと思うんだけど、1人で担当したイラストなんかは、最後の１ヶ月ですごく上達したのを実感したり、できることの幅はすごく広がった気がするなあ。

↓実際にUlalaが作成したイラストがブックレットにも使われている。

そんな大量のタスクの中でも「やっぱりトーク動画とか短編動画の方が伝わるのかも、、」と試行錯誤を繰り返し、途中動画を追加するなど最後までこだわりを貫いたulala。そんなこだわりが、新しい支援者さんの可能性を広げていきました。

やっぱり動画を作ることでやっと本気が伝わったりするのを感じて。今までは自分の問題意識も高かったからこそ、みんなもわかってるはず、というような思い込みもあったと思うんだよね。でも今回いろんなアプローチをしていく中で、こちらから「ねえねえ！これみて！」と言って初めて、そこからがスタートなんだって気づいた。だからこそ、「これみて！」と言うことに億劫な気持ちなくなったかな。その後は相手に選択を任せたらいいから、とにかく発信しよう、伝えようという気持ちが強くなった。

その他にも、フリーとして活動するUlalaだからこその大変さと、だからこその気づきもあったそう。

私はフリーで活動してるので、親にはやっぱり不安がられていたんだよね。でも、クラファンをはじめると、ママも途中からSNSへのコメントだったり、すごく応援してくれて広げてくれたんだよね。正直、性被害の話だったり、そこで初めて知ることもあったり、この活動がまた新しい関係性を育むきっかけにもなった。

３　こだわったポイント

今回のクラウドファンディングでは、インスタ投稿やイラスト、ブックレットの文字や色合いなど細かなところまでUlalaのこだわりが反映されました。そんなUlalaに改めてこだわりポイントを言語化してもらいました。

まずは「できる限り明るくてポップ」これだね。
お子さんが楽しめそうな雰囲気かどうか、お子さんが受け取った時にどう感じるかをすごく重視したんだ。

BOXの中身やシール、包装紙を選ぶ時にも「これってお子さんが受け取った時どうかな？」という原点に立ち返り、様々な立場の人の意見を聞くことを徹底していたUlala。シールのカラー１つとってもインスタでのアンケートを取るなど、徹底していました。

↓シールのカラー選定時の実際のslack画面

それからもう一つ大事にしたのは「偏らない」こと。やっぱりいろんな選択肢を見せてあげることってすごく大事だと思っていて、今後のビジネスでもそこは徹底したいって思ってる。
大人が決めたものじゃなく子供が選ばないとだめで、つまり最終的に「これがいい」と決めるは子供だと思うんだよね。
だからこそ、選択肢を与える大人が偏ってたら本当に意味がない。

今回BOXには様々なブランドの製品が入っている。これもすべて上記のようなUlalaのこだわりがあったからこそなし得たこと。その信念は今後も変わらない。