見出し画像

障害者雇用の求人数は都市部が圧倒的

どうも、こんにちは!
半額です。

障害者雇用の求人を探そうとすると、
大都市に極端に集中していて、
地方にはほとんどないことに
気づくでしょう。

自分は、一時的に地方の実家に戻り、
それから再就職したことがあるのですが、
数十万人の地方都市では
全然求人がないのです。

今回の記事のテーマは
障害者求人が都市部に集中していることです。


筆者について

  • 発達障害当事者

  • 公的・民間問わず多数の制度や割引を活用している

  • 職業に関する制度や給付を全力で活用して生活している

  • 福祉制度を探ることが趣味と化している

数十万人程度の地方都市にはほとんど障害者求人がない

自分の実家は、
人口30万人の街にあります。

大都市ではありませんが、
地方都市としては、
まあまあ少なくない人口です。
市民が地元の職に困る街ではありません。

そこで就労継続支援A型に通いながら
再就職を目指していました。

地元で探すか、再び上京して探すか、
まず考えます。
そして、ひとまず求人を見てみようと。

まず地元のハローワークで
地元の求人を見ました。
障害者向けの窓口があるので、
そこに行きました。

そこで突きつけられた現実として、
周辺地域のすべての求人、
フルタイムもパートタイムも、
あらゆる職種を全部合わせた求人が、
20件ほどなのです。

ホッチキスで留められた
薄い紙の束を渡され、
これが全部だと言われたのです。

フルタイム求人はそのうちの数件でした。
街中の求人をすべて合わせて、
片手で数えられる量です。

障害者求人は大都市に極端に集中している

一般の求人であっても、
都市部のほうが求人が多いです。
まあ当然ですよね。

ただ、障害者求人においては、
あまりにもこれが極端です。

人口30万人の街で総数20です。
もっと規模の小さい街だと
総数が片手で数えられる量になります。

一方で、東京都23区を見ると、
フルタイムの職に限定しても
桁違いに多かったです。
桁が2つくらい変わります。

100件が10000件になったとしても
「100件で十分だよ」かもしれませんが、
5件が100件になれば
もう全然違います。

当時は「上京するならフルタイム」
と考えていたので、
フルタイム求人しか見ていなかったのですが、
パートタイムを加えれば、
より大きな差がついたでしょう。
人口比を考えても、極端な集中です。

一般求人より都市部に集中するのには理由がある

なぜ、こんなにも
障害者求人は都市部に集中しているのでしょう。

理由は様々ありますが、
そのうちのいくつかを紹介します。

障害者雇用は大企業が多いから

会社が満たさなければならない
障害者雇用の人数は、
企業の社員数で決まります。

ある程度の規模(社員100人)より小さければ、
障害者雇用の人数を満たしていなくても、
罰則を課されません。

なので、障害者雇用をするのは、
そこそこの中企業から大企業です。

そして、規模の大きい会社は
都市部に集中します。

結果、障害者雇用が都市部に集中します。

事務職が都市部に多いから

障害者雇用の多くは、事務職です。

障害者雇用に限らず、
まとまった人員を必要とする事務職は、
人数を集めやすい都市部に
主要なオフィスを用意します。

障害者雇用をする規模の会社なら
都市部にオフィスを構えることは
それほど難しくありません。

結果、障害者雇用が都市部に集中します。

集中して障害者の管理をしたいから

最も色濃くこの要素が出るのが
「障害者向けのサテライトオフィス」
と呼ばれるものです。
障害者雇用のためのオフィスです。

障害者雇用をするにあたり、
会社側もサポートをする必要があります。

身体障害者向けの
段差のないオフィスやトイレといった
物理的設備も必要ですし、
障害に理解のある管理職や相談体制など
人的サポートも必要です。

物理的設備を用意するには
オフィスの建物レベルで
改修する必要があり、
古い建物だと難しいです。
地方にはよくあります。

人的サポートはもう少し複雑で、
相談体制を分散して構築するより
一括で集中して構築するほうが
遥かに簡単です。

そのためには、組織体制として
まとめてしまうのが楽です。

サテライトオフィスを用意するほどではなくても、
まとまった組織を作るには、
やはり都市部が有利になります。

結果、障害者雇用が都市部に集中します。

地方でフルタイムの職を探すのは非現実的な難易度

正直なところ、片手に収まる求人件数では
職業選択の自由などありません。

「何でもいいから職が欲しい」
と思ったとしても、
人と職場には相性があります。
障害者雇用であれば、なおさらです。

これではとても技術職は目指せませんし、
それどころかフルタイムの職を
得ることすら、かなり困難です。

何十件と応募して反応がないことが
珍しくない障害者求人の世界では、
あまりにも無謀です。

自分は上京して再就職を実現した

このような状況で、選択肢を3つ考えました。

  • 辛抱強く地元で探す

  • 求人の多い都市部を目指す

  • 諦める

自分はこのうちの
「都市部を目指す」を選びました。

諦めたくはなかったし、
かといって、地元でフルタイムの職を探すのは
非現実的な時間がかかるでしょう。

障害者求人の内定率が低いことと、
片手に収まる求人数を考えると、
それこそ5年でできれば良いほうでしょう。
それだけの期間が経ってしまうと、
自分の市場価値も変わるので、
もっと難しいです。

また、個人的な事情として、
大学が東京であったので、
友人との交流は主に東京にありました。

これらの要因から、
自分は上京を狙いました。

事情が許すなら、上京はかなりおすすめできる

自分としては、
上京はかなりおすすめできる選択肢です。

物価、特に家賃は高いが
その分賃金相場も高いですし、
求人は圧倒的に多いですし、
地方にはない職種があります。

一応、いざというときは
生活保護もあります。

自分がやってるITエンジニアは
地方ではまったくない職種です。

ただ、こればかりは万人に
共通しておすすめできるかというと、
そうではないです。

一人暮らしが難しい、
狭い部屋で暮らしたくない、など
個人的な事情がたくさんあるでしょう。

そこの判断は個人に任せます。

まとめ

  • 地方に障害者求人はほぼないよ

  • 障害者求人は大都市部に極端に集中しているよ

  • 事情が許せば、上京がおすすめだよ

障害者割引を活用して、金銭的負担を減らそう

現実の問題として、
障害者の金銭的事情はよくありません。

しかし、障害者割引を活用することで、
出費を大きく抑えることができる
ジャンルがあります。

500円の有料記事となっていますが、
これを知っているだけで、
ピンポイントで割引を活用できます。

余裕で500円は取り返せる
内容となっていますので、
どうぞよろしくおねがいします。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?