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障害で働くことが難しくなったときのための、日本学生支援機構の奨学金の返済免除制度【実際に受けた】

どうも、こんにちは!
半額です。

自分は学生時代に
奨学金を借りていました。

そのおかげで
なんとか大学を卒業することが
できました。
5年かかりましたが。

皆さんご存知の通り、
日本の奨学金は基本的に借金です。
返済する必要があります。

ですが、日本学生支援機構は、
本人が死亡したときや、
障害によって働けなくなったり、
厳しい制約が発生した場合に
返済を免除する制度があります。

今回のテーマは、
「障害による奨学金の免除」です。


筆者について

  • 発達障害当事者

  • 公的・民間問わず多数の制度や割引を活用している

  • 職業に関する制度や給付を全力で活用して生活している

  • 福祉制度を探ることが趣味と化している

日本学生支援機構の奨学金は、免除制度がある

日本で奨学金を探すとき、
ほとんどの人は
日本学生支援機構というところから
奨学金を借りるでしょう。

そして、それは
返済の義務があります。

しかし、死亡または障害によって
返済を免除してもらえる
制度があります。

公式ページはこちらです。

「猶予」と「免除」の違い

日本学生支援機構の奨学金で、
失業によって収入がなくなったり、
病気などで返済が難しいとき、
「猶予」の申込みができます。

この「猶予」は、
奨学金の残債自体が減るものでは
ありません。

あくまで、返済の先送りです。

それに対して、「免除」は
残債そのものが減ったり、
なくなったりします。

当然、「猶予」より「免除」の方が
強力な制度ですが、
審査も厳しくなります。

免除される残債は全額または3/4

免除される残債は、2段階あります。

死亡したり、
労働能力を喪失したとみなされるような
重度の症状であれば
全額が免除されます。

この場合、今後奨学金関連で
お金を要求されることは
一切ありません。

障害によって、労働能力に
高度の制限を有する、と
判断された場合、
残債の3/4が免除されます。

この場合、残りの1/4は
返済を続ける必要があります。

まずは「猶予」から始めるように指示される

障害によって「免除」を申し込みたい、
と思っても、
まずは「猶予」から始めるように
日本学生支援機構から指示されます。

今は免除願などの用紙が
公式ページに公開されていますが、
少し前、自分が申請したときは
この用紙自体を
日本学生支援機構から
送ってもらう必要がありました。

そのとき、
最初から「免除」の申請ではなく、
しばらく「猶予」をして、
それでも回復の見込みがない場合に
免除願などを送る、
という流れでした。

免除願などの用紙が
公式ページに公開されても、
その流れは変わらないでしょう。

自分は猶予を3年ほどして
ようやく免除願を手に入れることが
できました。

3/4免除を受けると、「傷病」を理由とした猶予ができなくなる

3/4の免除を受けると、
猶予の申し込みについて
制限が発生します。

免除を申し込んだ症状による
「傷病」を理由とした
猶予を申し込むことができなくなります。

経済困難など、他の理由は
使うことができます。

また、他の症状で
「傷病」を理由として
猶予を申し込むことはできます。

貸与終了時点(卒業や退学など)より悪化している必要がある

これは公式ページには
記載がないのですが、
自分が免除願を請求するときに
要件として言われたことがあります。

貸与終了よりも、症状が悪化していることです。

卒業の時点で働ける見込みがなかった場合、
免除の申請ができません。

働けるはずの状態で
貸与終了となったが、
不運なことに障害で
働けなくなったり、制限を受ける状態に
なってしまった場合のための
免除制度である、ということです。

まとめ

  • 日本学生支援機構の奨学金は、死亡や障害での免除制度があるよ

  • 「猶予」は返済の先送り、「免除」は残債の軽減だよ

  • 全部免除、または3/4免除があるよ

  • まずは「猶予」から様子をみる必要があるよ

  • 一部免除されると、その症状で猶予を申し込むことができなくなるよ

  • 貸与終了時点より、症状が悪化している必要があるよ


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