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49.気分はもうRPG-おたすけ冒険録・1-

ラムネばあさんという、とても個性的で変わった老女性が私のおたすけの通い先にありました。霊感が強い、普通の人には見えないものが色々見えたり聞こえたりする人でした。

ある時、彼女が何故霊力(?) を手にするに至ったかの過去の話を聞かされたことがありました。




終戦前、彼女がまだ幼い頃(ラムネちゃん)、田舎の山奥の村で暮らしていた時のことだった。

ラムネちゃんはある晩、夢を見た。

村のはずれの小高い丘に墓地があり、東西から登って行ける傾斜が急な坂道があった。
夢の中でラムネちゃんは東の方から丘の上の墓地まで登って行くと、ふと気がつくと西の坂道の向こうから、見たこともない白い着物を着た女性がラムネちゃんのいる場所に向かって歩いてくるのが見えた。不思議と怖くはなかったという。


 彼女はラムネちゃんの目の前までやって来ると、手を差し出す。開くと、きれいに光る玉が掌の上に乗っかっていた。
 無言で差し出されたそれをじっと見つめるラムネちゃんは、やがておもむろに手を伸ばした。


「-あの時、それを受け取らなければ良かったんだ、本当は。だけどその時は、それがわからなかった…」

そんな思わせぶりな引きで話を続けるラムネばあさん。
夢の中で見知らぬ女性から光る玉を受け取ってから、彼女は霊感能力を開眼してしまう。

彼女は一体誰だったのか?

記憶の彼方の古い先祖…?

夢の中のそんな儀式を経て、DNAの中に眠っていた彼女の霊感が目覚めてしまったのだろうか?




とりあえずピーナッツは、始終その話を聞いていて、ぞわぞわしていました。古の土地とか、血族をめぐった因縁めいたホラーな話を聞かされたような気分でした…(^_^;)。

これに関係するラムネばあさんの色々な昔話を聞いていて、お道のおたすけ話と全く波長の異なるノリの世界観がずっと続いていきます。


東の霊能者

他日、ピーナッツはせっせと戸別訪問をしてまわっていました。

古びたアパートをまわっていた時のことです。ある一室を訪ねると、60代ぐらいの女性が出てきました。彼女は、自称霊能者・自称宗教開祖だと私に語ります。

「わたしのまわりにいつも様々な高等な霊が集まってきて、語りかけてくるんだよ」と。ある時は織田信長の霊もやってきたことがあるとも言っていました。

随分、生活が慎ましいご様子ですね(・ω・)

と私がたずねると、「そうしなければならない理由がある」と彼女は言います。概要を伺うに、なんだか我らがおやさまのひながた初期の貧のどん底感を敢えて通っているようです。

彼女は、島津日火斎(しまづにっかさい)と名乗っていました。

厨二的ファンタジーなひとときの出会いでした。


後日、ラムネばあさんのお宅を伺った時に、世間話がてら、

この間、面白い自称霊能者に会ったんですよ(^^)

と、島津日火斎とのことを話すと、ラムネばあさんは突然表情を変え、私の話を真剣に聞いていました。

「…そのお方は、もしや東の方角に住んでいるのではないか?」

ラムネばあさんがそう質問します。

(この家から見たら、まあそうだな)と思い、東に住んでいました、と答えると「やはり」とラムネばあさんは何かを確信しているご様子。

「先日、夢のお告げで“東の方角に会うべき人がいる”という声を聞いたんじゃ。おそらくそのお人のことだ。ピーナッツさん、わしをそのかたのところへ案内してくれないか?」 

と真顔で迫るラムネばあさん。


なんか、急にドラクエっぽい展開になってきてない(; ・`д・´)⁉



【2014.夏】 


 

おまけ

実は今月に入ってから身辺が急展開で、毎日慌ただしくなっているわたくし(;^ω^)

パソコンを開いてnoteに触る気力も起こらないぐらい、忙しい…💦

しかも内容がなかなか深刻なこともあって、今はnoteに記事化は難しい。ということで、箸休めに、ラムネばあさんとの思い出を書こうと思いました。

彼女との日々は、本当にRPGのような出来事ばかりでした。
天理教的…とは言えないことばっかりでしたが、誰かに語りたいとずっと思っていたので、その一部を少しずつ書いていけたらなと思います。

ラムネばあさんと一緒に池に眠る龍神の怒りを鎮めにいったこともありました。

ラムネばあさんを化かそうと毎晩あらわれる狐のお祓いを依頼されたことも。

マジでドラクエでした。
そして全て事実です。
ウケます。


ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた!(^^)!



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