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【色彩ネタのタネ】この透明な世界で(仮)

ごきげんよう、りどもあ。です。
結婚式で昨日まで小旅行でした。会社が休みの日はネタ探しってことでnoteはお休みです。

なんか久しぶりだなあ。
いつも皆様のスキに助けられてます。
ありがとう。

この透明な世界で(仮)

◯登場人物◯
生真面目な先生
障害を持った少年


新任の先生。生徒からいじめられ軽いノイローゼに。

ある日信号の一色が透明に見える。ポストも見えない。(ゆらゆらと蜃気楼的に何かがあるのは見える)彼は赤を失った。それから日によって見えない色が出てくるようになった。失う色が一色の日もあれば、二色の日もある。
病院にいくとストレスだと診断される。原因がわからないものはいつだってストレスだ。

肌色を失った日、人が見えなくて怖くて外に出ることもためらった。なんで自分ばかりがこんな目にとイライラをぶつける。
「せんせーどした?」
クラスで落ちこぼれの少年から声を掛けられる。彼は少し障害をもっている。
質問されるがままに愚痴を吐き出す。
ジブンノナカニコンナカンジョウガアッタナンテ。

少年は最近絵を描いているのだという。スケッチブックをひみつだよ、と見せてくれた。抽象画。色、色、色。
白いスケッチブックにこれでもかとたくさんの色が溢れていた。
彼の目にはこんなにもたくさんの色が映っているのかと驚く先生。一筋の涙で滲んだ空は、見たこともない澄んだ青だった。

わからないものは怖い。
言葉以外の何かで意志疎通が出来ないものかと思い着想したあらすじです。

自分の尺度で他人を図るのは愚かなこと。主人公はわたしだけじゃない。

りどもあ。

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