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笑顔を引き出してくれる場所(5)Fin.

だいぶ長くなってきましたが、この回で最後です。
Pocochaでのライブ配信にまつわる「私の配信ストーリー紹介」。
まだこれから出会ってくださるリスナー様や、悩んで何かにすがろうと検索してくださったかもしれないライバーの方に、届くといいなと思って綴ってまいりました。
今回は、タイトルにしていました「笑顔を引き出してくれる場所」ということに触れて、筆をおきたいな(指をキーボードから離したいな)と思います。

▼ライブ配信の目的は長期的なものに

イチバーン最初に執筆している通り、私が配信を始めた大きな目的は、「こうした場でご挨拶して演劇や、役者の存在、そして自分の次の公演に関心を持ってくださる方を増やしていきたい」でした。


正直、お芝居をして舞台に立っている姿よりはぐっと身近な、親しみやすいところにいる姿を見せていくことで、演劇のお客様には合う合わないもあるのかなとは思っています。
また、私としても、お芝居以外の場で未熟な自分を応援していただける熱量を感じて、自分自体には自信がないので、(だから作品や公演、書き物とか、凄まじく努力してつくりあげるし、その研鑽によってお届けできるものにはめちゃくちゃ自信があります)にわかには信じがたい気持ちや、
ファンコミュニティを自らの手で動かしていくプレッシャー、緊張感、圧倒されそうな気持ちも感じたりもします。

ただ、配信にきてくださる方々が、まさしく演劇に関心を寄せてくださったり、配信でも舞台公演でもないちょっとしたラジオ出演だったりにも期待を寄せてお聴きくださったりと、今まで以上に「演者としての自分を応援していただいている」と感じる気持ちが高まりました。
こうしたことは自分がライバーの仕事を始めた一つの理由・目的でもあるので、嬉しいなと思っています。

Pocochaの中でランクを上げていくこととか、イベントに入賞すること、シンデレラタイム総選挙メーター戦争(第一項から紹介しているPococha内での成績評価を、こう呼んでいます)でプラスをとっていくことは、
その世界の中で目指す場であって、日々の目標にもなりますが、
Aランクへやってきたときに一度心を向ける先が見えなくなった様に、
それだけを配信を継続するモチベーションにしてしまうと、とてもやっていけない、しんどすぎて、報われないことの方が多くて、きっと気を病んでしまうだろうなと思いました。

そんなふうに心に陰りがさすときには、無理にでも「いつだってやめていい」「私がやっていることは広告活動でもあって、長期的に見れば、顔を売っている活動なわけだ」「そう思えば決して無駄ではない、日々のことに振り回されなくていい、もっと先に目線を投じれば、とても有意義ではある」と言い聞かせています。

▼Pocochaにどんどん興味関心が出てくる

リスナーでもライバーでも、自分がこのオンラインコミュニティにいて様々な企画をワクワクと知るにつれて、この世界自体を作り上げているPococha運営さんの方にむしろ関心がありますし、
学びの場やヒアリングの機会など、積極的に参加していきたいという興味は尽きません。これが、以前にも記した「夢中力」の一つでもあって、ワクワクと楽しんで探究していきたい気持ちがたくさんあります。
そんな未来があるか、良い転換かはわかりませんけれど、自分の未来の道の枝分かれがたくさんあるとして、いつかDeNAさんの企画製作側にいる自分も、なくはないのかも。笑 と思ったりします。
人と人とを結びつなげるコミュニティづくりのお仕事を手掛けてもいるので、より、ワクワクと運営さんのことを想像しています。お芝居のことしか書いていませんが、そういう拠点運営の事務局に自分がいるもので。。

▼他の方におっしゃっていただいて救われたこと。ライバーさんの素敵な変換

前述の様な気持ちもあって、私はチャンスがあれば、Pococha運営さんの開催するライバー勉強会や交流会に参加したいと思っています。
このシリーズも、公式企画に乗っかったもので。
機会がなければ自分の言葉でここまでの歩みを言葉にしてまとめようなんてしなかったと思いますし、自分が再度配信を再開していくときに「次にどうしたいか」を考えやすくなる、自分の中の整理にもなるかなと思っていました。
ここで、いくつか、配信外でのヒアリングや交流の場で自分が救われたことについて、紹介させてください。

◎「密度の濃ゆいファミリーさんなんですね」

ライバー同士で悩むこと、経験することは、大概同じことだと言われています。それぞれで課題に感じることなどを共有しつつ交流しよう、先輩ライバーのお話を聞こう、という企画に参加した際にかけていただいた言葉です。
私は自分のファミリーさん(コアファン数)が小さいことを気にかけていて、
デビュー間も無くて経験数が浅いのでフォロワーさんも少ない、とっても小さな船、少ない人数で荒波大波のAランクにきている、ということを気にしていました。
なのですが、それについてをじっくり話すより前にぽつっとおっしゃっていただけたこの言葉、とっても素敵な言葉だなと感動しました。
また、ライバーさんてこうしたプラスの変換を、自分の気持ちや配信内のいろいろでめちゃくちゃしていかなくてはならないし、それができる人が上のランクに上がれて、心地よい枠作りができるとも思ってて。
ああ、さすがだなあ、そうあれたらいいなという素敵な捉え方だなあと思い、また、スッと自分の心にも沁み入りました。

◎「普通なら(≒多くの方が)一年とかかけて経験する出来事を、この4ヶ月で経験されているんですね」

こちらは運営さんとのヒアリングの際に、かけていただいたお言葉です。ここには記載しなかった悩みだったり、しんどかったこと、まさしく配信の歴史みたいなことを聞かせてください、といった質問に対してざっくりお答えした際に、かえってきたお言葉でした。


自分にとっては、「やっぱすごい大変だなー」「中身自体は楽しくても、同じくらい心身/体力/睡眠時間削って、容易なお仕事ではないよなー」と思っていたことに加え、そこで起きてきた様々な出来事が毎月毎回生じていくのだろうと思うと、耐えられるのかどうか続けていけるのかどうか、本当に漠然とした不安を常に抱えています。
でもこれは、趣味として楽しんでいる方以上に、何かを成し遂げたい、頑張っていきたいと踏ん張っているライバーさんも同様の不安感なのだろうとは思います。


その気持ちを吐露したときに、
私が特段ダメだからとか、自分のメンタルの弱さや、自分にしか降りかかってないこと、アンラッキー、そういうことではなくて、
短い間にぐっと高ランクへと駆け上がっていったことで、ランクごとに起きていく課題や悩み、あるあるの出来事がムギュギュと詰まっていただけなのか、と思うことができて。
皆同様に経験することではあるけれど、短期間で駆け上がってきたからこそなんだなと、「自分のせい」ではないところ、物差しがぐっと短くそこにギュッと詰まっている、濃縮されているから、と、少し心が柔ぐ、肩の力が抜ける、ほっとするような心地になりました。

ライバーは全部自己責任。
でも、そう考えて必要以上に自分で自分を苦しめなくていい、とも、今は少し、思えています。

▼笑顔を引き出してくれる場所

これはタイトルにしているものなのですが、Pocochaって、ライバーがギブしてギブしてなんぼの世界だとは言われるのですよね。
日常の、ルームメイトの様なリラックスしたコミュニケーションツールということももちろんなのですが、そこで「ランクを上に上げていきたい」「楽しんで定着してほしい」「イベントで頑張りたい」と思ったときには、やっぱり、アイテムでの応援を賜っていくことが必要不可欠です。
そんなとき、どうやってリスナー様と一緒に上を目指していくか、力になっていただくか。楽しんでもらうということに尽きるとは思いますし、「消費される」ともまた違う、「コンテンツとして成立させていくこと」そのための努力や試行錯誤は必ず求められるものだと思っています。


まだまだ新人なもので、機会があるごとによく「ライバーが楽しそうにしていることが一番」、「ライバーが楽しめていればリスナーさんも楽しいから」という言葉を耳にしています。
でもこれ正直、「本当かー????」と思う節はあって。だって、私が楽しいだけで、みんな、楽しいかは、わからないじゃん。。

けれどこれ、おやすみ期間に入る頃に、他の配信者さんを見て自分自身が実感したことでもあったんですよね。ついつい居てしまうな、という感じ。
だから、もう、理由とかはわからないんですが、身をもって感じてしまったので、「ライバーさんが楽しかったらリスナーさんは楽しい!」と、私もいってまいります。

でもでもね!やっぱり、私が楽しくいられるのって、リスナー様ありき、なのですよ。!
くるコメントが面白くて、笑って、楽しませてもらっていて、
コメントがないともーう本当に疲れるし切りたいし、
「楽しませていただいてるのってむしろ私の方」という気持ちはいつでもあります。これじゃいかんのでは、、と思いながらもね、自分が楽しませる立場だから、と思いつつもね、。
「ライバーさんが楽しかったらリスナーさんは楽しい!」、で、ちょっとそれはもう考えないこととします。


もちろん、その瞬間瞬間で目標とすること、目指すこと、それを共有してもしても実現できないときには徒労感は凄まじいですし、徒労感、とか言っちゃうあたりもう、そりゃダメだよと、(3)の有料部分に戻ったりするのですが。(でもね、喋れば喋れるほど、喉も擦り切れているから、まーダメージや消耗は実際全く感じないわけではないわな、)
それにも発見があって「自分のこうしたいが叶わない、コントロール不可の時のストレス」が発生するんだなと。
自分の気の持ち様でなくせるのならば、こうしたいを持たない方がいいなとも思うのですが、そこをなくしたらもう、何のための配信かもわからなくなりますから。。難しいものです。

リスナー様が自分の気持ちや頑張る姿に応えてアイテムをくださったり、今まではこんなことしたことなかった、のに、変化してくれた!成長!みたいなときの喜びは大きいですし、
日々過ごしてくださる方がいてくださること、みんなとわははと笑いながら共闘していくこと、「ピットインを一緒に手掛けるチーム」になっていけること。
Pocochaの配信は、私にとって、「笑顔を引き出してくれる場所」であるなあとの思いが、おやすみまでの4ヶ月を通じてたどり着いた第一章のカーテンコール(終幕)でした。

自分の人生の大舞台に向かうので、そのために始めました。
その大舞台の準備が始まるので、休みます。
めちゃくちゃ、でかい、人生のひと花です。到底到達できないと思っていました。

でも一方で、そうして初めたPocochaの世界で到達したSランクというのは
その大舞台と同じくらい「自分がそこにいけるとは俄かに信じられていなかった」素晴らしい景色の大舞台です。

そこまで、デビューのその日から宣言通りにやってこれたことに、心からの感謝と喜びを感じています。

▼振り返って

このシリーズは1週間くらい、お稽古の合間にぽちぽちと打ち込んできました。乱文で読みづらく恐縮ですが、ここまでの熱弁を振るうほどに、自分にとっては「誠心誠意打ち込んでいきたい」と思う活動でした。
毎月毎月自分の全力で取り組んで、目標に到達していけること、
学生時代から、目に見えるラインへの努力を全力でする自分の性格を、「そういえばそんな私だったわ」と改めて気付かされて、びっくりしたり。

でもそれも、稽古に向けた準備と、こちらも人生最大の大舞台、3月の公演に向けて1ヶ月半と大きくお休みをもらうこととなり、
春に再開する頃にはきっとガラッと人がいなくなって、ゼロからのスタートになるのだろうな、と思っています。


だからこそ、ここまで必死にやってきた。
オンラインのコミュニティの場でありながら、アイテムギフトの人気度合いを闘うアプリ。
人と人の付き合いと思っているのですが、場合によってはただのゲームキャラ。
私の方が情が湧いてしまうので、ふといなくなる日が都度繰り返されて
寂しい思いや、
毎日向き合わされる成績評価。そこを楽しんで応援してくれる方々にとっては無理になっていないか?と、
自分への厳しい問いかけや反省、振り返り

もらった何気ないコメントで胸の奥が冷えたり
400人以上のうちでたった一人、気質的に変わっていて、コントロールしてこよう・離れたけど戻ってきてDMも多くて、でもクレームを入れてみたいなという方がいたり。。
でも逆に、その経験によって、いかに自分が周囲の方々に恵まれているのか、噛み締めます。舞台や配信で自分のことを応援してくれる方々は、暖かい方ばかりだなあと思わされます。
配信でも多くの方は、自分にできることをって一生懸命応援してくれる人がいたり、ネガティブな自己反省に陥りがちな私にむしろグッと持ち上げて元気をくれる方がいたり、そんなドラマに思いがけずよく感涙しております。
そんな人たちを笑って、気落ちを踏みにじる人がいたら、本気で怒ったり。

たくさん笑わせてもらっているし、自分が「おかえり」っていう立場なのだけれど、私にとっても「ただいま」って言わせてもらっているなって思う場所である、そんなことを、ここに記せていたらいいなあと、思います。


ただし、人の思いや、人生における考え方とか、スタンスって、変化していくものなので。ここから先は、また新たなスタートを切っていくことともいます。
そんなときによければ、冷やかし、ご声援、見届け視聴。
お待ちしておりますー^^


長く乱文の書き物に、ここまで、お付き合い、ありがとうございました。
配信は現在ゲリラ期間なので、Twitter等もぜひご参照ください。
▶︎Twitter @senatmam
▶︎Pococha配信 https://www.pococha.com/app/users/ebf9a36e-f93c-4566-a807-2785908e9027 
▶︎次回出演舞台
自分の人生にとって一番の大舞台
劇団ズッキュン娘「2番目でもいいの♡」at 新国立劇場
https://onl.la/1ULgmUP もよろしくです

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