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利他主義がサバイバルの鍵

 外部環境の大きな変化に伴い、自分自身の「あり方」や「やり方」も変革する大チャンスと捉え、自分自身の生き方や働き方を見つめ直しています。
その中で、気づいたことや実践したことを書いていこうと思います。

今日は、【利他】がキーワードです。

先日、NHKの番組
「緊急対談 パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」
でフランスの思想家・経済学者のジャック・アタリ氏が、これからの社会についてこう述べていました。

『連帯のルールが破られる危険性が極めて高い。つまりは利己主義です。
経済的な孤立主義が高まる危険もあります。
だからといって、国境を閉ざしてしまうべきではありません。私たちはもっとバランスの取れた連帯を必要としているのです。
今こそ、利他主義が必要。
パンデミックという深刻な危機に直面した今こそ「他者のために生きる」という人間の本質に立ち返らなければならない。
協力は競争よりも価値があり、人類は一つであると理解すべきだ。
利他主義という理想への転換こそが人類のサバイバルの鍵である。利他的であることは、ひいては自分の利益となるのです。他の国々か感染していないことも自国の利益に なります。たとえば日本の場合も世界の国々が栄えていれば、市場が拡大し、長期的にみると国益につながりますよね 
利他主義とは最も合理的で自己中心的な行動なのです。』

これからの時代は、より一層「利他」という精神が重要になってくることを強調されています。


私が働いている会社(会計事務所)では、
『自利(自分の幸せ)とは利他(他人の幸せ)
 利他の精神で事業を行い、本業を通じて社会に貢献する』
が基本的な指針になっています。

 中小企業のお客様が売上高の激減により、会社がなくなる・仕事がなくなる・収入が減ってしまうという不安を抱えています。内部蓄積ができていれば良いですが、余力がなく1~2ヵ月後どうなるか分からないというケースもあります。
こんな状況だからこそ、困っている中小企業(会社、及び、そこで働く方)のために、
「今、何ができるのか?」
「どうお役に立つことができるのか?」

という利他の精神を実現していく絶好の機会と捉えています。会計事務所にとっては顧問のお客様から喜んでいただくまたとないチャンスではないでしょうか。

何かしら貢献できることで感謝していただくことができれば、それは自分自身のやりがいや誇りにつながっていきます。これこそが自利とは利他ということだと思います。

月刊誌「致知」の中で、筑波大学名誉教授の村上和雄氏が、日本人の「利他的遺伝子」というテーマで記事を載せていたので紹介させていただきます。

 私は、震災によって多くの日本人の利他的遺伝子がONになったと思います。その出現の仕方に違いはありますが、少しでも人の役に立ちたい、社会のためになりたいと考えたはずです。
 そして、日本という国が、利他の心を目覚めさせていく大きなきっかけとなったのではないでしょうか。できることなら、こういう大災害が起こったばかりではなく、どんな時でも、利他的遺伝子をONにしていけば素晴らしいと思います。」

 今回のコロナ禍では、ジャック・アタリ氏が述べているように利己主義になっていく可能性がありますが、こんな時だからこそ、自分自身や身の周りの安心・安全は確保しつつ、
利他的遺伝子をONにして、お客様・社会のために「自分が何をできるのか」考動していこうと、肝に銘じていきます。

【今日の習慣】
・利他的遺伝子をONにする

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