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世代間のギャップを超えた、たった一つの共通点。これこそがマネジメントの真髄。

幸せとは何ですか?」
経済とは何ですか?」
お金とは何ですか?」
会社とは何ですか?」
人生とは何ですか?」
仕事とは何ですか?」

日頃、深く考えずに飛び交っている言葉ですが、意外と、このように問われると困ってしまう方も多いのではないでしょうか?かくいう私も、急に聞かれて、全ての質問に対してパッと答えられるかというと自信がありません…

このシンプルな問いに、分かりやすく本質的に答えてくれているのが、『戦わない経営』『起業の技術』『守りの経営』などで有名な浜口隆則さんの新刊『仕事は君を幸せにする』です。

先日、出版記念講演会に参加させていただきましたが、経営者の大きな悩みとして「人」の問題があり、その一つに「世代間の断絶・ギャップ」があり、マネジメントがうまく機能していないとおっしゃっていました。特に、昭和世代が平成・令和時代の部下を持った時に苦戦していると。
浜口さんに教えていただい世代間の価値観の違いに、ChatGPTで調べたものを組み合わせると、ざっと下記のようなものがあります。私は40代前半なので、狭間ですが、どっちかというと左側です。
リゲインの「24時間戦いますか?」が理解できる世代です笑 

こういった価値観の違いを理解して、マネジメントしていくことも大事ですが、これらの違いに対処していこうと思うと、キリがありません。会社には様々な年代がいますので、「あちらを立てれば、こちらが立たぬ」です。
一時期、ティール組織やフラットな組織が流行しましたが、表面的な格好良さに引っ張られて、安易に導入して失敗している会社もありました。

表面的に対応していくことも必要ですが、抽象度をぐーーーーーーーーーーんと上げていくことが根本的な解決になります。

浜口さんがズバリ言われていたのは、世代間で違いがなく、たった一つの共通点は

「仕事は大切」

ということ。当たり前と言えばあたりまえのことですが、シンプルに言語化されており、激しく同感しました。

私がいる会社は、仕事好きな方が大多数ですが、世間的には、「仕事=ネガティブ」で下記のような状態に陥っていることが著書で書かれています。

多くの若者が陥っている悪循環
「仕事は嫌なもの」だと考えている→真剣に取り組めない→自分の価値が上がらない→必要とされない→ますます仕事は嫌になる。

仕事が大切だと思えない状態ですね… これでは、どんな制度を作ったり、働きやすい環境を整備したり、休みを増やしたりしても、マネジメントがうまくできるとは思えません。

なので、自分自身で仕事の大切さに気づくか、
経営者や上司が「なぜ仕事が大切なのか?」を教えてあげて、仕事を通じて体験させてあげて、仕事が大切であり、仕事が自分の幸せにつながっていくことを体感させてあげることが求められています。これを繰り返すことで、下記のような好循環サイクルが回っていきます。

悪循環を断つためのサイクル
仕事は嫌なことではない→真剣に取り組む→自分の価値が上がる→必要とされる→ますます仕事が好きになる

私は幸運にも、若い時から数多くの読書を通じて、仕事を楽しんでいる先人に触れてきたり、
今の会社で仕事の素晴らしさを、繰り返し教えてもらい、実際の仕事を通じて実現することができています。弊社の経営計画書には、こう書かれています。経営計画書を作成している経営者の方は、ぜひご参考下さい。

人が幸せになるために会社があります。人が幸せになるとは、お金を稼ぐことでも、名誉を得ることでもありません。人としての「思いやり」「熱意ある誠実さ」「素直さ」「感謝する心」「心の美しさ」などの資質を高めることです。
会社は人間性を高める場所です。人間性は苦労して初めて磨かれていくものです。よって苦労することを我々は生き甲斐とする。
会社は人が幸せになるためにあるが、幸せになるためには、自分以外の多くの人を幸せにすること
しかし、人間は習慣によって行動しているから、人のためより自分が先になる。習慣を変えるためには、経営理念が必要。

著書を読むことで、「自分の人生と仕事の関係性」を深く考えることができるので、自分で読むのも良し。
リーダーの方であれば、「仕事の大切さ」について見事に言語化されているので、部下や後輩に伝える際に参考になります。

今後、仕事に迷っている若手の方がいたら、この一冊を渡してあげようと思います。

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