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演劇の練習

朗読の楽しみ、朗読の良さって何でしょうか?

人それぞれだと思いますが。

朗読を聞く楽しみって、私は・・・・

実は私は活字を読むのが苦手ですので、読んでもらうのはとても解りやすい。


さらに、そんなことよりももっと楽しいこと。

五感を刺激されるように思うことです。

主人公がお蕎麦屋さんに行くというお話を聞いた時、なんだか出汁の香りがした気がしました。

もちろん、無臭の部屋なのにです。

また、優しい童話を聞いた時は、あたたかな日差しを感じました。

耳で物語を聞いているだけなのに、味や匂い・・・味覚・臭覚・触覚が刺激され、朗読者の声だけじゃない、街の雑踏や物音が聴こえ、目にはその情景が浮かびます。

ま、上手な読み手に遭遇しないと、そうはいきませんけどね。



さて。

上記の五感を刺激されるというのはもちろんなのですが、その他に物語が立体に浮かび上がることを、最近改めて認識しました。


例えば。

主人公の夫が宇宙飛行士で、夫が乗ったロケットが無事に打ち上げられた。(そんな話はないですけどね。私の創作です。)

主人公は夫の無事を祈っている。

なんてシーンがあったとします。

聴き手には、ロケットが打ちあがるシーンが目に浮かぶでしょう。

でも、そこで上手な読み手が読むと・・・・

ロケットを地上から見守る妻の絵と

ロケットに乗っている夫の絵と

ロケット打ち上げを観ている観衆の絵と

そして

遠く離れて、直接ロケットは見ていないだろう人が、空を見上げている姿まで目に浮かんだりするんです。

もちろん、この人の伏線が物語に含まれている場合ですけどね。




何が言いたいかと言いますと。

このように、活字になってない部分も立体的に想像させるのが朗読なんです。


じゃ、そんな朗読をするにはどうすればいいのか?ということになります。

思いついたのが、演劇のワークショップです。

よく研修会とかでいろんなことをしてきましたが、実は目的や効果が判らずに楽しんでいたことが多かったです。


今、あぁ、あれは物語を立体的に表現するための訓練だったのかもしれない・・・と思うことがあります。


こんなのって、なかなかリモートでは練習できません。

ましてや、文章では・・・・。

近いうちに、文章にしたいと思いますが。


今度、朗読サークルではやってみようと思っています。


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