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書評や要約ではなく、本選びに必要な情報を。 歴史/経済/文化/科学 など、「すぐには役に立たない」本について紹介します。

最近の記事

【100冊後に教養が身につく中公新書】ーー2冊目『詭弁論理学』

野崎昭弘『詭弁論理学』(通巻番号448) めちゃくちゃおもしろい本ですが、タイトルだけを見ても内容がイマイチ想像できないかもしれません(私自身がそうでした)。 この本は議論のなかで用いられる「詭弁」「強弁」についてフォーカスし、それらの代表的な型について、具体的な例と対応策を解説しています。 ただしこの本の目的は、「議論に強くなるためのハウツー」を示すことではなく、相手の詭弁術を理解することで議論を楽しむ・人間観察を楽しむための「ゆとり」を持つことに置かれています。(私は

    • 【100冊後に教養が身につく中公新書】ーー1冊目『国際政治』

      高坂正堯『国際政治』(通巻番号108) 「どうしたら世界は平和になるの?」と子供に聞かれたとき、あなたならどのように答えるでしょうか。 「独裁政治の国が無くなればよい」「すべての国が軍隊をなくせばよい」といった、小学生や中学生が思いつくような理想論はパっと思いつくけれど、より具体的な・現実的な方法は思いつかない、というよりそもそも考えたことがないという人は、私を含めた若い世代には多いのではないかと思います。 この本が書かれたのは50年以上も前の1966年ですが、まさに上

    【100冊後に教養が身につく中公新書】ーー2冊目『詭弁論理学』

    • 【100冊後に教養が身につく中公新書】ーー1冊目『国際政治』