今夜の吉祥寺night feat.Moon
GUのドレッシングブースから出てきた彼は何だか不満そう。
「思ってたのと違うな、、、、、」
何着ても私にはかっこよく見える彼が、なんか言ってる笑
「ほら、早くしないとレストラン混んじゃうよ?」
私にとって彼が何を着ようと関係なかった。
一緒にいれればそれでよかった。
「ったく、、」
彼は、試着したパーカーをもとあった場所に戻す。
真夏の東京は夜でも25度だから、とにかく暑い。
ワンピースが汗で滲んでくるのも時間の問題。
イタリアンレストランで夕食を済ませた私たちは
彼の家で一緒に飲むためのワインを買うために成城石井に立ち寄った。
手に取ったのは、オールドヴィンテージワインの
”1977 グラハム・ヴィンテージポート / グラハム ◎
(GRAHAM VINNTAGE PORT 1977 ◎)”
「これ44年間、熟成されてたのか、、」
44年、、、
私にとっては考えられない数字だ。
「俺ら44年間も一緒にいれるかな??」
「別れちゃうかもね?」
ワインを買って外に出ると、夏の夜の生ぬるい感じが体を襲う。
「今日のピンクムーン、綺麗だね。」
いいこと言うじゃん。
ふと漏らした彼の言葉と共に、
21時45分発 快速東京行きが
二人の影に迫っていた。
4/27 (Tue)
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