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駅員から転職しようと思ったワケ

専門学校を出て、志望の?職業には就けたわけですが実際入ってみないと分からないもんです。
業界研究とか会社研究をしたところで、入ってくるのはインターネットなどで仕入れられるオモテの話。「実際こんなんでした」なんて、入ってみないことには体感できないと思うのです。

そこで今回、なぜ転職という考えに至ったのか。それを淡々と書いていきたいと思います。

自分のスペック


理由①残業が多い


残業は月平均40時間ほど。

大した時間じゃないだろ!という声が聞こえる....

駅員っていうのは泊まり勤務です。朝から翌朝まで、皆さんの定時が9時から17時までなら1泊で2日分働く計算。

ただ駅にいる限りは全部仕事。

実働で言えば引継入れると24時間以上は働いています。勤務が終わるのは翌朝。次の勤務までは帰宅して非番、要するにフリーです。
残業に入るのは日々の深夜労働も少しありますが、休日出勤は日常茶飯事。40時間なら休日出勤を2回半はこなす計算です。稼ぎたい人は半年以上連続ぶっ通しで残業ブーストをかますこともよくあること。日々の通常勤務に休日出勤....トータルしていただければ普通の会社員よりは時間だけはかなり長いです。

空いてる時間も多く感じますが、折角の泊まり明けも爆睡して終わってしまうことが多い上、9時から17時の仕事の方2日分のアフター5を1日で過ごしているようなものなので、そう考えるとお得感は薄いし、仕事の為に生きている感覚にすらなってきます。

ちなみに全国の駅員さんはこれくらいの残業は会社にもよりますが、これでも少ない!と鼻で笑われるレベルです。

理由②そのわりに安月給


拘束時間が凄い長いわりにお給料は安いです。お値段以上の働きはしてるはずなのに。残業ありきの給与体制が業界全体で蔓延っています。

入社6,7年目平社員で手取りは20万。ちなみに残業40時間しててこれでした....本当に夢がないです。ちなみに残業が20時間以下に済んだときは手取り16万という絶望をいとも簡単に味わえます。

安定感だけで鉄道会社は選ばないことです。

理由③キャリアアップが見込めない

お給料アップを望むのであれば、当然自分のスキルを上げたり、平社員からステップアップが必要です。これが望めない。
駅員から乗務員になっても大して上がりませんし、乗務員さんは駅員よりも不規則な勤務。

出勤時間が1分単位で毎日変わるらしいです。

ちなみに乗務員になっても、そこそこ上がらないとお給料は下手したら駅員より安いそうです。命を預かっている対価が駅員より安いのですから、本当に好きじゃないとできないでしょうね....

じゃあ駅で上がればいいや....しかし先輩社員の層に偏りがあって、上のポストはこれから詰まるだろうことは必至。中堅と言われる7年目の私ですら、後輩が両手で足りるくらいです。

いや片手で足りるかも....

そういう中で将来に漠然とした不安を今も感じています。

理由④有給が取れないことがある現実

①でも挙げたとおり残業が多い上、有給が取れないことも多々あります。全く取れないことはありませんが、忙しくもないのに諸事情で希望通りに休めないことはあります。

駅でその日勤務する人数は決まっているので、穴を空けられません。なので、有給で穴を空けたからには代わりの人でその穴を埋めないといけませんよ。
というのが、鉄道員の世界の常です。

だから、自分が休むためにはその日が休日だという人にお願いして休みを犠牲にしてもらって休めるわけです。

犠牲バント、犠牲フライみたいなもんです。

ただそれですら休めない....お願いしようとした方には先客が入ってて休めない、駅が特殊だから受けてくれない人もいたりといったこともあります。

「鉄道会社の現業は有給消化率が良い!」が最近の売り文句ですが半分は嘘です。休める人はポンポン休みますが、仕事を受けてばっかりの人は休めない。というアンバランスさが入ってからわかりました。私はもちろん後者側です。
先輩方がこぞって休んで、代償は若手の休みが取られる。それも常。

ではどう消化するか。
換金もできないのでこのまま潰れると無駄になってしまいます。そこで駅員同士、お互いが示し合わせて公休日に休日出勤し合って有給を消化させる手法で有給を潰してるというのが実際のところ。休日出勤した分を有給使って代休で休んでいるようなイメージで、ちょっとした矛盾は否めません。

もちろん、大手だともっと待遇は良いです。鉄道会社もピンキリなのでくれぐれも誤解なさらないように。

理由⑤そもそも向いてないと思ってたから

ここまで文句を並べましたが、適応ができず、今もそんなにカッチリ鉄道会社の人間としてキッチリ働けている実感がないのも大きいです。

新人のときからことあるごとに、この仕事は向いてないな〜と薄々感じていました。
新人の頃から格段に減ったものの、寝坊は2~3ヶ月に1回はかますし、生活サイクルも4連休もとれば、いとも簡単に崩され、仕事ぶりも中堅にふさわしいかと言われればそんなにバリバリできているわけでもありません。

業務上の知識で後輩をカッコよくフォローできる存在ではないわけだし、そもそもできてたら上のようなポカは早々犯していないでしょうし....

いまいちカッチリ来ない会社に長々と勤めているよりは、チャンスのある20代のうちに違うところに羽ばたいたほうが将来設計にも、スキル的にも、もちろん収入的にも成長できるのではないかと思ったわけです。
安月給でブツブツ言いながら留まっているよりも、有言実行、ここは動きだせば上手くいかなくても後悔も少ないのではと思った次第です。

お前は所詮これくらいのヤツだから妥当だろ!なに贅沢言ってんだ!

と言われてしまえばそれまでなのですが、成長が見込めないままマンネリで働いていくことに疑問を感じていたのもあります。
典型的なトップダウン企業なので社則とかシステム上に対して下々の者が口出しできる機会はほぼありません。それを窮屈に感じていたのもあります。

というわけで決意はしたものの、なかなか動き出せないチキンです。

さて、これからどうしよう。

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