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給水塔百景(鹿児島県南九州市-鹿屋市-宮崎県志布志市-串間市 南九州ツアー後編)

朝、喉が痛くて目が覚める。
ホテルの室内が乾燥していて、喉がカピカピ。
朝食食べたらすぐに出発できるように荷造り。
朝食は野菜が多く、品数沢山あって健康的でボリューミー。

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南九州市の戦争遺構へ
7時にホテルを出て早速給水塔へ。
1つ目は南九州市の旧知覧飛行場給水塔。
こちらも昨日に続き戦争遺構の一つ、南九州で特攻隊の出撃基地として利用された飛行場跡に残る給水塔。

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地盤が緩いため、給水塔は傾いている。
今後も長く保存されていて欲しいが、近くで見るとかなり傾いており大丈夫かなと思うレベル。
傾いている側に立っていると少し怖い。

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戦争遺構が他にも周囲には色々ある。
哀しい歴史。

鹿屋市に向けて出発
続けて2つ目の給水塔に向けて鹿屋市へ向けて移動。
国立療養所星塚敬愛園へ。
ハンセン病療養所。
給水塔は昭和35年にできたコンクリート製。

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ハンセン病療養所ということで、施設ホームページにも差別の歴史があったことが記載されている。
社会交流会館があるので、内部の見学をしたかったが事前申込制だった。
外から給水塔の見学だけ。

この給水塔とは別に工事中の給水塔らしきものが奥に…
療養所の近所には教会。

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鹿屋市の市街地へ移動して本日3個目の給水塔
今回のツアー中、唯一の団地系給水塔の平和市営住宅へ。

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いい感じのサビ感、タンク下の色合いがかわいい。
住棟番号の振り方がちょっと複雑。

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団地そばにあるコインランドリー、店名が人名で年齢まで記載されている。
店主の家族だろうか、成長とともに店舗も拡張して商売繁盛、家族繁栄。

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最後の目的地となる宮崎県串間市へ
最後の目的地、宮崎県の崎田海軍基地跡地へ。
こちらも戦争遺構となるが、ネットにあまり情報が無く事前調査が不十分。
限られた情報を基になんとなくこの辺だろうとヤマを賭けてナビをセット。

宮崎県串間市へ向かう途中、造り酒屋さんらしき工場で給水塔発見。
鹿児島県大崎町の天星酒造、写真に納める。

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ネットで調べたら九州らしく、焼酎の酒造屋さんだった。

改めて串間市へ向けて移動、海沿いの道からはとても綺麗な景色、シュノーケルして砂浜でビールでも飲みたい。

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そんな海沿いのさわやかな道に、バブル遺構か廃虚化したドライブイン。
なんだか給水塔らしきものがあるので、ちょっと寄り道。

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自立式か天井据え置きの高架水槽かよくわからないが、バブル廃虚と給水塔の組み合わせは初めてな気がする。
怖くて中には入れない。

串間市の戦争遺構へ向けて再出発
ここと思ってヤマを賭けた場所の近所にクルマを止めて、この辺だと思った場所へなぜか導かれる…

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ヤマ賭け、あんかけ、卵とじ!!!!!!!!!

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かなり広範囲にわたる漁港の近所なのだが、一発で当てた。
給水塔でスピった感。

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藪の中で取り残されている戦争時代からの給水塔。

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戦争時代に使われていた手洗い場や様々な施設がそのまま残されている。
給水塔は林の中に埋もれてしまっており全体が見えないが伊勢奥津の給水塔に似た感じ。
文化遺産としての価値がどうか分からないが、残して欲しいと思う。

この給水塔を探すのに午後半日の予定を当てていたが、すぐに見つかったので、時間が余ってしまった。

漁港で釣りをやってるおじさんと挨拶して何となく世間話して海沿いをぶらぶら。

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海沿いなので新鮮な魚介が食べたいと思いながらクルマで適当に走る。
ビーチ沿いにぽつんと漁師料理の一軒家を発見。
定食一種類のみ、本日の定食を頂く。

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白身中心の刺身と貝、ボリュームたっぷりでとても美味しい。
貝はナガラミによく似てるけど、お店の人は「この辺でこの貝は★#=~>といいますよ。」教えてくれた名前が記憶にない。
あら汁もいい出汁が出てる、九州風な甘めの刺身醤油も白身の刺身によく合う。

満腹で空港に向かおうかとナビに空港をセットすると飛行機出発の5時間前に着いてしまう見込み。
ちょっと観光して行こうと思い、都井岬へ。

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都井岬は綺麗に湾内が見えて遠くには軍艦らしき船も見える。
北海道の神威岬の荒々しい雰囲気とは違いほんわかした岬。
都井岬では野生の馬が自然繁殖しており野良馬。

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馬は草を食べるのに必死な様子。
都井岬の周りをゆっくり散歩してから海沿いにドライブ。
そろそろ空港へ。

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空港への帰り路で見かけたすごい壁。
キリ看&あおり警告。
「あおるよりゆずるあなたがカッコいい」西日本でよく見かける交通標語だけど、キリスト教看板(通称:キリ看)とセットになっている壁は迫力ある。
しかも写真には日光が差し込んで、後光のように。
こんな壁で壁ドンしたら何が起きるのか。
旅の最後ですごいものが見れた。

1時間強で鹿児島空港に。
空港内で地域共通クーポンを使ってお土産探ししたり、ビール飲みながら適当に時間潰して東京へ。

戦争遺構が多く歴史を考えながらの南九州ツアーだった。
見どころ沢山、また行きたい。

2020年10月


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