給水塔百景(フランス ニース-パリ)
リヨンからニースへ
一睡もできず。
始発での移動、早めに宿を出ると猫が道案内をしてくれる。
脚に絡んで駅の方向へ歩き出し、脚に絡んで歩き出しの繰り返し。
早朝で駅前のカフェが開いておらず、電車の食堂車でコーヒー。
電車の車窓から南フランスのコートダジュール地方へ。
ニースに到着
始発できたため、AirBnBで予約している宿のチェックインまでずいぶん時間がある。
適当に散歩してゆっくりランチでもしようと思って、お店にはいる。
明るくて、陽気なお姉さんがやっているお店は英語がわからないし、私はメニューが読めないし発音もわからない。
Pastaの表記だけ適当に指さしてワインと頂く。
そのうちにお昼時となり常連さんがランチで続々と入店、みんな私を見て、笑顔で挨拶してくれる。そのあと世間話かわからないが話しかけてくれる。
明るい人たち。
昼食はみんなワインかビール飲んでる。
フランス人はスノッブではなく、英会話ができないだけ。
野菜とシーフードのパスタ。ワインを飲むとすぐにお替り持ってくるのでゆっくり飲まないと時間つぶしてる間に酔っぱらってしまう。
お勘定をして、地図でAirBnBの住所をみたら約2-3キロ。
歩いて行けるかなと思い、旅行バッグを持って歩いて向かうと、丘のうえで途中からひたすら上り階段、これで2キロは辛い。
ニースの市街からは徒歩1時間以上、バスを乗り継いでも30分は掛かる丘の上だった。
かわいい猫と犬に迎えられ、高台の庭から見えるコートダジュールの景色は素晴らしい。
でも、丘の上はアクセスが悪すぎる。長逗留するならいいんだけど。。。
ちょっと探してみると、ニース駅前のホテルが80ユーロでエアコン付きで空き室がある。
速攻で予約して、即引っ越し。
わずかな休みの観光、便利さを優先させたい。
キャンセルをホストファミリーに伝えて、駅近くの市街地のホテルに向けてまた移動。階段で歩き疲れたので、バスで移動。
フランスの公共バスも都バスと同じく混雑している道路状況の中、自転車より早いくらいの速度で走る。
分かり易い路線図で、一度乗り換えてニースの駅に到着。
ホテルは旧市街、ビーチに近くて快適だった。
バカンスシーズンのニースで便利な場所に安く空き室がでたのはラッキー。
ホテルの人は親切で近所のことや観光名所を色々教えてくれた。
旧市街、海岸線を散歩して飲み歩いて入ったレストランでブイヤベースを注文、シーフードが美味しい。
熱波の中、満腹、ほろ酔い、エアコンのある幸せ。
翌日、友人と夕食の約束。
結婚して、南仏に移住した友人。
午前中は、イタリアまで日帰り旅行してみようと考えフランスのニースからイタリア側のサンレモへ。
そんな時に限って、特急は運行停止。
午前中は電車動かないよ。と駅員さん。
とりあえず動いている各駅停車に乗る。
辿り着けるか不安だが、ニースからサンレモは大した距離ではない。
南仏、イタリアの海がきれい。
モナコは越えたがサンレモよりも手前の駅で各駅停車も停止となった。
ヴィエンテ・ミーリアというところ。
右がイタリア、左がフランスなのか。
駅前の酒屋さんでサンレモ行きのバス停を教えて貰う。
歩いて5分くらいのところにバス停。バスは10-20分毎には出ていて便利。
サンレモまでバスで30分弱といったところ、車掌さんに旧市街のバス停を教えてもらい降ろしてもらう。
イタリアらしくかわいいFiat。
しばらく、適当に歩いていると市場があり、路地となる。
市場から路地沿いに旧市街が広がっている様子。
市場の魚はアンコウ、メジナ、タイ、アジ、サバとイカ…
市場内はチーズや生パスタ、ラビオリなどご当地ものから野菜、スパイスなど色々。
サンレモの市場前に謎の塔があり、給水塔かと思って撮影するも、どうも給水塔ではないらしい。
市場の裏から路地歩き、地図に描けない迷路の世界、クルマが走れない道路事情。
お昼を食べたいと思い、イタリアならピザと思いつき。
うちはなんでも美味しいよーと一品ずつ、料理の説明をしてくれた店員さんの店でシーフードのピザ。
しずる感とかエビの大きさとかビジュアルに欠けている気もするが、美味しかった。
サンレモのスーパーでレトルト食品やスパイスを土産に買ってバスと電車を乗り継いでニースに戻る。
レトルトのリゾット、日本帰って食べたら美味かった。
ニースで久しぶりの友人と再会。
私の好みでシーフードを選択して貰ったが、奥さんがご懐妊でお酒と生ものが禁止。旦那さんはシーフードが苦手。。。
夫婦ともに昔の学友とはいえ知らん事ばかりです。
結局自分ばかりエビ、カキたらふく食べて酒飲んでた。
美味しかった。
フランスでの新しい生活環境、出産事情とか、久しぶりに話ができてよかった。
結局この日はごちそうになってしまい、いずれ何処かで再会したらお子さんの分までごちそうします。
パリへ。
夏休みの旅も終わり、TGVでの長距離移動もこれで最後。
予告なく止まるフランスの電車、最後まで動いてくれ。
ニースの駅舎はきれい。
パリでは、13区のこじんまりしたプチホテルに。
乙女チックな中庭。
併設のレストランが有名らしく、ゆっくり食事。
The hotel has been owned by the same family for 30 years and the restaurant for 57 years. The restaurant is also a historic house because the place was frequented by Victor Hugo and Jean de Beranger.
ホームページを見ると著名人がよく来てた店らしい、ホテル、レストラン共に美味しくて、接客もよかった。
さすがフランス、シトロエンBX。バンパーに擦り傷あるけどきれいな状態。
翌日。
ホテルに荷物をあずけ、パリに残る給水塔を観にモンマルトルへ地下鉄で。
モンマルトルの丘にある寺院は世界的観光地で、人だかりはすごいが、モンマルトルの給水塔には観光客は感心を寄せておらず、ゆっくり給水塔見学。
しかし、大きすぎて給水塔が入らないとか逆光となるやら。
日本の給水塔も駒沢給水塔や水戸市低区配水塔など外観を装飾しているものがあるが、こちらも綺麗な外観、レトロな雰囲気。
復路
ホテルで荷物をピックアップ、タクシーを呼んでもらい空港へ向かうも、なにごとか起きているらしく空港周囲は大渋滞。
空港内ではセキュリティ上の問題で出入国管理は一時閉鎖。
当時はヨーロッパでテロ頻発後で、コロナの前。
空港内は予防線が張られて、警察官があっちこっち走ってたり、怒鳴ってたり、笑ってたり。余裕なのか、ヒステリックなのか。
リスクの対象はテロもあるので、不安になる。
閉鎖が解除されるのを座って待つ。
1時間くらいしたら順次ゲートが開き税関へ。
余ったユーロで買い物、免税店の方が愛想よく、残ったユーロでチーズを見繕って保冷バッグくれた。
そうこうしているうちに飛行機搭乗時間、最後に隣の席のお子さんの頭越しに空港の給水塔が見れて無事帰路へ。
フランス人は英語を話さないで、高飛車なイメージがあったが、会う人は愛想よく、親切に相手にしてくれた。
コロナがおさまって、また自由に旅行ができたらと思う。
マスク、ソーシャルディスタンスなど予防できることは心掛けたい。
2019年6月-7月
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