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器用じゃない自分。器用になりたかった自分。


―――わたしってそもそも、不器用な人間だったのか。


週末、わたしは正直調子が悪かったです。身体がしんどいというより、精神的に疲れている感じがしました。

おそらくFF14の新しいパッチが来たばかりで、そのイケイケムードにあてられたんじゃないかな。


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Twitterを見ているとみんながすごく楽しんでいる。
どこかで感じている「置いていかれたくない」という気持ちが、少しの焦りを生む。
だから、楽しいんだけど、どこか心の余裕がなく、疲れを感じてしまう。
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そういう状態だと、いつも出来ているはずのことが結構できなくなったりします。普段は気を付けられていたはずのことに気を使えなくなったり、ふとしたところで「やりすぎたかも!?」ってなることが多かったりします。


でも、ふと思ったんです。

そもそも普段できていると思っていた「それ」は、

果たして、本当にわたしにできることだったのかと。


自分の感情がわからない。はっきりと伝えられない。

今こんな調子が悪い時だからこそ、思い出すのだけど、
もともとわたしは、すごく自分の気持ちを表現するのが下手でした。

たぶんそれは、わたしの感情のスピードが本来そこまで速くないことが原因なのだと思っています。

なぜかというと、自分の感情がどんな状態かを聞かれたとき、ちゃんとすぐに答えられないからです。

自分は何を感じているのか。
自分は何に悩んでいるのか。
自分はうれしいのか、かなしいのか。


人と話してるその瞬間に、モヤモヤと浮かんでいるものはあって、でも、それをどういう言葉で表現したらいいかわからないんです。

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たぶん言いたいことがあるんだとと思う。
自分の中で納得はしていない。
きっとこのままだと、自分を理解してもらえない。

でも、

相手は相手の気持ちがあって、論理があって。
悪気や敵意があっていってるわけじゃないとわかる。
だから、傷つけたくない。


…傷つきたくない。


どう表現したらいいだろうか…

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いろんな要素が、言語化を邪魔して、言えなくなってしまう。それは単に遠慮して言わないというのとはちょっと違って、そもそも、言語化という思考過程をストップさせてしまう感じなのです。

でも、1日経って、ちょっとずつ感覚的に整理されてくると、ああいえばよかった、こういえばよかったって思うことはもちろん、たくさん出てくる。

その時には、大体時すでに遅しで、伝えるタイミングを失ってしまって、自分の気持ちを我慢するしかない…

―――あの時、もっと明確に自分の気持ちを言えていたら、もっとちゃんと理解してもらえていただろうか。勘違いされずに済んだだろうか。


そんな悔しさから、次はもっとこういう風に言おうとか、もっと言いたいこと言えるようになろうとか、いろんなことを見直して、準備して、用意して、「次」に臨んできました。


でも、やっぱり、こうやって不調になると思ってしまいます。

わたしはスピード感をもって即座に、そして明確に答えを出していける人ではないと。

どんなに自分を磨いても、器用にいろんなことをこなしていける人間ではないと。

時間をかけて自分を掘り下げながら、多少ラグを持ちながら、いろんなガードをちょっとずつしか外せない、不器用な人なんだと思います。


あぁ、悔しいなぁ。


不器用でも、良いような気がした。


器用に何でもこなせて、自分の気持ちを明確に表明出来て、周りのことを必要以上に考えず、自分のやりたいことをやっていける。


そんな人間に、わたしはなりたかったです。


でも、もしかしたら、変えようとしなくてもいいかもしれません


今回の不調期の中で、新しい出会いがありました。偶然呼ばれていきなりたくさんの人と初対面になりました。

それでも、普段の自分ならそこそこ無難に相手とやり取りができたと思うんですが、今回は、初対面での自分の仮面がことごとく作れなかった

「もっと瞬発的に自分の気持ちを出して、それでいてちゃんと人を気遣うことができる」という仮面。

わたしにはそれがないと、何にもできなくなるような、お守りみたいな仮面。

それを不意に失って、いろんな場面で、わたしってこんなにできなかったっけ、って思うことがたくさん出てきて、自分の無力さを痛感しました。


でも、なぜか、最後の方、話していて、悪い印象を持たれていないような気がしました。むしろ、「また機会があれば遊びましょう」みたいなポジティブなものが見えた気がしたんです。


普段より話に入っていくことができませんでした。普段より気遣いとかできませんでした。ほんとどうふるまったらいいかわかんなくて、いろいろぎこちなかったと思う。

でも、思ったより、うまくやれた?

ううん。そうじゃなくて。
うまくなくても、よかったのかもね。ふつうで。


そう思えたことが、なんとなく嬉しかったんです。これでいいのかもしれないってちょっと思えた気がします。


正直、ここまで書いたのは、たぶんたった一言言いたかっただけなのだと思います。


楽しかったです。また遊んでください。」と。


この一言を絞り出すために、自分の中をここまで整理しないといけないの、やっぱり不器用だなって思いました(笑)



まあでも、ちょっと方針変更して、この方面でやってみようと思います。

器用ではなく不器用に。自分のペースで、恐る恐る、人と仲良くなってみましょう。

ちょっと気を使えないけど、わたしなりに頑張ってみます。





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