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文学フリマ東京 初出店レポート

 AM 9:05 この後僕は文学フリマ東京というイベントに初出店する。いまは平和島のホテルの部屋でこれを書いている。昨夜は一緒に出店するりスクール(Re:School)のメンバーとご飯を食べて、渋谷を少し散歩してホテルに帰った。寝る前、今朝流すVoicyを収録せねばと、夜中のうちにお喋りしたら深夜2時を過ぎても一向に眠くならなかったのは、やっぱり興奮していたからだろうか。いったいどれくらいの人がくるのか、どれくらいの人が僕たちのブースをのぞいてくれるのか? 何人の人が僕の本を手に取ってくれるのか? そして誰が僕の本を買ってくれるのだろう。ドキドキしてなかなか眠れなかった。それでもいつのまにか眠りにつき、朝7時には目を覚ました。そのままぼ〜っとしているうちにもう9時を過ぎている。出展者搬入のための開場時間は10時半。そろそろ本格的に出る準備をしないと。
 今年は文学フリマのwebカタログへのアクセス数がかなり増えているので、来場者の列が収容しきれなくなる可能性があり、アーリーオープンするかもという報せが事務局から届いていた。なんだかすごい。

 AM10:00 京急「平和島駅」近くの古ホテルを出て、平和島のバス停へ。時刻表から2分遅れくらいでバスが来て乗車。10分くらいで会場最寄りの流通センター駅に到着した。思いの外スムーズ! おのぼりさんよろしくスーツケースを引いて会場へ向かう。

 AM 10:20 一般入場者の列が既にできていて、出店者の行列もかなりの長さとのこと。搬入開始時間の10時半を過ぎた方がかえってスムーズに入場できるかもという、りスクールメンバーからのメッセージ。なるほど。たしかに。ということで会場前に到着するも、敢えて列に並ばず、タリーズでホットコーヒーとフォカッチャを買って腹ごしらえする。

 AM10:40 開場時間を過ぎてようやく建物に入ったら、歩みを止めることなくそのまま入場できた。今後、文フリ出店を考えている方は、そんなに早くから並ばなくてもよいよ、とアドバイス。

 AM10:40 会場内に到着。しかし出店者だけで1878組というのだからすさまじい。出展者だけで入場に行列ができるわけだ。今回、僕のブースを先頭にして、奥へずらりと8組がRe:Schoolメンバーブースとなっていた。文フリやデザフェス常連の某メンバーのアドバイスで、それぞれバラバラに申し込んだメンバーを横並びにできる、連結出店なるものが可能とのことで、Re:Schoolの仲間が隣り合わせに連なっているので、初出展ながらHOME感があって心強い。

 AM 11:10 長机の半分、横幅90センチ奥行き45センチのブースは、事前のシミュレーション段階ではそこそこ大きく感じていたのに、現場で設営してみたらかなり小さい。想定していたディスプレイの50%くらいしか飾ることができず、やべぇ……となったけれど、過去のマルシェ出店の経験を活かし、なんとかブースが完成。我ながら結構かわいい店だぞ。

 AM11:50 今回アーリーオープンはなくなったというアナウンスあり。時間通り12時に開場するとのこと。あと10分か……。いよいよドキドキしてきた。しかしドキドキと言えば実は、新著『取り戻す旅』の完成品を見るのが、僕自身この場が初めてだった。なのでここで、開封時の写真を。20年くらい本に携わる仕事を続けているけれど、何度作ってもあたらしい本の仕上がりは嬉しいし、楽しい。

我ながら嬉しそうな顔してるわ。

 僕のつくる書籍のほとんどを手掛けてくれているデザイナーの堀口努さん。そして、細やかに制作伴走してくれた藤原印刷の宮本くんと藤原のお兄ちゃんに感謝。最高に可愛い本ができて、とても嬉しいし、たまらなく愛おしい。ちなみにこの本に仕込んだ様々はぜひ、このnoteを↓

 PM12:00 さあ、いよいよオープン! ものすごい勢いでお客さんたちが入場。入り口すぐのとても良い場所のおかげで、初見ながら本を手に取ってくれる人も多くて、ほんと嬉しい。「友人に頼まれて買いに来ました!」なんて人が真っ先に買ってくれたりして、遠隔から手に入れたいと思ってくれたそのかたの気持ち。それをまっ先に求めにきてくれたお友達のやさしさに胸が熱くなる。本っていいな。本を買ってもらうってこんなにもありがたく嬉しいことだったんだな。そんな気持ちをこそ、新著『取り戻す旅』で取り戻した。そうそうそう、これだこれだこれだー!って叫びたくなる。そういえばそんな思いを事前にミシマガジンに書いてたんだった。

 そして……

 ……

 ……

 PM7:00 いま品川駅構内のカフェでこのnoteを書いている。完全に時空が飛んだ。本当はもっとXにポストしたりとか、リアルタイム実況しようと思ってたけれど、あまりの熱気に、Xのポストも全くできなくて、ようやくポストできたのはイベント終了後だった…_| ̄|○

 とにかく本当にすごいパワーだった。この空気を浴びられただけで、出店した甲斐があったなと思う。東京会場ということもあり、懐かしい友人たちもたくさん来てくれて、なんだかもう、それだけで胸がいっぱいだった。あ〜あらためて幸福な時間だった。一緒に出店した、Re:Sの山口はるかの本や、Re:Schoolメンバーの本がたくさん売れていくのを見るのも、めちゃくちゃ幸福だった。本づくり最高! 本、最高!!!

Re:Schoolメンバーたちの本(全部じゃないけど)

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