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日本/地方/旅

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地方への旅ノート
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2015年7月の記事一覧

寒晒しの心太=寒天。

寒晒しの心太=寒天。

寒天の里、長野県の茅野市にいます。

京都で偶然生まれた「寒ざらしのところてん」略して「寒天」は、海のない長野に持ち帰られてなお、寒天づくりに適したその気候風土を活かし、奇跡のような誕生の工程そのままに今も手間ひまかけて作られています。

冬の田んぼにところてんを並べ、夜の凍てつく寒さと日中の日照りという、まるで「ドリルすんのかいせんのかい」的な寒暖で、凍らせては溶かす、つまりは天然のフリーズドラ

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憧れのヤンキー文化

憧れのヤンキー文化

寒天博覧会のために秋田入りした次の日の朝、初めて『土崎の港祭り』に遭遇した。

のんびり秋田編集チーフのヤブちゃんは、ここ土崎の生まれで、他の町で育った秋田メンバーからその出自を冗談めかして弄られる程に、まさにヤンキー文化の象徴のような町だ。

そんな町の夏祭りだから、女の子は髪をここぞとばかりアップにして、男衆はキメキメのコーンロウ。どこかの組長みたいな親父たちがあちこちで貫禄の脂肪を帯にのせ、

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高質な田舎を目指して

高質な田舎を目指して

「なんかコンサートでもあるんかな?」

最近地方を旅していると、役場や公民館的なところに長蛇の列が出来ているのを見かける。

「誰くるんやろか?」

しかし蓋をあければ、そのどれもが「プレミアム商品券」の販売。あなたの町にもきっとある12,000円分が10,000円とかいうアレだ。こういったことが地方創成の名の下に行われていることに反発する役場の人っていないんだろうか? いや、きっといる。きっとい

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地方紙がいい。

地方紙がいい。

今朝も近所の喫茶店で大好きなたまごサンドとホット珈琲。
そして傍らには神戸新聞。

僕は地方紙が大好きだ。旅先の朝、僕は必ずその町の新聞を手に取る。香川に行けば四國新聞を読むし、新潟に行けば新潟日報を手に取る。仙台に行けば河北新報を買うし、山口に行けば山口新聞を、と。

東京や大阪などの都会に住んでいると、日本中みんなが購読者数ナンバーワンを謳う読売新聞をはじめ、朝日、毎日などの三大紙を読んでいる

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