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HERO10年後の城西支部③

久利生、佐原の部屋では取り調べが行われている。久利生は被疑者に話を聞いている。佐原は横で聞きながらメモしたり事務官として働いている。

く:かとうはやと(被疑者の名前)さん21歳、あなたは2日前に、彼女のきくちあやな(被害者の名前)さん20歳と口論になった末暴行を加え、きくちさんに全治3週間の怪我を負わせた。

か:、、、はい、、。(どこか悔しそう)

く:まあ、けんかすればムカつくのは分かりますけど。暴行加えるって相当ですね。

か:最初から殴るつもりはなかった。ただ、ことの成り行きで、つい。

さ:分かってるんですか、自分がやってること。女の人殴ってるんですよ。

く:落ち着けよ。(加藤に向かって)すいません。こいつ、思ったことはっきり言いがちなんで。

か:それくらい大丈夫です。ま、今さらいくら弁明してももうどうにもならないんでしょ。

く:それは調べてみないことには。加藤さん何かまだ話してないことあるんですか?

か:どうせ、取り合ってくれないでしょ。

く:全然ききますよ。大事な手掛かりになる場合があるので。

か:そうですか。信じてくれるんすか?

さ:そんなの聞かないことには何ともいえないですよ!

く:落ち着け、佐原。ほんとすみませんね。

か:いえ。実は、(加藤色々話す)

久利生は偏見なく聞いてるが、佐原は疑い深く聞いている

く:そうですか。それが本当なら色々変わってきそうです。とりあえず、今日はもうお引き取りいただいてけっこうです。

か:ありがとうございました。

加藤部屋をあとにする

久利生、佐原部屋に残る

さ:私やっぱり分かりません。女の人を殴る気持ちが。さっきの話も本当か分からないし。

く:そんなの、調べなきゃ分からないだろ。

さ:でもこれも検察官になるための道なら頑張ります!

久利生と佐原、事件について調べる

麻木と遠藤の部屋では別の取り調べが行われている。

あ:かとうゆきこさん50歳、あなたは1週間前にスーパーAで、万引きをしましたね。

ゆ:はい。すみません。

あ:ここで謝られても困ります。

ゆ:すみません。本当にすみません。

え:加藤さんね、反省してるのは伝わってくるからね、もう大丈夫ですよ。

あ:盗んだのは、パンにおにぎり、それと、、。合計5品ですね。

ゆ:最初盗む気はなかったんです。でも気づいたら、バッグの中に。

あ:万引きも立派な犯罪です。それに、加藤さん、あなた常習犯ですよね。違いますか?

ゆ:、、はい。

え:そっか〜。もう癖になってるんだね。

あ:常習性があるとみると、刑罰もその分重くなります。

ゆ:分かってます。

あ:とりあえず、今日は取り調べもひと段落したので、今日はもうお引き取りいただいてけっこうです。

ゆ:ごめんなさい、本当にごめんなさい。
え:ここ、万引きしたお店じゃないからね。そんなに謝らなくていいからね。

かとうゆきこ部屋をあとにする

麻木と遠藤、事件について話している。
あ:防犯カメラはいつでも確認できる状態ですか?

え:いつでもいけま〜す!
あ:じゃあまずは防犯カメラを確認して、特に間違いがなければそのまま起訴しましょう。

え:さてと、久利生たちの方はどうなったかな??
あ:そんなに気になるんですか、遠藤さん。
え:そりゃ急に帰ってきたから気になるよ。

久利生、麻木と遠藤の部屋に入ってくる。
く:あさぎ、今いい??
あ:何ですか?
く:加藤さんって人知らない?

あ:かとうゆきこさんって人はちょうど取り調べを行ってる人ですが。その人がどうかしたんですか?

く:いや、ちょっと気になることがあって。
久利生、さっき加藤から聞いた話を麻木に話す

あ:それが、本当なら色々状況変わってきますよ。
え:またすごいことになったな、、。

く:まだ調べきれてないから何ともいえないけど、場合によっては一緒に調べるなんてことも。

あ:そうですね、、!よし、部長に相談してみましょう!
麻木すぐに部長室に向かう。

く:あいつも相変わらず勢いあるな。
え:10年経っても全然変わらないよ。

久利生も部長室へ向かう。

久利生と麻木が10年ぶりに協力しはじめた。
そして2人がそれぞれ担当してる事件の関係性とは!?(④に続く)

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