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2022-08-11 創作ログ #2

初句, 連想短歌 by RIUM

***イメージ詠
蝶結び君と結んだあの日からほどける絆をこわがる私は

***特別な
特別なあなたのそばに造られたどこにでもいるふつうのあたし

***こうやって
こうやって大切なものになってしまういつか離れるふたりと知っても

***イメージ詠
(あとすこし)(もうすこし、だけ)願うたび光にちらつく埃の絶望

***ミニチュアの
ミニチュアの希望を抱いて微睡んだ明け方の君、眦あかく

***敷き詰めた
敷き詰めた星屑のそのつめたさに目を眇む君の前髪が、僕

***こんなにも
こんなにも光あふるるひとなのは拭えぬ影が胸にあるから

***イメージ詠
すべりでる 空と海とを縫いあげて ふっつり切れた糸のような背

***何度でも
何度でも朝と夜とを行き来する 梢の先の夢の残り香

***息をする
息をする 夜明けを肺になじませる 震慄(わなな)く喉を月が落ちてく

***どうせなら
どうせなら小雨の朝に逢いたくてわざと落とした傘は水玉

***ささやかな
ささやかな瑕をシェアして微笑いあう僕たちふたり明日には他人

***幸せの
幸せの押売りをするあの人と優しさを売る私の約束

***イメージ詠
日灼けした背表紙撫でる君の手に5限の課題滲んでぼやけて

***この前の
この前のニュースでやってた今日のよる星が空を割るみたい

***何色の
何色のわたしを見ても揺るがないあなたの瞳は常闇のいろ

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