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最近読んだ本について

皆さん、こんにちは。
昨日に引き続き、最近読んだ本について紹介させていただきます!
最近、1日1冊くらいのペースで本を読んでいるので、
これから本紹介が続くかなと思います。

さて、本日紹介する本は、
講談社出版 内館牧子さんの『今度生まれたら』です!

今度生まれたら、皆さんはどんな人生を歩みたいですか?
人間以外になりたい人もいれば、
また人間として生まれ、今とは違う人生を歩みたいと考える人、
また「私」として生まれたいという人、いろいろな考えがあると思います。

この本の主人公、70歳の主婦佐川夏江は、
「今度生まれたら、この人とは結婚しない」と答えています。

「現代の若者は個人主義である」
ニュースで何度か聞いたことのあるフレーズなのですが、
この主人公の考えを聞いて、私もこの一人なのだなと感じさせられました。

正直に言うと、未婚20代女性の私は、
嫌なら離婚すればいいのに…という何とも浅はかな考えを持っていました。
しかし、昭和世代の方は「男は仕事、女は家事」といったジェンダー格差が今よりもあったため、女性の社会進出が今ほど活発でなかったと聞きます。

この本の主人公である佐川夏江も、有名な大学に進学できる実力を周囲から認められていたのに、「いい結婚」のためには、学歴はむしろ邪魔になると考え、自分のキャリアを諦めてしまいます。
結婚してからも、興味のあったアルバイトをすることすら、旦那から認めてもらえず、育児や家事に自分の人生をかけてきたのです…。

ここまで聞くと、「時代の犠牲になった悲しい女の物語」というニュアンスが強いですが、いい意味でその予想は裏切られます。笑

なんといっても、この主人公、根っからの腹黒。

読んでいるこちらが呆れて笑ってしまうくらいです。笑

この物語がただの可哀想な女の物語にならない所以とは、
この主人公の腹黒で計算高い性格のおかげかなとも思います。

時代は目まぐるしく変わっていきます。
時代のせいで、何かを諦めなければならないこともあるかと思います。
それでも、結局は「今」を生きるしかなくて、
「今」の自分を幸せにできるかは、自分次第なのだと
この作品を読んで改めて感じました。

自分の人生観を見つめなおす
きっかけになる、そんな本でした。

もしよかったら、書店で手に取ってみてください!


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