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知られざる前衛的企業『Lenovo』

今年は、言わずと知れたLenovo(元はIBM)の名機、ThinkPad誕生30周年だそうです。

仕事で長年使っているので、かなり愛着があるPCですが、何と、もともとはIBM時代に、日本の研究拠点だった大和研究所が開発した製品だったそうです。これは知りませんでした。

ThinkPadの特徴といえば、何といっても、キーボードの真ん中にある、あの『赤ぽち』です。正式名称は、トラックポイントと呼ばれ、今ほどトラックパットの性能が良くなかった時代は、これがあるのとないのとでは、生産性が桁違いでした。

今でも、この使いやすさから逃れられずに、わざわざキーボードだけ購入して、私のように使い続けている人が多いようです。

さて、現在、ThinkPadを販売しているのは、IBMではなく、Lenovoです。LenovoがIBMからThinkPadのPC部門を買収したのが2004年。その後、日本のNECと富士通のPC部門を買収し、現在は、日本のPCの40%のシェアを握る巨大企業になっています。

ThinkPadは、根強いファンの多いブランドですが、個人的には、Lenovoに関していうと、前衛的ともいえるPCを世に送り出してきたことが、印象的です。

例えば、こちらのYoga Book C930。何と、物理キーボードがついておらず、電子ペーパー部分に表示さることで、キー入力します。

スタイラスペン対応で、手書き入力もでき、電子書籍も読める上に、重さは約800gという超軽量。すでに生産終了となっていますが、個人的には、今のPCのスペックで再販売されたら即買いする可能性のあるポテンシャルを秘めたデバイスです。


同じく、電子ペーパーを利用した機種で、さらに驚かされたのが、こちらのThinkBook Plusです。まさかの、液晶ディスプレイの背面に電子ペーパーをあしらった一品。

もはや、どのように使ったらよいのか、想像もつきませんが、こちらもすでに販売終了ということで、残念でした。


デスクトップPCでも、ギミックに凝った一品がございます。それが、こちら、Yoga A940です。27型タッチパネル搭載のオールインワンデスクトップで、モニターをホームポジションから、手前に展開することができ、液晶タブレットのように使用できます。

土台部分には、キーボードと、ワイヤレス給電対応ガジェットの専用格納スペースがあり、ガジェット好きの物欲をくすぐる、まさに、前衛的仕様。メーカーサイトではすでに販売終了ですが、店舗在庫がまだ残っており、今なら、20万円以下で購入できます。


さて、すでにお腹いっぱいという声が聞こえてきそうですが、そんな中、先日発表されたのが、こちら。まさかの折りたたみ可能な、16型ThinkPad X1 Foldでした。

いや、正直、この発想はなかったですね。16インチのPCを『折りたたんで』しまおうなんて笑 しかもディスプレイはシャープ製だそうです。

縦置きにすると、まるで、上下にドゥアル・ディスプレイを配置しているかのようです。もちろん、ペン入力対応で、タブレットスタイルにして、16インチの大画面に直接、書き込むことが可能です。

いやー、これはすごいと思いましたが、さすがに50万円オーバーは厳しい…。でも、欲しいなぁ。型落ちで20万円切ったら考えたいところです。

ということで、知られざる前衛企業、Lenovoのご紹介でした。

『孤独のDx』編集長|カイト


タイトル画像(筆者撮影)


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