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耳から癒される

食料品の買い出しのため近くのスーパーマーケットへ向かうとき。
イマイチ気分が上がりきらない通勤時間。
部屋で家事仕事を片付けるとき。

わたしはいつも、iPhoneから「音」を流している。
聴くものはその日の気分によって変わる。
Spotifyにダウンロードしている楽曲だったり、
英語のリスニング講座だったり、
応援している芸能人のラジオだったり。

中学生の頃からずっと聴き続けているボーカロイドの曲は、歌詞なんてすっかり丸暗記して、気付くと部屋で口ずさんだりしている。
わたしはとにかく鏡音リンちゃんとGUMIちゃんの歌声が大好きで、中高生時代は家のPCで毎日のように新しい曲を漁っていたっけ。

母がよく車で流していた浜崎あゆみさんの曲もずっと大好きだ。
高校生のとき取り憑かれたように聴いていたヴィジュアル系ロックバンド[janne da arc]の曲も、
ドラマがきっかけでファンになった星野源さんや松下洸平さんの曲も、
いつもわたしの心の支えになってくれている。

最近ふと気が付いた。
今まで、自分にとって「食べること」と「書くこと」「読むこと」こそが癒しなのだと思っていたけど、「聴くこと」にもかなり救われているのだと。

考えてみれば、こんなに「文字」を愛しているわたしなのに、曲は「歌詞」で好きになることはほとんどない。
使われている音やメロディで好きになることもあり、アーティストの声に惹かれてしまうこともあるが、歌詞の中身は二の次なのだ。

ここ数年は、スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」通称「プロセカ」にどハマりして、ゲームに登場するバンドやユニットの曲を頻繁に聴くようになった。
彼らが夢に向かって突き進んでいく様子をストーリーで見守りながら、バーチャルライブやリズムゲームで彼らが歌い踊り、演奏やパフォーマンスをする姿が楽しめるこのゲームは、物語と音楽が好きなわたしにとってまさにストライクゾーン的中なのだ。

ゲームをインストールしてもすぐに飽きてしまい、そのうち忘れ去ってしまうことが多い飽き性なわたしのハートを、まだまだ鷲掴みし続けている。

思い返せば、わたしが今まで愛してきたゲーム達は全て、音楽に惹かれたものばかりだった気がする。

もうしばらく新作ゲームは買っていないけれど、
ポケットモンスターシリーズはバトル中のBGMが胸を熱くさせてくれるものばかりで、新しい敵とのバトルが始まる度に曲が流れるのが楽しみで仕方なかった。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズも、ダンジョン内のBGMがどれも素晴らしく心踊った(特に「時/闇/空の探検隊」はストーリーも号泣ものなので、全世代に全力でおすすめしたい。わたしは弟と二人してどハマりし、ストーリーを10周以上繰り返しプレイしてあらかたセリフを覚えてしまった)。

音楽が好き。父はギターを嗜むし、母は歌うのが好きだし、その辺りは血の影響も大いにありそうだ。

でも、わたしの耳を癒してくれる「音」は音楽ばかりではない。

川のせせらぎ。
波の音。
電車が線路の上を走っていく音。
柔らかい地面を靴が踏みしめる音。

それから、大好きな星野源さんのラジオや、
プロセカのストーリーで聞ける推しキャラ達の声。
個人的に、JR内で到着駅を知らせてくれる、いつも流れる車内アナウンスの方の声も大好きだ。落ち着いていて、聞くだけで心が安らぐような。

日常の中に、こんなに大好きな曲、音、声がある。それらがわたしの心を癒してくれる。
それって間違いなく、幸せだ。

たぶんこれからも増えていくのであろう「好き」と、いつか薄れてしまうかもしれない「好き」は、どれもわたしの日々を鮮やかに彩ってくれているのだ。

そんな「好き」を当たり前のように聞き流してしまいそうになるこの豊かさを、
わたしは「贅沢」と自覚しなければならないだろう。

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