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RPGからみるWeb制作の職業ステージとレベルアップ

本マガジンでは業務範囲が広くなったWeb制作界隈をRPGに例えて「成長」をわかりやすく解説することにチャレンジする思考実験です。

RPGでは、戦士や魔法使い、僧侶といった基本職からはじまります。そのままストーリーを続けると、基本職でLv.99(もしくは職業熟練度MAX)まであげるか、もしく規定レベルで、中級職、上級職、最上級職に転職していくことができます。

本稿では、職業ステージと、その中での職業についてWeb制作に置き換えてみていきます。

◯ 概要

基本職 :決められた要件でつくる
中級職 :担当分野の要求から要件を決めてつくる
上級職 :ビジネスをつくることができる
最上級職:経営を技術のスペシャリストとしてサポートできる

◯ 基本職

ゲームをはじめると、戦士や魔法使い、僧侶といった基本職を選択することができます。RPGの世界において基本職の主人公(Lv.1)を呼び出して「魔王を倒してこい」という王様は何をいってるかわかりませんが、そうしないとストーリーが進まないので仕方ありません。

Web制作においてはストーリー進行上の都合はないので、基本職は魔王を倒すのではなく、上司やクライアントが決めた要件でビジネスを成長させる仕事を担うことになります。その性質上、単一スキルによって成立しているものを選びました。

・ HTML/CSSコーダ
・ 画像デザイナ(ロゴやバナー)
・ コピペプログラマ
・ レンサバ使い

ちなみに基本職といっても、例えばHTML/CSSスキルツリーでアクセシビリティを極めたら「あいつが書いたHTML、音声読み上げソフト対応してやがる・・・!」みたいな感じで、「CSSで表現してるってほんと?!」「コピペしてるけど粒度抽象度をあげて汎用性のあるコードになってる?!」みたいな人がいたりします(笑)

◯ 中級職

中級職は、基本職のレベルをそれぞれあげることによって獲得することのできるスキルから選びました。言われたものをつくるのではなく、担当分野の要求から要件をきめてつくりだすことが可能になります。

・ Webデザイナ [HTML/CSSコーダ + 画像デザイナ]
・ フロントエンドディベロッパー [HTML/CSSコーダ+コピペプログラマ]
・ バックエンドディベロッパー [コピペプログラマ]
・ インフラディベロッパー [コピペプログラマ+レンサバ使い]
・ ディレクター [全基本職を広く浅く]

Webデザイナは「Webサイトをデザインソフトで表現する人」なのか「Webでデザインを表現できる人」なのか議論がありますが、表現のアウトプットがデザインソフトからDOMにスキルアップ・ステップアップする見方が好きなので後者を採用しています。

Webデザイナ、フロントエンドディベロッパーはDOMを直接扱う方向に進んでいることに対して、バックエンドディベロッパ、インフラディベロッパーはDOMではなく処理系に進んでいるのが印象的でしょうか。RPGでみると、前衛と後衛に別れてる感じですね。

◯ 上級職

中級がそれぞれの分野における要件をつくりだせることに対し、上級ではプロダクトを俯瞰した要求・要件をつくることができます。言い換えると、ビジネスを0からつくりだす能力を身に着けています。

・ フルスタックディベロッパー[全中級職から2つ3つ]

中級職までが分業制であり付加価値をつくることがメインだったことに対し、上級職は価値をつくりだすことができます。価値をつくりだすことが主眼ですので、全中級職を極める必要はなく、アウトプットする価値に対して適切なスキルを持っていることが重要です。

◯ 最上級職

最上級職は廃jじゃなくて、スペシャリストとして技術をどう使うかという視座を獲得しており、経営を技術のスペシャリストとしてサポートするかことができます。

・ 技術顧問、CTO、コンサル

RPGでは最上級職にたどり着く頃には、空を飛んで移動できるようになっており、武器は選ぶだけではなく生成、そして王家の宴にでてたりもするので、Web制作でも、最上級職にたどり着く頃にには、海外とやりとりをして、OSSは使うだけではなく、コントリビューションや自分でOSSをつくったり、カンファレンスなどで情報発信してるのが当たり前かもしれません。

まとめ

ここで書いてみたすべての職業には、またそれぞれ「みならいWebデザイナ」的な職業ランクがあるのかなーとか思います。

基本職をMAXまで引き上げて技能ツリーをコンプリートしてから転職する方がつよつよになれますが、育成を考えたら早々に転職する方が効率がよかったりするので、どちらがいいかは一概にいうことはできないのはリアルと共通してるかなと思います。

それでは、また。

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