翡翠ノ章 20200322

翡翠ノ章 20200322
珀と鋭利の卒業ミッションの話。
まず、脚本の見せ方がいい。はじめは珀と鋭利でお互いに銃を向け会うところ、次に鋭利が死んだと知らされたところ、そのあと過去に戻って話が進んでいく。で、後々ここが、あの最初にやったシーンか!ってなる仕組み。43 12345やるみたいな。うまい。面白い。

これって多分、メサイアとは本当の意味でどういう存在なのか、というのが今回の主題だと思う。
戸籍も関係も何もかも消された存在で、地獄のような世界にこれからサクラとして生きる。その中で何の為に生きるのか。世界に絶望したサクラ候補生が、自分自身の力で生き続ける為に、お互いを助ける以上に、お互いの存在自体が生きる意味でありつづける必要がある。一つの信念みたいなものだと思う。

珀と鋭利
この子らの過去が知りたくなった。キャンディとオーボエケースの意味がわかるのかな。何だかんだ言いながら、珀が兄を殺せない以上に、鋭利が珀の目の前で兄を殺せないところに、このメサイア組の関係性と優しさが見える。一番最後の、鋭利の俺は銃弾を5発食らっても死なないっていうところが伏線なの面白い。5発でこいつは死なない男だと信じてる珀。ここは信頼というかなんだろうね、なんかこの2人にしかできないことだなあって、一種の賭けだしね。

二期サクラ候補生
出番が少なくて悲しかった。けど多分次回、メサイアとはどういう存在かという翡翠のテーマを踏まえて、2組のメサイア組の話になるんだろうな。間宮はどう考えても悪い人になれないなあ。今後の話的に大事なのは、有賀と間宮は仲が悪いわけではないこと。お互いが分かり合いたいと思っててだけど、「溝が埋まらない」のだということ。(本編有賀の台詞と座談会での黒子さんが有賀と間宮を握手させる所は、有賀は多分自分からはできないことだから嬉しいんだと思うという井澤さん談)翡翠の本編でも有賀も間宮のこと疑いたくて疑ったわけじゃないもんね、最後は疑ってごめん言ってるし。

三栖
無茶苦茶好きになった。かっけえ。相棒のことを割り切れられないところが珀と重ねて描かれてるのかな。敵だったり味方だったりするけど、自分が正しいと思ったことをやり通す。借りは返したぞ的な展開いいよね。三栖の過去も気になる。

芹沢
寿里兄さん完璧な悪役すぎて敵に回したくない。カリスマ性がある悪役。珀に一緒に来ないかって言ってたのは本当なんだろうな。あんなに冷酷なのに珀は迎え入れたいのはなんでだろう。最後は珀に対しても銃を向けたけど。

チャーチ卒業した後のこと考えると、私はあまり希望の持てない話だと思う。それでもたった1人のメサイアの存在を頼りに、自分の存在証明のために戦い続けるって話なのかな。正直残酷。

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