0509 黎明ノ刻

20200509 黎明

いけさんは、感情表現がとても繊細な演技をする役者さんだなと思う。ユキに対する後悔、ユキについて行くと決めた後のほんの少しの違和感、サクラスーツを着た小暮を見た時の顔。口元がわなわな震えて、手が震えて。雛森って最初見たときかっこよく決めてて、何でもそつなくこなすやつだと思ってたけど、本当はそんなに繊細な子だったんだなあと。

穂波が好きになっていた。北に入っても、穂波の芯の部分はやはり照る日の森にいたときのままで、照る日の森にいた時よりも、その御神体としてなにを思ってたのかが分かる。穂波は真っ直ぐで、この子の周りからは北の匂いがしない。いつも澄んだ空気が漂っているようだった。穂波も悩み迷い苦しんで生きている、それでも芯が真っ直ぐで真っ白だ。

レネ
万夜と家族にみたいな関係になりたいといったレネ。正直万夜と小太郎が大好きだったから、レネがあまり好きではなかったけど、このセリフで一気に好きになった。この子も真っ直ぐな子なんだなあと。真っ直ぐな目で万夜をみて、万夜を守りたいと思ってくれて、けど自分は万夜のメサイアにはなれないんだなあと感じてしまって。メサイアになれなくても、万夜は俺が守ると宣言したレネをみて、万夜よかったねと声をかけたくなった。小太郎以外から初めて向けられた、純粋な真っ直ぐな愛だったんじゃないかと思う。

まず初めに今回の舞台セットをみて、息を呑んだ。大きなステンドグラスが背後にあるチャーチ。メサイアの中で一番綺麗な舞台なんじゃないかと思った。私の中のメサイアはステンドグラスがとても大きな印象である。きっと極夜での間宮の背後にあったステンドグラス、そして悠久の加々美がヴァイオリンを弾く背後にあるステンドグラスが原因である。結局私は間宮をひきづりながらメサイアを見てるんだなあと思った。

私のメサイアは、第二世代で。2.5ではなく2世代。いつまでも間宮と悠里という亡霊に囚われて生きているのだなあと思い知らされた。影青みよう…。それと鋼。

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舞台感想

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