20201106 COCOON 星ひとつ

20201106 COCOON 星ひとつ

最初からグランギニョルの最後の、ウルにかけられた呪いと祈りのシーンの回想で泣いた。話の流れは、一作目TRUMPをなぞっていくので目新しいところはあまりないけれど、その分ソフィとウルの友情、ウルやダリ卿の心境、そしてクラウスの心境に集中してみれた。こんなにクランフェスタの剣術試合のとき、ウルは情緒不安定だったっけ?と思った。一作目TRUMP見直してきます。

どこのシーンの演出も美しくて、魅力的かつ実用的(?)だなあと思ってみていた。どことシーンか忘れたけど、この演出特にすごい!と思ったものがあった。どこだったけな…見返したら追記します。(追記:分かった。地下の書庫のシーンだ。取り巻くアンサンブルさんのおかげで上から下までウルを取り巻くようにたくさんの本が並んでいて、照明のおかげで地下であるのにどこからか入る日の光のおかげでキラキラと舞う埃が見えるような書庫だったと想像ができる。ウルの休息の場所だったのが分かる。)

殺陣が無茶苦茶キレキレで、SEと合っていて気持ちいいくらいだった。殺陣と音ってやっぱり仕方ないと思っても、そこが合わないとなんだか安っぽくわざとらしく見えてしまうから、その点がなかったのは感動した。

わたしのなかでの登場人物で一番好きなのはクラウスです。

私の中のクラウスは、陣内さんが一番理想のクラウス。天然のようで、全てを理解していながらとぼけたようなふりをし続ける。イニシアチブを掌握してながらその力をつかわない道徳的意識を持ちながら、自分のエゴになるとソフィでさえ見えなくなる狂ったような怖さがある。話し方が何とも言えず、あのキャラクターを引き立たせている。すごく惹かれるキャラクターでした。

ソフィの黒髪ぱっつんなの無茶苦茶かわいい。ウルを友達だといえなかったけれど、友達だと早く認めていたら結末は変わっていたのかなとも思う。団ピールとしての運命を受け入れて、ソフィみたいにもう少し前向きに生きられたのかな、と考えたけどウルには逃れられない呪いがあった。ソフィが友達だと早く認めていたとしても認めなかったとしても、運命は変わらなかったと考えるとやっぱりマルコてめぇ…としか思わない。

アンジェリコ役の役者さんのアンジェリコの嫌なお坊ちゃん感の出し方すごい。話し方からもう嫌だった笑どうしてこんなにもラファエロに固執するのか、はきっと繭月の方を見ればわかるのかな…。

臥万里!!!!!!SPECTERを見た後だと、なぜ万里がソフィにあんなに絡みに行くのか分かる!!!!!!あのノームがこんなに大きくなって…。そして今作だと、「姉ちゃんに似ている」「君は生きなければならないんだ!(うろ覚え)」のセリフが追加になっているので、もっと好きになってしまう!!というか臥万里の設定かっこよくない?そして今作の万里さんはかっこいいと言うより、美しい顔立ちの方で長髪がよく似合っていらっしゃいました…。

ダリちゃん!!!染谷さんがダリちゃんをまた見ることが出来てうれしい!!!この話って結末が見えているからこそ、どんな終わり方なのかなと思っていたけれど、見事にボロ泣きしました。

ダリは、ウルの死を誰にも悔やませはしないといいました。あのソフィがファルスになったのだろうと推測し、ウルを死なせないためにソフィがウルを噛み助けようとしたこと。助けられなかったウルの体を燃えて崩れ落ちるクランの中で自分の不死の体で抱きしめて守ったのだろうと悟り、いい友達をもったなと、よく頑張ったと抱きしめた。

このシーンは、ないよ…ウルがどれだけソフィのことを大事に思っていたかは、読み取れる箇所がたくさんあるけれど、大してソフィは、友達じゃないってずっと言っていたから、ソフィ><<<<<<<ウルみたいな思いの強さだと思うんだけど、一番最後の最後になって、ソフィの自分でもわかっていなかったくらいのウルへの思いみたいなものが、伝わってくる描写として、なんかもう酷いくらいすごい。まあ、これを見るとリリウムで薬にウルって名前つけるほど狂ってたのがなんか分かる。

分かってはいたけど、このシリーズ、マジで誰も救われないなとしか思わない。その救われないのが分かっているけれど、そのなかで生きることや死ぬこと、自分の望みであったりに対する強い思いみたいなものの動きが大好きで見るのがやめられない。

個人的にグランギニョル終盤のダリのウルの呪いに対抗して願うシーンが好きなので、グランギニョルの円盤を買わなきゃとおもいました。(初めての繭期2020で視聴済)あと、一作目TRUMPも…

この記事が参加している募集

舞台感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?