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【みんなの防災だより】噴火警戒レベルって何?

昨晩、7月24日20時05分ごろ、桜島で噴火が発生しました。
そして、20時51分に桜島の噴火警戒レベルが「5」に引き上げられ、22時20分、鹿児島市は桜島地域(有村町、古里町の一部)に避難指示を発表しました。
現在(7月25日16時)も避難指示が継続して発表されている状況です。該当の地域にお住まいの方は避難行動をとるなどして、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。付近にお住まいの方も、風下側で小さい噴石が降ったり、爆発に伴う空振で窓ガラスが割れたりするおそれがあるため、注意してください。
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[追記]
7月27日20時10分、桜島の噴火警戒レベルは3に引き下げられました。
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今回の噴火のニュースで、「噴火警戒レベル5」というキーワードがよく使われています。噴火警戒レベルとは一体何なのでしょうか。また、何のために発表される情報なのでしょうか。

噴火警戒レベルとは

噴火警戒レベル(気象庁)

噴火警戒レベルは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。市町村等が迅速に入山規制や避難指示等の防災対応をとり、噴火災害を軽減することを期待して発表されています。
例えば、噴火警戒レベル5が発表されている場合は、以下のような状況を示しています。
火山活動の状況:居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が発生、あるいは切迫している状態
住民等の行動:危険な居住地域からの避難が必要

「噴火警戒レベル5」は災害が迫っている非常に危険な状態であり、対象地域の住民や宿泊客は避難が必要だと分かります。

いつ避難を判断すればよいのか

噴火が起きてから避難情報が出るまでに発表される情報は、主に次の3つです。

  • 噴火速報:気象庁が「いつ、どの火山が噴火したか」を発表

  • 噴火警報:気象庁が「火山の状況、注意が必要な地域、住民への注意事項、噴火警戒レベルなど」を発表

  • 避難情報:自治体が「避難が必要かどうか、避難の対象地域、避難場所など」を発表

自治体が開設する避難場所などに避難する場合は、「避難情報」で開設場所を確認する必要があります。ただし、「噴火警報」の時点で避難が必要だと分かったら、避難の準備を始めたり、もし近くに安全な場所があれば移動したり、行動を開始しましょう。

PREPで噴火警報、噴火速報の通知を受け取ろう

PREPでは噴火警報、噴火速報の通知を受信できますので、こちらもぜひご活用ください。
※噴火速報は設定地点にかかわらず全国の情報を通知します。
※噴火警報は設定地点が対象となっている場合に通知を送ります。

出典
「桜島の火山活動解説資料」(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/22m07/202207242335_506.pdf
「噴火警戒レベルの説明」(気象庁)
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/level_toha/level_toha.htm


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