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4月のコアCPI発表、イラン・イスラエルの影響は!?13週目のNISA口座公開! 20240413

動画はこちら。(動画ではコアサテライト戦略についてもお話ししています。)

https://www.youtube.com/watch?v=l_wzqIYh9xA

こんにちは。あるころうのNISA投資チャンネルです。

今週の出来事

まずは今週の出来事からです。

ロイター4月7日の記事によると、S&PのPERは、年初から9%以上上昇。LSEGデータストリームによると、12ヶ月先PER 20.7倍と予想されており、
底堅い景気とインフレ鈍化、つまりゴルディロックス経済が今後も続くかと見られています。
このゴルディロックス経済について調べてみました。

「ゴルディロックス経済」とは経済が過熱も冷え込みもせず、「ちょうど良い」状態にあることを指します。この用語は、「三匹のくま」の物語に登場するゴルディロックスが、熱すぎず冷たすぎず「ちょうど良い」温度のお粥を選ぶ場面に由来しています。

ゴルディロックス経済の特徴は、以下の3つです。
1 穏やかな経済成長:経済は安定して成長しており、過熱するほど速くはないが、リセッション(景気後退)でもない。
2 低インフレーション:物価の上昇率が低く抑えられ、購買力の大幅な損失を引き起こさない。
3 安定した雇用市場:失業率が低く、十分な雇用機会があるが、過熱による賃金の急激な上昇が見られない。

つまり、ゴルディロックス経済とはちょうど良い経済、という意味でした。
確かにボラティリティは高まっているけど、結果的には上下を繰り返して若干プラスとなっていくある意味ちょうど良い経済なのかもしれないです。

今週発表の前月比コアCPIは、3ヶ月連続予想を上回り、インフレが抑えられていないことが強調されています。前年同月比コアCPIは、4ヶ月連続予想を上回りました。

ブルームバーグの4月10日の記事によると、このコアCPIの結果を見て、米利下げが後ズレする可能性を示唆しています。また、同様に、年内利下げ予想が、2回との見方についても言及しています。

投資家の金利引き下げ予想では、1.5回程度となりました。

また、CPIの結果により、米10年国債は急騰しました。為替も同様に急騰し、153円を超えました。日本政府の為替介入があるのか見守りたいです。

ブルームバーグの記事によると、4月1日 シリア首都ダマスカスのイラン大使館が攻撃され、イスラエル最高指導者ハメネイ師は「犯したつみを後悔させる」と述べました。4月12日 イスラエルは、イランから早ければ48時間以内に報復攻撃を受ける恐れがあると報道されています。

BCCによると、4月12日 バイデン大統領は、イランの動きに対し「(攻撃は)やめておけ」と警告、「我々はイスラエルの防衛に注力している。我々は、イスラエルを支援する」と述べました。経済だけでなく、このあたりの情勢も市場に影響しそうです。

経済指標とセンチメントチェック

次にセンチメントをチェックしていきましょう。

この1週間のボラティリティを、VIX:CBOE ボラティリティインデックスで見ていきます。先週16.05%から、今週17.30%へ上昇しました。

株式市場の心理を示すCNNのフィア & グリードインデックスでは、強欲指数がニュートラルで、先週の61から現在46と、一気に15ポイント低下しました。先々週から25ポイントも下げています。

FRED:米セントルイス連邦準備銀行によって運営されている経済データのオンラインデータベースが示す、イールドカーブでは、先週マイナス0.34から今週マイナス0.38と若干、逆イールドが進みました。

今週発表された経済指標と、市場のセンチメントをまとめると景気は強い、先週発表の経済指標と合わせると、景気が強いのは確定的、そのため「デフレにより、利下げによる景気対策」というストーリーが成り立たなくなります。そのため、利下げを期待していた株式市場は、恐怖感が強まり強欲も弱まっています。イールドカーブは、急勾配で上向きの時にインフレ拡大の市場予想を示しているとされるため、経済に対しては若干悲観的です。

総じて、市場は、悲観的な状況で、利下げが先週よりさらに延期され、回数も減少すると予測されました。しかし、これだけ経済が強ければ、利下げに頼らない業績相場として成長していく可能性に期待がシフトしそうです。

週間主要株式指数チェック

それではこれらを踏まえて週間の米国主要株式指数を見ていきます。

S&Pは、先週の終値5,204ドル台から今週は終値5,123ドル台でした。

1週間のヒートマップは、先週好調だったメタが1%程度下げましたが、その他のマグニフィセントセブンは、プラスで終わっています。

NASDAQは、先週終値18,108ドル台から今週終値18,003ドル台へ下げました。

好調なのはマグニフィセントセブンです。

日経225は、先週終値39,005円台から、今週終値39,545円台と若干上がりました。

ヒートマップでは、偏りが少なく順調そうな雰囲気です。

インド ニフティ50は、先週終値270ドル台から、一時上昇したものの、今週終値270ドル台で落ち着きました。

中国、深圳(しんせん)総合指数は、先週終値1,320ドル台から、今週終値1274ドル台まで下げました。最近はずっと上り調子だったものの急落しましたね。

為替は、先週1ドル151.6円台だったものの、為替は、先週1ドル153円台まで上昇しました。日本政府の為替介入があっても、数円動く程度でまた戻りそうです。報道によると、ドル売りオペは、170兆円程度の余力しかないため、
口先介入をしつつ、牽制程度の動きで、米国政府の利下げを待つか、いずれにせよ日本政府の単独の選択肢はあまりなさそうです。

ビットコインは、今週は、1000万円を切ることなく、一時1100万円近く上がりました。現在、1030万円台です。ハービングまで半月になりました。

ゴールドは、先週2329ドル台から、一時2430ドル台まで上昇して、現在、2343ドル台です。

個別株チェック

今週の個別株チェックです。

イスラエル・イラン情勢のニュースによって防衛関連銘柄に影響があったか確認すると、そこまで影響はないようです。
一応、世界的な航空宇宙、防衛関連企業のジェネラルダイナミクスを確認すると、昨年、6月から40%程度上昇しています。4月24日の決算に注目です。

12日にM4(フォー)チップを発表してアップルの株価が急上昇しました。
ブルームバーグの記事によると、M4チップは、人工知能(AI)に焦点を当てて設計された新たな独自プロセッサーで、全シリーズに搭載されるとのこと。

アップルのチップを生産しているアームは、M4チップの発表と同時に、12日急騰を見せましたが、すぐに戻しています。
5ヶ月前にM3チップ搭載のマックが発売され、M4の発売までまだ期間があると市場は冷静になったのでしょうか。

事故を起こした小林製薬は、急落後に買われ続け、先週5362円でしたが、まだ回復しています。今週終値5692円でした。
ただ、出来高がかなり減っているので、そろそろ回復も落ち着きそうです。

新旧NISA口座公開

新NISA口座は、1週間で利益が3万7千円程度でした。旧一般NISA口座は、1週間で8万6千円程度の利益でした。

旧一般NISA口座は、1週間の増減は+122,715円でした。

来週の予定

来週は、月曜日の日本時間21:30に、前月比の小売売上高が発表されます。

火曜日の日本時間21:30に、経済活動の先行指数である建設許可件数が発表されます。住宅市場の状況を確認できます。

終わりに

今週はコアCPIが強く、インフレが抑えられていないことから、利下げ期待が下がり株価が下がりました。
次の日には回復したと思いきや、週末にはイラン・イスラエル情勢の悪化で、ボラティリティが高まり市場への影響がありました。
来週15日は米国確定申告期限なので、株式市場への資金流入が増えるかもしれません。

それでは、私自身は今後も、NISA口座の方針は変えずに、米国株メインの方針で握力を鍛えていきたいと思います。


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