キネシオロジーとTFTが著効した医療トラウマの一症例
今日の患者さん、とってもびっくりすることがあったので、
個人が特定できない範囲で、ご報告します。
診察室に入ってこられるなり、
顔面蒼白、とっても不安げな表情で、いきなり、
一番心配なことがあるんです・・・
と、話し始められるのです。
待った、待った、(汗)
そのお話は今日一番に扱いますので、
まずは落ち着いて座りましょう~
と、少し落ち着けてからお話を伺いました。
今日は、この診察の後、午後から、
歯医者さんで、親知らずの抜歯に行くんです・・・
予約を入れてから、すこい恐怖が襲ってきて、
吐気と気持ち悪さと、お腹もぐるぐる・・・。
いつからそんな怖さがあるのかを尋ねると、
昔から、注射とか血を見るのが怖くて、しなかったんです・・・
学生の頃に、注射で、ヒンケツで、立てなくなったことがあって・・
またヒンケツになって倒れてしまうんじゃないか・・・
ブルブルと、青白い表情で、今にも泣き出しそう。
このような状態は、医療トラウマと言います。
特に子供の頃の、麻酔、手術、出血、処置などで、
大人になっても、その時の自律神経の防衛反応が、身体に刻み込まれてしまっている状態です。
精神科外来では、このような方に、とっても多く出会います。
歯医者さんや採血や点滴が必要になった時に、
必要な処置を受けるのを回避してしまうので、とても大変です。
次の患者さんの時間まで、少し余裕があったので、
今回、嶺先生に習った、
キネシオロジーで恐怖反応を取り去ることを提案しました。
筋反射と数値化で、ストレスチェック。
ストレスレベルは、10段階で8.
好きな食べ物、を思い出すと、筋力は保たれるのですが、
抜歯、と思い出すと、筋力がガクンと落ちてしまいます。
そこで、脳血流を調整するワークを行いました。
するとストレスレベル 8→5 と改善!
まだ高かったので、TFTのアルゴリズムを2周追加。
すると、ストレスレベルは、3→2→1
と、ほとんどわからなくなりました。
そして、もう一度抜歯を思い出して、
筋反射をチェックすると、
ばっちり!
頭では怖いかもしれないけど、
身体の反応は取れた反応なので、様子を見てくださいね、
次回、結果を教えて下さい!
と診察を終えました。
キネシオロジーでの処理はあまり経験値がないので、
効果について、まだ未確認だったので、
自分自身、どうかな~、うまく行くといいなー、と思っていました。
診療時間終了後、今日は午後は休診です。
夕方頃、用事で近くの銀行にちらっと寄りました。
すると、向こうから歩いてくるニコニコした人に、
道端で声をかけられたのです。
ああ、なんと、
さっきの患者さんでわないですか!!
抜歯できました!
ヒンケツもおきませんでした!
ありがとうございました!
と、満面の笑み!!
なんとも感激の対面だったのでした。
いやー、びっくりしました。
対話を介さない、身体心理学に分類されるセラピーは、
何十年と続いた症状が、たった一度のセッションで解消されることがあります。
副作用もないので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※ 効果には個人差があります。
今日のことば
とにかく、なんでも、やってみる
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